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【海外発!Breaking News】末期がんの19歳男性、最期の願いに初恋の相手と結婚へ(米)

TechinsightJapan 2018年1月30日 6時0分

幼い頃の初恋の相手と偶然にも再会、再び交際に発展したカップルが幸せな日々を過ごす喜びを感じたのも束の間、男性が病を告知された。余命僅かとなってしまった男性を支えてきた女性は、彼の最期の願いを叶えるべく結婚を決意。若い2人のために、多くの人々が会場の手配をはじめ挙式に必要なものを寄付した。米メディア『Inside Edition』『ABC News』『10News WTSP』などが伝えている。

米フロリダ州在住のダスティン・スナイダーさん(19歳)とシエラ・シベリオさん(21歳)は学生時代に出会い交際していたが、ダスティンさんの転校で関係は疎遠になってしまった。ところが2015年、シエラさんがレストラン「Steak and Shake」で働こうと訪れた際、そこで勤務していたダスティンさんと偶然にも再会した。

「店に入った時、立っていた彼にすぐ気付きました。当時は互いに別の交際相手がいたのですが、最終的にまた付き合うようになったのです。」

以来、シエラさんとダスティンさんは互いにかけがえのない存在となり、2016年5月にはダスティンさんが母親と暮らす家にシエラさんが引っ越し、同居を始めた。ところが間もなくして、真夜中に胸が痛むと訴えたダスティンさんが病院で検査を受けた結果、左の肺に稀な悪性腫瘍の「滑膜肉腫」があることを医師から告げられた。その日は6月28日、ダスティンさんが18歳になる誕生日の1日前だった。

その後、腫瘍摘出手術を行い化学療法を受けたダスティンさんだったが、約1年半の闘病生活の間、シエラさんは片時もダスティンさんのそばを離れることなくサポートし続けた。治療の甲斐あって2か月間は何事もなく過ごしたが、今から1か月ほど前に再び腹痛のため病院で検査を受けた。医師からは再発したがんが腹部と骨盤に転移しており、もうなす術がないことを伝えられた。

ダスティンさんは現在、タンパにあるLifepathホスピスで余命僅かの時を過ごしている。医師からは、ダスティンさんの命が尽きるまで数日か数週間、もしかしたら1か月かも知れないと言われたそうだ。自分の余命を悟ったダスティンさんは1月22日、シエラさんに最期の願いとして結婚を口にした。ダスティンさんは彼女への思いをこう語った。

「病が発覚した時から、シエラはずっと僕のそばにいてくれました。彼女以外の人と一緒になるなんて考えられないし、言葉では表現できないほど彼女を愛しています。僕の人生の全てです。」

また、シエラさんも「ダスティンはいつも私との結婚を望んでいてくれたし、私にとっても彼は人生の全てだから、結婚の話が出た時に『じゃあ、結婚しましょう』となったのです。愛し合っている2人が生涯を共に過ごしたいと思ったのです。私たちは生涯の伴侶となる準備が互いにできていました。どれだけ人生が残されているかということは問題ではありません」と明かしている。

2人の結婚の話を聞いたダスティンさんの姉ブリタニー・ヘイルズさんは、寄付金サイト『GoFundMe』にアカウントを立ち上げ、結婚資金を募った。更には地元の住民らがこの若いカップルの願いを叶えようと一斉に立ち上がり、会場をはじめドレスやタキシード、結婚指輪などを寄付しカメラマンの手配も行った。ダスティンさんの滞在するホスピスからも花やブライズメイド(花嫁介添人)のドレスが寄付されたという。

ダスティンさんの母カッサンドラ・フォンダンさんは、「こんなに多くの人が協力してサポートしてくれたことに深く感謝しています。息子はシエラに出会えて本当に幸せです。若い女性にはなかなか難しいことでしょうが、シエラはどんな状況でも息子のそばについて支えてくれました」とシエラさんの人となりを絶賛した。周りから温かい寄付が寄せられたことにブリタニーさんやシエラさんは、「みなさんの親切な好意には感謝してもしきれない」と喜びを露わにした。

28日の日曜、シエラさんとダスティンさんはファームハウス「The Big Red Barn」で、家族や友人に囲まれて式を挙げた。長い間立ち続けることが困難なダスティンさんのために、会場でのセレモニーには椅子が設置されたという。最後にシエラさんはこのように語っている。

「彼をとても愛しています。ずっと彼と結婚することが夢でした。どれだけ彼に人生が残されているのかは考えないようにして、今は2人の時間を楽しみたいと思っています。」

画像は『GoFundMe 2018年1月23日付「Help Dustin with his dreams」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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