Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】脚を切断した3歳児 義足をつけて初めて歩く(英)<動画あり>

TechinsightJapan 2018年2月25日 16時30分

脚を失った3歳の男の子が、義足をつけて初めてひとりで歩いた姿がSNSに投稿され拡散している。イギリスからのニュースを『ITV News』『Inside Edition』などが動画とともに伝えた。

イースト・ミッドランズのダービーシャーに暮らすテリー・ルーズリーさん(24歳)は今月15日、3歳の息子テイラー・ルイス君が通うデイケアセンターから一本の動画を受け取った。

そこに映し出されていたのは、テイラー君が義足をつけセンターのスタッフのそばに立つ姿だった。テイラー君は手を広げバランスをとりながら「(1人で歩くのは)できないよ」と訴えているが、スタッフは「いや、できるよ」と励まして距離を置いて見守っている。するとテイラー君は、ゆっくりだが一歩ずつ前に歩み始めた。

生後8か月で脚を失ったテイラー君が誰からの補助も受けず、義足をつけて初めて歩いた動画にテリーさんの胸は高鳴った。後にテリーさんはその時のことをこのように明かしている。

「動画を見た時は嬉しくて嬉しくて。『自分で歩く日が来るだろう』と頭では理解していましたが、こんなにはやく歩けるようになるなんて思ってもいませんでした。息子の姿を見て『どんなにつらいことがあってもきっと乗り越えていける』という思いを強くしました。あれ以来、本人にも自信がついてきたようです。」

テイラー君は2015年4月に髄膜炎菌敗血症と診断され、ノッティンガムのクィーンズ・メディカルセンターで17日間の昏睡状態が続いた。両親は医師に「非常に厳しい状態。心の準備をしてください」と言われたものの、テイラー君は何とか生き抜いた。しかし生後7か月で2本の手と1本の脚の切断手術を受け、2017年9月にはもう1本の脚も切断せざるを得なくなった。

両脚を失ったテイラー君はデイケアセンターに通い、義足を使って日々フィジカルセラピーに励んでいる。テリーさんはテイラー君のこれまでの成長をこんなふうに語った。

「テイラーが病気になって以来、私も感情の浮き沈みが激しくなり辛い日々を過ごしてきました。でもファイターのテイラーに支えられてきたのです。」

「あの最初の一歩以来、テイラーは自分ひとりで歩くことが楽しくて仕方ないようです。それにスーパーヒーローに夢中だから、スパイダーマンが描かれた赤い義足が大好き。何よりも、義足をつけると友達と同じように背が高くなるので嬉しいようですよ。」

テイラー君は義足での歩行訓練を続ける一方で、右手親指と右指1本、左手親指の再建手術を受け、物を掴むことができるようになった。またアルファベットの“T”を書くことを得意としているという。

テリーさんは「テイラーはいつも何かを学んでいるのです。私はそんな息子を誇りに思います」と語り、将来について次のように述べた。

「いつの日か、息子が他の子と同じように走り回ったり、サッカーをしたりできるようになる日がくることを願っています。そうしたらもう『転んでしまうんじゃないか』なんていった心配もなくなるでしょうね。テイラーが自分で義足をつけて普通に日常生活が送れるようになる日を楽しみに待っています。」

昨年の9月にも、1歳で両手足を失った女児(3歳)が義足をつけて再び歩き出し話題となった。彼女の義足に描かれていたのはユニコーンで、歩行訓練は順調だという。



画像は『ITV News 2018年2月18日付「Three-year-old boy takes first steps unaided on prosthetic legs」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

この記事の関連ニュース