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【海外発!Breaking News】ヘルシーなランチを持たせない母親を学校側が出入り禁止に(英)

TechinsightJapan 2018年1月26日 21時30分

近年、児童の肥満問題が深刻化しているイギリスでは「子供にはヘルシーなランチを持たせるように」と親に指示し、それをポリシーとする学校もある。ところがこのほど、スタッフォードシャー州に住む母親が「ランチを持たせる家庭への差別」として、学校側に苦情を訴えたことで学校への出入りを禁じられてしまった。英メディア『The Sun』『Mirror』『Metro』などが伝えている。

スタッフォードシャー州バックナルに暮らす3児の母バーナデット・フィネガンさん(48歳)は、11歳の娘と9歳の息子が通うストーク=オン=トレントのアビー・ハルトン小学校の敷地内への出入りをしばらくの間禁じられてしまった。

そのきっかけは、毎日家から子供たちにランチを持たせている家庭に学校側の新しいポリシーとして「水を加えて薄めたスカッシュ飲料や、果物の風味がついた水を禁じる」という取り決めがなされたことで、バーナデットさんは「それは、ランチを持たせる家庭への差別だ」と学校側に苦情を訴えたことだった。

すでに同校ではチョコバーやキャンディーなどのお菓子、ソーセージロール、シリアルバー、炭酸飲料缶をランチとして持参することを禁じており、果物や野菜、サンドイッチやご飯、パスタ、チーズやヨーグルト、牛乳もしくは水を持たせるようにと親に指示している。しかし飲み物まで細かく指示されることについては異議があるようだ。

「学校にチョコレートを持ってくるなというのはわかりますよ。でも、味のついた水までもが禁止ってどういうことですか。だいたい学校側は、親が我が子に何を与えるべきかというのを命令すべきではありません。家からランチを持ってくる親にはあれこれ細かい指示までしているにもかかわらず、学校でホットミール(給食)を食べる子には油で揚げたフィッシュアンドチップスや、チョコチップ付きのチョコマフィンやカスタードケーキ、ジュースなどのメニューがあるんですよ。それって差別じゃないですか。」

バーナデットさんは、学校長と面と向かって話すためにミーティングの機会を持ってほしいと学校側に頼んだ。しかし24日に予定されていたミーティングが、「他に予定が入った」という理由でキャンセルされてしまった。バーナデットさんは23日の朝に学校へ電話したが校長は席を外していると言われ、その日の午後に再び電話をするも今度は会議中と言われてしまった。

そしてその日の午後1時半、学校側からバーナデットさんの携帯電話に「学校敷地内への立ち入りを禁ずる」というメッセージが届き、バーナデットさんはショックを受けた。しかも「後日、この件に関する詳細の手紙を送付する」と綴られていたという。

「私は合理的に話をしたかったのに、学校側は私を出入り禁止にしたのです。学校のヘルシーな食生活についての新しいポリシーはバカバカしいと思うし、こんな対応は最低ですよ。なんて了見が狭いんだろうと思いました。私は何も学校を出入り禁止になったことなど恐れてはいません。子供たちの権利のために立ち上がっただけですから。自分の学校との問題に他の人を巻き込みたくもないし、締め出してくれても構いませんが、多くの親は私を支持してくれています。」

現在この件は街中で話題になっており、Facebookでもシェアされたそうだ。またバーナデットさんのように、学校のポリシーに納得できない親たちが門前で抗議する姿も捉えられている。バーナデットさんは、「今後、学校側がどのような内容の書面を送付してくるのかはわかりませんが、2週間前に自閉症と診断された息子に影響が及ばないかが少し心配」と口にしている。敷地内での送迎が禁止されてしまったので、今は門前からの送迎をしているという。

ストーク=オン=トレント市議会のスポークスマンは、この件について「我々は常に学校と親が問題を友好的に解決することを望んでいます。ですが、学校関係者に対して恫喝や脅迫などの行為をすることを一切認めておりません」と述べている。

このニュースを知った人からは「給食を食べる生徒とランチを持ってくる生徒の差があり過ぎるのはおかしい。なんで給食を食べる子だけが甘やかされるのよ。間違ってるわ」「学校が子供たちの健康を考えてジャンクフードを禁止にするのは賛成できる。でもそれなら給食も同じようなメニューにすべきだ」「うちの子供たちの学校でも同じ問題あるわよ。家からランチ持参する子には厳しいくせに、給食ではピザやマフィンとか毎日出しているんだから」「でも、明らかに親と学校側の言い分はあるはず。学校は何もしていない親を出入り禁止にはしないだろう。もしかして何かしら脅迫まがいのことを親が言ったのではないか」「親とまともに話さない校長なんて辞職すべきだ」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年1月24日付「Mum banned from child’s school after leading revolt on healthy packed lunches」(Picture: Stoke Sentinel/BPM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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