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【エンタがビタミン♪】井上陽水「トークで身ぐるみはがされた」 華丸・大吉とロケで『少年時代』の裏話まで暴露

TechinsightJapan 2017年12月2日 13時0分

井上陽水が11月28日、TNCテレビ西日本で放送された特番『華丸・大吉27周年記念 祝うて三度SP』にゲスト出演した。福岡の屋台で酒を酌み交わしながら様々な裏話を明かした井上陽水。番組HPによるとロケを終えて「今日は面白かった。やっぱり2人は大したもんです。トークで全部、身ぐるみはがされた感じかな」とコメントしている。

チューリップや甲斐バンド、海援隊、長渕剛なども歌っていた福岡のライブ喫茶・照和。博多大吉が「“照和伝説”に陽水さんも入っていて、その前のビルの喫茶店のマスターがタモリさんだった」と話したところ、井上陽水は「実は“照和”のことはよく知らない」し伝説も「ガセ」だという。他にも「百道浜の海岸で井上陽水がギターを持って1人で歌っていた」といった伝説を聞くが「そういうことはないわけよ」と否定した。

彼が歌手になるきっかけは、大学受験で浪人し博多でアパート暮らしをしていた時に、RKBラジオで当時人気だった番組『スマッシュ!!11』がアマチュアに曲を募集していたので、歌を録音したカセットテープを送ったことによる。当時は持っている者が少なかったカセットデッキを親に「英語を上達するのに必要だ」と頼んで買ってもらい2台用意した。録音した自分の歌を1台で流しながら、それにハモリを入れてもう1台で録音する工夫を凝らしてデモテープを作ったと言う。

1人が2つの声で歌うというのは当時斬新で、一般の応募者とそこで差をつけたのだ。「アンドレ・カンドレ」の名前でレコーディングしたデビュー曲は『カンドレ・マンドレ』だった。その名前の由来について彼はビートルズの『オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ』と愛読していた小説家・北杜夫の愛称「どくとるマンボウ」に、麻雀の「暗カン ドラドラ」の語感を総合して「アンドレ・カンドレ」になったという。

「アンドレ・カンドレ」として東京に出ると、渋谷のフォーク喫茶「青い森」で歌った。ケメや泉谷しげるに(初期の)RCサクセションもおり、井上は忌野清志郎を知って「名前に忌まわしいが入っているなんて…客に向かって『烏合の衆』と歌うし面白いな~」と興味を持ったという。2人はのちに『帰れない二人』を合作した。

奥田民生との出会いも偶然である。20年ほど前に井上が自宅で息子に「最近はどんな歌を聴いてるの?」と話しかけたところ、ユニコーンの『雪が降る町』を聴かされたのが始まりだ。

彼が屋台でそれを「世の中は…どうか元気で…」と一節歌うので華丸・大吉も「生歌がありがた過ぎてリアクション出来ない」というほど聴き入った。

井上は『雪が降る町』のエンディングに「なかなかイイ感じで締めてるな~」「奥田くん、素晴らしい」と感心して奥田民生を認識する。やがて2人は交流するようになり「PUFFYのデビュー曲をお願いしたい」とオファーされ『アジアの純真』が生まれるのだ。その話題になると、大吉はそれまで抱えていた「日本の歌謡史で一二を争う“意味がわからない”歌詞ですよね」という疑問をぶつける。

すると井上は奥田民生が曲を作って送ってきたデモテープに、歌詞はないがメロディをハミングで歌っているのを「フニャフニャ言ってるわけよ、それを解読したんだよね」と明かす。それが「北京 ダブリン…」という歌詞になったのだから「意味が分からない」のは無理もない。奥田にもその件は伝えたが、井上自身も「この詞を受け入れてくれたのは、まあびっくりしている」そうだ。

『少年時代』と言えば、井上陽水最大のヒット曲で音楽の教科書にも載るほどの代表曲とされる。大吉が「『少年時代』のエピソードが好きで!」と「夏の歌がないよね~」という理由で作ったという「伝説」を確認したところ、またしても「ガセ」だと否定される。

井上が友達とピアノを弾きながら遊んでいる時に「ママさんコーラスって何かおかしいよね~」と「ららら~♪」とふざけてモノマネして笑っているうちに「一曲できた」のが真相だ。それに歌詞をつけて『少年時代』が生まれたのだから何が幸いするか分からない。

ちなみに2年ほど前、華丸・大吉が井上陽水と食事した際に「若手アーティストで良さそうなのは誰ですか?」と聞くと、「1個いいのがおる」とまだあまり売れていなかったゲスの極み乙女。の名前を出した。

今回のロケで「最近は誰かいます?」と再び問うたところ、井上は「UNISON SQUARE GARDENはいいなと思う」と答えた。会ったことはないがYouTubeで音楽フェスの映像を見て気になったという。

この『華丸・大吉SP』シリーズはかつてゲストにナインティナインを迎え、今回は井上陽水と大物が続く。次はできればタモリあたりを期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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