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【海外発!Breaking News】亡き父から21歳になるまで誕生日に花束が届いた女性 愛する父への想いをツイート(米)

TechinsightJapan 2017年11月30日 21時44分

今から4年前の夏に愛する父を亡くした16歳少女は、17歳の誕生日に玄関先に大きな花束が届けられているのを見つけた。送り主は天国の父。その後、18、19、20歳と誕生日には必ず届けられた花束だが、彼女が21歳になった今年の11月、父からの最後の贈り物が届けられた。その亡き父への想いを自身のツイッターに投稿すると、多くの反響を呼んだ。米メディア『Inside Edition』『New York Post』『PEOPLE.com』などが伝えている。

米テネシー州ノックスビルに暮らすベイリー・セラーズさん(21歳)は、16歳の時に愛する父マイケル=ウィリアムさんをがんで失った。マイケルさんは2012年のクリスマスの2週間後にステージ4の膵臓がんで余命2週間との告知を受けたが、半年後に他界した。

妻とベイリーさん、そしてベイリーさんの3人のきょうだいを遺して天国へ旅立ったマイケルさんは、ベイリーさんのもとに21歳の誕生日まで毎年花束が届けられるよう生前に手配していたのだ。

17歳の誕生日に初めて豪華な花束を受け取ったベイリーさんは、まさか父からだとは想像もしていなかったためかなり驚いたという。最初は父のいない誕生日を迎える悲しさが強かったが、やがて毎年天国から届く花束を心待ちにするようになった。そのプレゼントも今年で最後となり、21歳になったベイリーさんのもとに届けられた花束には、いつまでも娘を想う父のメッセージが綴られたカードが添えられていた。

「私たちが再び会う時まで、この花束とカードが最後のラブレターになるよ。私は天国にいるからどうか涙を見せないでおくれ。お前は私が人生で与えられた最も大切な宝物だよ。その思いはいつまでも変わらない。これからもママをリスペクトして、自分らしく生きること。そして幸せで充実した人生を送ってほしい。お前の成長をこれからも楽しみにしているよ。私はいつもそばにいて見守っているからね。誕生日おめでとう。パパより」

マイケルさんからの愛情が込められたメッセージを読んで、ベイリーさんは泣き崩れたという。ツイッターに花束とカード、そしてベイリーさんがまだ幼い頃に一緒に撮った2人の写真を投稿したベイリーさんは、「パパがとても恋しい」とツイートした。

マイケルさんががんの告知を受けた時、ベイリーさんの他のきょうだいはすでに家族を持ち家を出ていた。マイケルさんに代わって働く母を助け、父の介護をしようと決心したベイリーさんは、16歳で学校を辞めホームスクーリングを選んだ。そしてベイリーさんは食事を作ったり、薬を取りに行ったり、必要であればマイケルさんを車で連れて出たりと懸命に世話をしていたという。これまで父親と過ごす時間が長かっただけに、誕生日を父親なしで迎えることは辛かったに違いない。ベイリーさんは胸のうちをこのように語っている。

「誕生日に届く花束はほんとうに嬉しかった。でもそれと同時に辛くもありました。父は私の親友でしたから。特に今年は、父からのプレゼントがこれで最後なんだと知り寂しい気持ちです。父の介護のために学校を辞めましたが、私は後悔していません。もしホームスクーリングをしていなかったら、毎日父が病に苦しむ姿を知らなかったでしょうし、理解もできなかったでしょう。父が息を引き取った時、悲しみと穏やかさが同時に訪れました。もう苦しまなくて済む、父は天国に行ったのだからと思いました。この経験は私自身を成長させてくれたと思っています。」

ベイリーさんのツイッターは大きな反響を呼び「とても悲しいけどとても心温まるね」「本当にいいお父さんだったんだね」といった声が寄せられた。ベイリーさんは「こんなに多くの人の心に感動を与えて、父はきっと誇りに思っていると思います」と話している。

画像は『Bailey Sellers 2017年11月24日付Twitter「My dad passed away when I was 16 from cancer and before he died he pre payed flowers so i could receive them every year on my birthday.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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