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【エンタがビタミン♪】YOSHIKIと共演したマツコ スターへの忖度が見事「何年ぶりですか? ニューアルバム」

TechinsightJapan 2018年1月10日 19時59分

1月9日に放送された『マツコの知らない世界 新春2時間SP』(TBS系)で“YOSHIKIの世界”にX JAPANのYOSHIKIが出演した。マツコ・デラックスは2016年の紅白歌合戦にX JAPANが出場した際に会場から見たことはあるが、こうして本人と対面するのは初めのことだ。

YOSHIKIの大ファンであるさかいさんの進行で、2人はお互いウイットに富んだトークを繰り広げる。YOSHIKIもいろいろなことを話してくれ、たとえば地元千葉で中学1年生の時に髪が伸びて耳にかかっていたことから先生に押さえつけられてバリカンで坊主にされた出来事を詳細に明かしている。

今ではあり得ないことだが、当時でも理不尽な仕打ちに泣きわめきながら「なにこれ!」と闘争心を燃やし不良の道へ進むきっかけとなる。また、坊主になると頭がキューピーみたいに尖って見え、当時やっていたトランペットを吹いていると幼なじみのToshlから「未知との遭遇の宇宙人みたい」と笑われて、それでまた泣いたという。

中学生時代は不良仲間と遊んだが、母親との約束で勉強だけはちゃんとやっていた。学力は400人中10位以内で、千葉県の模試で1人だけ数学で100点満点をとり表彰されたこともある。高校生の時にバンド「X」を結成したが、メンバーはToshlの他は当時の同級生だった。

日本音楽界にビジュアル系というジャンルを確立した功績が話題になると、マツコは「後にビジュアル系に昇華するが、Xの方がもっとプリミティブ(根源的)で怒りとかそういうものを表現する手法だった」と見解を示す。

YOSHIKIは大人たちから「ハードロックなんだからアーミールックで髪を黒く染めて」と型にハマったロックを押し付けられるほどに反抗していく。「音楽的には自信があったので、じゃあもう何でもいいや」と「ロック=硬派」という概念を壊すため「お姫様」になったり「ウエディングドレス」を着た。評論家たちからは散々酷評されたが、やがて共感する者が集まって「ビジュアル系」が確立するのだ。

デビュー時から「音楽を伝えるためには手段を選ばない」「どんなに良い音楽を作ってもそれを聴いてもらわなければ意味がない」とのポリシーを持つYOSHIKI。2016年の紅白で「僕らがゴジラを止めます」という演出で『紅』を演奏したこともそれ故だという。

彼が「イメージが崩壊してもいいのではないか、基本は音楽で勝負できると思っているので、あとは何でもいいかな」とあの演出にチャレンジした。それを会場で目の当たりにしたマツコは、2016年紅白で「一番凄かったのはX JAPANだ」と絶賛するのでYOSHIKIも「ゴジラ倒してよかった」と笑顔を見せる。

X JAPANに対するマツコの関心の高さからYOSHIKIも饒舌となり、高速ドラミングやドラムセットを破壊するパフォーマンスについても本音を語る。何か目立たなければと考えて「高速ドラム」を始めたが「途中から、これもう音楽と関係ないんじゃないかと思いながら練習した」と明かし、メンバーがリハーサルで速過ぎてついてこれないと「それが快感」「勝ったみたいな」と笑わせた。

マツコが「ドラムセットはどれくらい壊したのか?」聞いたところ「100個くらいは壊した」と答え、さらに「炎上しそうだけど」と前置きしてドラムメーカーが「壊してくれ」と提供してくれることも明かした。そんなYOSHIKIは昨年、2回目となる頸椎の手術をして医師からドラムを止められているが「また、ドラムを叩くと思う。3回でも4回でも手術して倒れるまでやろうと思う」という。

また、YOSHIKIは「音楽ビジネスはレコード会社が決めたもの。僕は芸術家になろうと決めた時から100年、200年後に聴いてもらえる曲をつくりたい」との姿勢を貫いており、これまでに出したシングルは多くない。その例として1990年代に小室哲哉が出したシングルが「150枚以上」なのに対して、X JAPAN(YOSHIKIのソロを含む)は「28枚」(※番組調べ)とのデータが示された。

彼は「え、そんなに出した!?」と驚きながら「毎年出すというのはかなりハードルが高い。それより10年に1曲素晴らしい曲をかけて、それが100年後も残れば、それが本当の僕らの役目」だと語る。

マツコは「でもこれ(28枚)をレコード会社が許しているっていうのもYOSIKIさんだからよね~! 普通10年間でこれだけだったらもっとやってくれって思うじゃん!」と感心するものの、YOSHIKIが言い難そうに「許されてない…」と苦笑するので「許されてなかったのよ…許されてはなかったのよね! 色々大変なのよ!」とXポーズでフォローした。

そこでさかいさんが「Toshlの脱退」の話題に進もうとしたところ、YOSHIKIは「さっきのだけど、小室さんは小室さんで凄いと思う。小室さんは秀才肌で、僕は野性的な感じで、けっこう仲はいいんです」と小室哲哉を気遣ってから「はい。で、次のパターンなんでしたっけ」と振ってマツコを感心させる。

やがてトークが終盤に差し掛かると、YOSHIKIから「もうすぐニューアルバムがきっと出ると思うんですけど」と発言があり「何年ぶりですか? ニューアルバム!」とマツコも身を乗り出す。彼が「22年くらいになるんですか?」というので、マツコは「よく待ったね~あんたね~」とさかいさんに声をかけると「はい、いつまでも」と感慨深げだ。

マツコから「いつぐらいになりそうですか?」と問われて「ふふふ」と微笑むYOSHIKI。空気を呼んだマツコは「未定です」と終わらせて話題を変えるのだった。

およそ30分に及ぶトークで、YOSHIKIから細かく濃い話を引き出せたのはマツコ・デラックスの絶妙なリアクションがあればこそだろう。今度はToshlも迎えて3人でトークするところを見てみたいものである。

画像は『Yoshiki 2018年1月4日付Instagram「YES, I’ll be on this TV show Jan 9th!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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