Infoseek 楽天

【エンタがビタミン♪】三浦大知を特集『金スマ』に業界からも反響 牧野アンナ「まだこんなものではない」

TechinsightJapan 2018年1月27日 19時43分

1月26日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)では三浦大知をゲストに迎え、彼の半生を追った。9歳でダンスアイドルグループFolderのメインボーカルとしてデビュー、一躍注目を浴びるが12歳の時に活動を休止。その後は世間から存在を忘れられるも、2012年12月にネットで公開されたリハーサル映像が話題となり人気が再燃する。さらに番組では彼の音楽のルーツにも迫った。

三浦大知の母親は、彼が2歳頃に歌うのを聴き「幼いながら音程がしっかりとれていてびっくりした」という。5歳で幼稚園に通っていた頃はテレビから流れる演歌を聴いてすぐに覚え、いきなり藤あや子の『こころ酒』を歌い出して父親を驚かせた。

我が子の才能を感じた母は、大知が6歳の時に沖縄アクターズスクールの門をたたく。当時の講師だった牧野アンナは「その年齢で考えたら、怪物というか異次元の世界にいましたね。持って生まれたリズム感やセンスはSPEEDの島袋寛子だったり、彼女たちを超えるくらいのものを持っている子でした」と振り返る。

9歳の時にはテレビ番組にダンサーと出演してSMAPの『SHAKE』をパフォーマンス、子どもとは思えない才能を発揮した。やがて、噂を聞いてSPEEDを世に送り出した事務所の社長がやって来ると、彼のレッスンを見て「あの子はマイケル・ジャクソンになれる」と見込んだ。

1997年8月にFolderでデビューしてソロでも活躍するが、2000年冬に変声期のため高音が出難くなってしまう。社長は「君の声を守るため」とFolderの解散を告げた。(Folderは女子メンバー5人によるFolder5となる)

三浦大知は声を大事にしながら普通の中学生活を送り、3年後、15歳の時に再デビューの話が出るもブランクから彼らしく歌えず白紙となる。その後はニューヨークに渡ってダンスを学び、帰国してからはギターやピアノを練習した。

そうやって2年が過ぎた頃、才能を埋もれさせてはならないとまた再デビューの話が持ち上がった。三浦大知名義によるソロデビュー曲『Keep It Goin’ On』(2005年3月)で作曲を担当したのがゴスペラーズの黒沢薫だ。

番組のインタビューを受けた黒沢は当時、そのミュージックビデオを見て三浦大知の想像をはるかに超えるパフォーマンスに「これは本物来たな!」と直感したという。彼が「ダンス&ボーカルであそこまでしっかり歌える人ってあんまりいない」と評すように三浦大知はプロには注目されるが、世間の知名度はまだまだだった。

そんななか2012年12月、13枚目シングル『Right Now/Voice』(12月12日発売)のダンスリハーサル映像をスタッフがYouTubeに公開したところ「三浦大知っていう人のダンスがすごい!」と注目されたことで、2017年のブレイクへとつながる。

彼の活躍について聞かれたKREVAは「ほら、ほら!って思ってます」「言ったじゃん“すごいよ”って」と嬉しそうに答えると「この調子で行けるところまで行ってほしいといつも思っています」という。

ゴスペラーズ黒沢も「世間が彼に追いついた。今は日本でみんなが発見したが、たぶんこれから海外が発見すると思う」「世界のエンターテインメントでもあそこまでやってるやつはいない。口パクせずにしっかり歌ってるやつって本当にいないので…」と先を見ていた。

また、牧野アンナは沖縄アクターズスクール時代の三浦大知を見て、放送後に「今見ても子供大知の歌素晴らしい」「しかし大知のパフォーマンスはまたまだこんなものではありません。生でライブ観た方は分かると思うけど、本当に震えるから 生で見るべし!」とツイートしている。

そのように名だたるアーティストたちが絶賛する三浦大知だが、その音楽のルーツは意外なところにあった。

彼の父方の祖母・アキさん(84歳)は太平洋戦争を経験している。1945年4月、日本の敗戦が色濃くなるなか沖縄戦となり、彼女が暮らす沖永良部でもアメリカの戦闘機が飛び交い空襲が続く。

11歳だったアキさんは島の人々と鍾乳洞に逃げ込み、戦争が終わるまで数か月間は空腹で水もなく田んぼの水を飲んだ。さらに、もしも追い詰められた時は集団自決するように覚悟を迫られ、生きる希望を失いかけた。

そんななか、子どもたちを元気づけようと兵隊が即興で歌ってくれた。「ホントに嬉しかった」と当時を思い出すアキさん。それ以来、辛い時悲しい時は皆で歌い終戦を迎えるまで生きる大きな支えになったという。

祖母からその話を聞いた三浦大知は、「やっぱり音楽ってすごいんだな。自分も音楽でなんかできることあるのかな」と考えるようになる。アキさんは若い頃、劇団を組んで地域の人々を歌で楽しませており、その踊りや歌への思いは孫にしっかり引き継がれているようだ。

画像は『三浦大知 2017年8月26日付Instagram「いつも最高の経験、刺激、気付きをいただいてばかりです」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

この記事の関連ニュース