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【エンタがビタミン♪】『WANIMA 18祭』で1003人が奇跡のステージ 世代を超えて感動「家族全員涙ぐんだ」

TechinsightJapan 2017年12月21日 18時5分

11月20日に本番となった『WANIMA 18祭(フェス)』では、全国の18歳世代1000人とロックバンドWANIMAの3人がひとつになった。12月20日放送のNHK総合『WANIMA 18祭 1000人のシグナル』では、寄せられた動画により選ばれた1000人がコーラスとブラスで練習しながら交流する姿や、応募した背景を追った。

番組で個々を取り上げたり練習風景などで映った数は限られるが、それでも1000人の18歳世代には1000通りの夢や悩みがあり、それぞれが何かをつかもうとしていることが伝わってきた。それを踏まえての本番はライブパフォーマンスを超えた本当の意味でのドキュメンタリードラマを見ているようだ。

WANIMAもまた18歳頃に上京している。11月にKENTA(ボーカル・ベース)とKO-SHIN(ギター・コーラス)が、18歳当時に故郷の熊本・天草でバンド練習に明け暮れた場所を訪れた。廃業した小さなパチンコ店を自分でスタジオに改装、防音のため壁から天井まで「一面に卵パックを貼った」という。

高校を卒業するとバンドを解散、KENTAはミュージシャンを目指して上京する。KO-SHINは実家の家計を助けようと自衛隊に入った。しかし「俺のやりたいことはこれなのかな?」と考えていた時に、KENTAから電話で「やっぱりお前じゃなきゃ無理だ」と言われて音楽の道に進む決心がついた。

今回の天草ロケにて、11月6日にKENTAの要望で漁師だった祖父が漁をしていた海を訪れた。彼は「おじいちゃんに教えてもらったことが、いなくなってからすごく身に沁みた」という。2014年に出した1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』に収録されている『1106』は祖父へ向けた歌なのだ。

彼が東京に行くと明かした時、祖父は「好きなように思うようにやってこい。でも、何かあったらいつでも帰ってこい」と言ってくれた。「想うように歌えばいい」という歌詞にはそんな祖父への思いが込められている。

18歳世代による動画を見ながら皆でパフォーマンスする楽曲『シグナル』を作る際に、KENTAは「未完成でいい」をテーマにした。「18歳の頃は完ぺきでなければと考えがちだが、全力で向かっていけばたとえダメでも、全力を尽くしたことが大切だ」と考えるうち「未完成」に行きついたという。

参加者の交流会で「夢」や「応募した想い」を出し合ったところ「今の会社で昇格して幸せな家庭を築きたい」「地元を離れて調理師学校へ進学する勇気をもらいたくて」「トランスジェンダーだけど、社会に出て自分を表現していくその糧にしたい」など様々な背景があった。

WANIMAが「1000人と3人、1003人ならば普段できないこともできる気がする」と願いを込めた通り『WANIMA 18祭』の本番では、そんな皆の想いが繋がって奇跡のステージが生まれたのである。

オンエア後にはツイッターで「18祭凄かった。家族全員真剣にみてて、涙ぐんだ」「18祭本当に感動した。 やってる部活でも、大学の勉強でも、恋愛でも、悩みが絶えない中、悩みを抱えてるのはみんな同じなんだって思ってめっちゃ心動いた。いろんな人の悩み見てたら自分の悩みなんかすごいちっぽけに思えた」など多くの反響を呼んでいる。

大晦日の紅白歌合戦に出場が決定したWANIMA。CMソングで耳馴染みのある楽曲という可能性もあるが、できれば『シグナル』を歌ってほしい。

画像は『WANIMA 18祭 2017年12月21日付Twitter「【≪ #WANIMA #18祭 ≫無料配信開始】」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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