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【エンタがビタミン♪】ZIGGY“進化”を実感したツアー2017 セミファイナルで「このメンバーじゃなけりゃ」

TechinsightJapan 2017年12月12日 15時54分

デビュー30周年を迎えたZIGGYが10年ぶりとなるニューアルバム『2017』を10月25日にリリース、11月2日の新横浜公演からその熱さをライブハウスで全国に届けてきた。12月10日には博多DRUM Be-1で、そのツアーセミファイナル公演が行われた。

この日、42回目の誕生日を迎えたギターのカトウタロウを早くも2曲目前にサプライズケーキで祝福、森重樹一は「バンマスとして本当に頑張ってくれた」とアルバム『2017』の制作で共に苦労したことを話して花を持たせるが、「上げるだけ上げといて後で落としたりして」と笑わせる。

中盤では森重から「セミファイナルだし無茶振りで」とメンバーそれぞれにコメントを提案、最初に当てられたカトウが「後輩たちが俺の扱い方(相手の仕方)を覚えてくれたのが嬉しい」という趣旨を語った。

すると、ドラムのCHARGEEEEEE…やベースのToshiから「楽屋でこっちを向いてギャグを言うので無視する」「夜中に街中で大袈裟に手を振ってくるので無視した」というエピソードを明かされてしまい、その流れに森重も「せっかく誕生日で持ち上げてたのに早めに落とされちゃったね」と苦笑していた。

そうしたMCからもメンバーの仲の良さがうかがわれ、CHARGEEEEEE…は「このメンバーじゃなけりゃ」と思うようになったという。今年の3月にシングル『CELEBRATION DAY』をリリースしたZIGGYは4月2日に新横浜から『ZIGGY TOUR 2017』をスタート、4月15日に博多DRUM Be-1でライブを行っている。

CHARGEEEEEE…は当時を振り返り「あの時は憧れのZIGGYでプレイできる嬉しさでいっぱいだったが、今回は自分もZIGGYなんだという実感がある」と明かし「皆もあの時と今のZIGGYを比べて思うのでは」という。この約8か月でバンドとして進化を遂げたのだ。

その言葉通り、この日のステージもバンマス・カトウタロウがメンバーを気にかけてアイコンタクをとりながらまとめれば、CHARGEEEEEE…は圧倒的なエネルギーで、Toshiは揺るがぬベースライン、佐藤達哉はシンセからピアノまでカラフルなサウンドとトリッキーなプレイで応えた。森重はそんなメンバーを信頼して伸び伸びとパフォーマンスしていることが分かる。

森重は「古いのから新しいのまで行くぜ~!」と80年代のナンバーからアルバム『2017』より『うたた寝の途中』『君のままでいいから』など最新曲を披露、『頬杖と有限の夜』では「“ナナナ”を皆で歌ってほしい」とハミング部分を大合唱した。

特に中盤以降、MCなしでロックンロールナンバーを続ける頃になるとバンドが“ゾーン”に入ったように1つとなり、オーディエンスも一体となって大きなパワーが渦巻くように感じられた。やがて本編のラストは『GLORIA』で最高潮と思われたが、さらにヒートアップしていく。

アンコールでのことだ。森重が「シャッフルって分かるかい?」と言うが早いかドラムとギター、ベースがリズムを刻み出す。「俺は機械的な音楽よりこういった人間が出す音が大好き」という森重。歌い出したのは『I CANNOT GET ENOUGH』だった。

11月に彼がゲスト出演した音楽情報バラエティ番組『関内デビル』で、「テクノロジーにより作られたカッコいい音楽、皆が聴きたいのはそれなのかな?」と疑問を投げかけたことを思わせる。

彼はその番組で「ライブに来てもらいたいのはその日にしかないいい歌があるから」とも話しており、この日の博多公演はまさにそれを実感させた。

ツアー中に新曲のリハーサルをこなし、クリスマス返上でレコーディングして来年の春には発表できるという。アルバム『2017』のレコーディングメンバーとツアーメンバーはベースとドラムが違っており、春にリリースする新曲は今のツアーメンバーがレコーディングしたものとなる。

バンドの一体感が増した“今のZIGGY”による新作を引っ提げて開催される2018年春のツアーでは、どのようなステージを見せてくれるのか楽しみだ。

『ZIGGY TOUR 2017』は12月16日に沖縄Output、12月17日に沖縄Output(FC限定ライブ)で千秋楽となる。

画像1枚目は『ZIGGY 森重樹一 2017年12月10日付オフィシャルブログ「17本目 博多」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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