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【海外発!Breaking News】行方不明になった犬と10年ぶりに再会した飼い主「諦めないことが大切と実感」(米)

TechinsightJapan 2018年2月6日 21時46分

家族のように大切にしていた愛犬がぷっつりと姿を消せば、当然飼い主は懸命にその行方を探すだろう。このほど10年前に姿を消してしまった犬が、飼い主のもとへ戻るというまさに奇跡のニュースが米ペンシルベニア州から届いた。『6abc Action News』『TribLIVE』『Metro』などが伝えている。

2008年、ペンシルベニア州ワシントン・タウンシップに暮らすデブラ・スールヴェルドさんは、自宅前で子供たちと遊んでいた1歳のラブラドールのミックス犬“アビー”がいなくなってしまったことを知り、懸命に行方を探した。しかしアビーは見つからず、何年も戻ってこない。一家は「アビーはどこかで命が尽きてしまったのだろう」と思い、捜索を打ち切っていた。

ところが2018年1月27日、デブラさんは同州ニューケンジントンにある動物保護施設「Animal Protectors of Allegheny Valley(アラゲイニー・バレーの動物保護団体)」から電話を貰った。「お宅の犬を預かっています」という連絡に、デブラさんは何かの間違いだと思ったそうだ。というのも、現在飼っている2匹の犬はちゃんと自分の側にいる。しかしスタッフから「アビーという名前の犬です」と聞くなり、言葉を失った。

「その名前を聞いた時、何と言っていいかわかりませんでした。まさに『オーマイガー…』という心境でした。」

そして30日、デブラさんは施設にアビーを引き取りに行った。10年ぶりの再会である。アビーは鼻の周りが白くなって老犬には珍しくない脂肪腫もあったが、健康状態は極めて良好だと施設のメディカルマネージャー、ジョディー・ベリスコさんは話した。

「アビーは1月27日の午後、施設に連れて来られました。健康状態から見て、どこかの家で長年飼われていたのでしょう。体調は良好で体重もちょうど良く、きちんと世話されていたようです。それにしても不思議です。ここ最近、アビーのような犬の行方不明の届け出はなかったんですよ。」

アビーは、デブラさんの家からおよそ13km離れた同州ローワー・バレルに住むジュディー・スピアリングさんの自宅玄関先でうろついていたところを発見された。アビーはジュディーさんが与えようとした食べ物は欲しがらず、水をたくさん飲んだという。その後、ジュディーさんは警察に連絡、警察から知らせを受けた保護施設がアビーを引き取り、デブラさんが10年前にアビーの首に埋め込んでいたマイクロチップを調べたことによって、このたびの奇跡の再会となったのである。アビーがこの10年間どこにいたのかは不明だが、愛犬との信じられない再会にデブラさんはこのように話している。

「私たちはてっきりアビーは亡くなったのだと思っていました。でもやっぱり諦めないことが大切なのだと実感しました。アビーは、娘が12歳の時にプレゼントとしてあげた犬でした。今回、無事に見つかったことを娘に伝えたら涙して喜んでいました。アビーは私たち家族の一員で、私も我が子のように可愛がっていましたから、今回再会できて本当に嬉しく思いました。素晴らしい奇跡です。」

このニュースを知った人からは「他の家でもきっと大切にされていたのね。ペットの虐待が多いから、アビーが幸せでいるってことがとても大切なことだと思う」「でも10年もどこかで飼われていたのなら、なんでその飼い主は探そうとしていないんだろう」「盗まれて行方不明になったのかな。どっちにしてもハッピーエンディングだから良かった」といった声があがっている。

画像は『TribLIVE 2018年1月30日付「Declared dead, Washington Twp. family’s black Lab found alive after 10 years」(Brian C.Rittmeyer Tribune-Review)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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