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【海外発!Breaking News】オプラ・ウィンフリーも避難 サンタバーバラ郡に飛び火した山火事「トーマス」

TechinsightJapan 2017年12月19日 17時41分

南カリフォルニアで猛威を振るう山火事「トーマス(Thomas Fire)」。ベンチュラ郡に大きな被害をもたらしたこの山火事は、乾燥した空気と強い局地風により範囲を高級住宅が建ち並ぶ東のサンタバーバラ郡にも広げ、市民は避難。美しいクリスマスの飾り付けも空しく現在は広域でゴーストタウン化しているもようだ。

2週間前に発生したモンスター級の山火事「トーマス」の範囲がさらに拡大し、先週後半から景色が一変していたサンタバーバラ郡。オプラ・ウィンフリーが巨大な豪邸を建てて暮らしているモンテシート、エレン・デジェネレスが暮らすカーピンテリア、ケイティ・ペリーの出身でカリフォルニア大学サンタバーバラ校やサンタバーバラ・シティカレッジがある大学生の町としても知られる美しい街並みのサンタバーバラを飲み込む勢いを見せている。

『ABC News』のレポーターはモンテシートから中継を行ったが、このあたりでおなじみのスパニッシュコロニアル様式の豪邸が無残な姿に変わり果てているようだ。また空港を持つサンタバーバラだが、避難命令が下ってからというもの観光客や市民も姿を消しており、各航空会社は国内線移動に関するチケット購入期限を16日などと定め、待ったなしの緊迫感が漂ったという。

道路の閉鎖に伴い早いうちからクローズされていたサンタバーバラの大学たち。クリスマス前には片付けておきたかった試験もこれでは年越しとなってしまうのであろうか。すでに避難しているものの日本からの留学生の間にも大きな不安が募っているもよう。写真(2枚目)の左端の白い照明は、サンタバーバラ・シティカレッジのフットボール競技場だそうだ。

50%は封じ込めに成功したと報じられている「トーマス」だが、ベンチュラ、サンタバーバラ両郡において約271,000エーカーを焼き尽くし、家屋の被害は1,000以上にものぼる。カリフォルニア州史上3番目の大きな被害であるとのこと。また17日には、サンディエゴ郡で消火作業にあたっていた隊員1名が事故死したことも伝えられた。犠牲になったのはエスコンディードのコリー・アイヴァーソンさん(32)。2歳になる娘がおり、妻アシュリーさんは現在妊娠5か月である。必死の消火活動を続けている各地の消防士たちは様々な感情を押し殺し、「必ずその仇を取る」と新たなる闘志を燃やしているという。

画像は『ABC News 2017年12月17日付「‘Monster’ California fire bears down on Santa Barbara」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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