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【海外発!Breaking News】腎臓移植が必要なシングルファーザー、ディズニーランドで奇跡をもらう(米)

TechinsightJapan 2017年12月26日 21時39分

腎臓移植を必要としていた5人の子を持つシングルファーザー。彼に奇跡をもたらしたのは、家族で訪れていたディズニーランドだった。たった1人のSNSへの投稿によって、シングルファーザーに腎臓を提供するドナーが見つかり、一家は喜びと感動を露わにしている。米メディア『PEOPLE.com』『ABC News』などが伝えた。

米ニュージャージー州ローレンスビル在住のロバート・レイボヴィッツさん(60歳)は12歳の時から腎臓に問題を抱え、慢性腎臓病に苦しんでいる。14歳から32歳までの5人の子のシングルファーザーであるロバートさんはここ3年もの間、週に3回、1日4時間の腎臓透析を受けており、医師からは移植手術を勧められていた。

とはいえ腎臓を提供してくれるドナーは、簡単には見つからない。そこでロバートさんは今年の8月22日、一家で訪れたフロリダのディズニーランド内を以下のように書かれたTシャツを着て、歩き回った。

「In Need Of Kidney O Positive Call 917-597-2651(O型の腎臓を必要としています。連絡をください)」

このアイデアは、ロバートさんの14歳の娘によるものだった。ロバートさん自身もディズニーランドのような有名な場所でこのTシャツを着て歩けば、きっと多くの人の目に留まるに違いないと考えたようだ。

そして、ひとりの女性から声をかけられた。オーランドに住むロシオ・サンドヴァルさんはロバートさんにTシャツの写真を撮らせてほしいと願い出た。ロシオさんは当初、ロバートさんが子供の車椅子を押していたので腎臓が必要なのは子供のほうだと勘違いしたようだ。しかしロバートさんの話で本人が腎臓を必要としていることを知り、Facebookに投稿してシェアを呼び掛けた。

すると投稿はたちまち拡散し、ロバートさんのもとには400人ほどから連絡があったという。そのうち30人ほどがドナー申請をしたいと申し出てくれたが、最終的には5人が検査まで進んだ。その結果、インディアナ州に暮らすリッチー・サリーさんに適合性があることが判明したのである。

Facebookの投稿でロバートさんのことを知り、適合検査を受けるためにインディアナ州からバスで14時間かけて出向いたというリッチーさんは、テックインサイトの取材にこのように話してくれた。

「私は幸運にも健康に恵まれています。だから投稿を見て人助けをしたいと思いました。移植手術は1月18日にニューヨークで行われる予定ですが、今からドキドキしています。私とロバートさんは、腎臓病と生体臓器移植についてもっと多くの人に知ってもらえるように呼びかけています。今回、このストーリーが各地でシェアされることをとても嬉しく思っています。」

事態がここまで進むことができたのは、ロシオさんの投稿がきっかけであった。そのロシオさんにも話をうかがうと、「ほんの小さなことで、ロバートさんのお役に立てて私も心から嬉しく思っています。ロバートさんの移植手術が無事に成功すれば、子供たちとより多くの時間を過ごせますし、彼の人生も前向きになることでしょう」と投稿が拡散されたことに喜びを露わにした。

そしてもちろん、各地に住む多くの人から連絡があったこと、そして適合者が見つかったことにロバートさんと子供たちも喜びを隠せない。息子のマックスさん(17歳)は、このように語っている。

「このままでは、僕の卒業式に父は出席できないかもしれないという不安がありました。でも今はそんな心配はしていません。Facebookに投降されてから、こんなに早く反応が返ってくるなんて本当に驚きました。信じられないほど次から次へと電話があり、現実じゃないみたいで。ドナーが見つかった時には嬉しくて言葉が出ずに号泣してしまいました。奇跡が起こったのです。」

5人の子供を懸命に育ててきたロバートさんは、我が子を何よりも大切にし愛している。子供たちのためにも、ドナーが見つかったことはこれ以上ないほどの感激だったようだ。一家はロバートさんの移植が終われば、リッチーさんやロシオさんたちと一緒に全員で奇跡を起こしてくれた“ディズニーランド”を訪れる予定を立てているという。

画像は『Roco Sand 2017年8月28日付Facebook「On Tuesday Juan and I celebrated his birthday at Magic Kingdom.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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