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【テック磨けよ乙女!】澤穂希さん“女性の先輩”として女子高生たちに経験明かす「正しい知識を得て自分のことを大切に」

TechinsightJapan 2017年12月25日 16時27分

長年サッカー選手として女子サッカー界を牽引し、現役引退後の今年1月に第1子を出産した澤穂希さんが12月17日、都内で開催された『バイエル カラダのミカタ 高校生シンポジウム2017』に出席した。シンポジウムで澤さんはゲストとして「ここぞというときに最大限の実力を発揮するために大切なこと」という題目で講演、世界のトップフィールドで活躍し続けてきた女性の代表格でもある澤さんの話に参加者は真剣な表情で聴き入っていた。

次代を担う高校生や大学生が夢や未来のキャリアプランを実現するため、より早期から女性のカラダや健康について正しく理解することが重要と訴える「バイエル カラダのミカタ 高校生シンポジウム」は、今回が2回目の開催となる。本年のテーマは「ここぞというときのために知っておきたい女性の体と健康のこと」。受験や部活の試合などに最大限の実力を発揮するためのカラダづくりについてアドバイスした。



第一部の女性ライフクリニック銀座院長・対馬ルリ子先生の講演に続き、第二部に登場したのが澤穂希さんだ。「ここぞというときに最大限の実力を発揮するために大切なこと」について講演を終えた澤さんへのスペシャルインタビューが、このたび公開された。そこで澤さんは「今日は、私自身が経験したことを学生のみなさんに伝えられて嬉しかったです」と喜んだ。

「“女性の体と健康”についてどのようにお考えですか」と聞かれた澤さんは、「女性の体や健康に関して、わからないことがあればドクターに聞くことが大切だと思います。たとえば私は、北京オリンピック後にピルの服用を始めましたが、服用に関して詳しく知る前は不安もありました。しかしそんな不安を感じたり、疑問を持つ度に、かかりつけのドクターに質問をしてきちんと説明を聞き、納得した上で服用することができました」と自身の経験を明かし、「初めは相談しにくいかもしれませんが、ココロもカラダも健康でなければ、自分が好きなことはできません。正しい知識を得て、自分のことを大切に考えることが重要なことだと思います」と訴えた。

そして「自分のカラダを正しく理解し、適切に対応することは、日頃の健康を維持するための第一歩」という澤さんの「普段から心がけている生活習慣」は「20歳の頃から毎日、基礎体温を測って、記録していました。まずは体調のバイオリズムを知り、日々のトレーニングに活かしていました。30歳を超えた頃からは、低用量ピルを服用するようになりました。特に生理痛がひどかったわけではありませんが、ピルの服用によって、生理のタイミングが把握できるのは、大変助かりました。大事な試合や大会期間中に生理日が被ってしまうと、パフォーマンスに悪影響も出るためです」とアスリートならではの体調管理の必要性を語った。その一方で「私はアスリートとして長年、競技生活を続けましたが、同時に女性として将来、結婚して子どもが欲しいと考えていたので、来たるべき日のために日頃から準備をすることが大切だという強い考えを持っていました。サッカーのみならず、日頃の生活の中でもきちんと準備をしなければいい結果は出ないと思います」と考えを述べた。

また「高いパフォーマンスを維持し続けるための秘訣」として、「サッカーにたとえると、世界的にも有名なクリスティアーノ・ロナウド選手が同じチームに11人いても、試合に勝つことは難しいと思います。同じ特徴の選手が11人いても、勝てないということです。チームにはさまざまな個性や長所を持った選手たちが集まっています。各々の異なる特性を活かすことが、勝利につながります。私が常に考えているのは、自分の長所を知り、他人と比べないことです。すなわち、自分の色を磨くことが大事だと思います」と言う。なでしこジャパンでキャプテンも務めた澤さんだけに説得力がある言葉だ。

さらに「何をするにも、まずは毎日の食事がとても重要です。特に若い女性の中には無理な食事制限によるダイエットをする方もいらっしゃいますが、野菜、魚、肉、炭水化物などを毎日バランスよく摂ることで、ココロとカラダのバランスがうまく保たれて、自分自身を鍛えられます」「私が日頃、大事にしている考えは、『迷ったときにはやってみる』ということです。何かを始める前、不安はつきものだし、迷ったりします。でも、迷うということは、それをやってみたいということだと思います。だから、迷ったらまず、やってみる勇気を持つことだと思います」とアドバイスも送った。

「今日に限らず、今後も、女性の健康に関心を持つみなさんが、率先してシンポジウムを開いて発信するような機会が増えることを期待します」と澤さん。このシンポジウムまでに至る過程や、実行委員の高校生や大学生が真剣に女性のカラダについて向き合う様子は、スペシャル動画として公開されている。



(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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