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【海外発!Breaking News】鳩に食べかすを与えた一家に市から罰金支払い命令(英)

TechinsightJapan 2017年12月29日 17時1分

世界にはポイ捨て禁止の法律を掲げ厳しい罰金を科す国もある。イギリスのある地域でも、街を綺麗にする目的でポイ捨てをした市民には厳しい罰金支払いを命じている。このほど幼い子供たちが鳩に食べかすを与えていたことを市役所職員に咎められた母親が、「街を汚している」として罰金を命じられてしまった。英メディア『Mirror』『real fix』『The Sun』などが伝えている。

ウェスト・ヨークシャー州レイバンズクリフに住むケイティー・トラッドギルさん(31歳)は、娘アメリアちゃん(5歳)と息子フィンリー君(3歳)を連れてブラッドフォードのシティセンターへ出かけた。買い物の後、ケイティーさんは子供たちにソーセージロールを買い与えベンチで食べさせた。2人は食べ終えた後、ソーセージロールの袋に残っていた食べかすを地面にいる鳩にあげた。

その様子を見ていた市役所職員は、ケイティーさんに近付き「ゴミを路上に撒き散らすなんて」と非難し、罰金80ポンド(約12,000円)の支払いを命じた。ケイティーさんは仕事をしておらず、現在ベネフィット(生活保護手当)を受給している。決して楽とは言えない生活で80ポンドの罰金を支払うことは容易ではなく、涙ながらにこのように明かした。

「鳩に餌を与えることが禁止されていると知っていれば、子供たちにそんなことをさせませんでした。でもポイ捨て禁止のサインもどこにもなかったし、ソーセージロールの入った袋はちゃんとゴミ箱に捨てました。市役所職員の男性が近付いてきた時には、たくさんの鳩が食べかすを食べてしまった後だったので、地面には何もなかったんです。80ポンドの罰金は大きいし、本当に辛いです。」

ブラッドフォードでは現在、協議会が地域のゴミを減らす活動を行う慈善団体「Tidy Britain Group」と協力してポイ捨てをする市民に厳しい目を光らせる“Eyes”キャンペーンを行っている。協議会には「3GS」というプライベート企業も参加しており、歩道や道路にポイ捨てをする人やシティセンター内で鳩に餌を与える人には罰金80ポンドの支払いを命じているのだ。

3GS代表取締役のポール・バッティヴァントさんは、「スタッフは故意にポイ捨てする人とそうでない人を見分けるようきちんと教育されています。もし市民が上着のポケットに入っていたゴミをうっかり落としてしまったり、子供がゴミを落とす光景を目にした時には『ゴミを落としましたよ』と伝えるだけです」と話している。

また、ブラッドフォード協議会のスポークスマンも「シティセンター内での鳩の餌やリは、通りや建物が汚れるのでポイ捨てと同罪です。ただし罰金通知を受け取った人は、不服申し立ても可能なので当協議会のサイトを見て頂ければ」と述べている。

このニュースを知った人々からは「裁判で訴えたほうが良くない?」「たかが子供がしたことじゃないの」「ポイ捨て禁止というなら、ゴミ収集車の通った後の酷さは知ってる!? きちんとゴミを回収しないから通りにゴミが落ちてるのよ」「なんか市役所は子供を故意にターゲットにしているような感じ。罰金を徴収するのが簡単だものね。でもタバコのポイ捨てにもっと厳しくするべき」「いかにも弱者を苛めるのが好きな市役所のしそうなこと」「今更、鳩に餌をやるなと言われても。ブラッドフォードってどこに行ってもゴミ箱をネズミや野良猫が荒らしているけど、これって役所の対応が遅すぎるんでしょ」「そもそも子供にソーセージロールなんか食べさせるのを止めて、もっと健康的な食生活をさせればこういうことは起こらないのでは?」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2017年12月27日付「Mum slapped with £80 fine for littering after her kids fed pigeons crumbs from their sausage rolls」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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