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【海外発!Breaking News】ユナイテッド航空機内で犬が死亡 CAに「座席上の棚に」置くよう指示されて(米)

TechinsightJapan 2018年3月15日 17時29分

家族の一員であるペットを連れて、3時間半の空の旅に出た一家。しかし利用したユナイテッド航空機内で悲劇が起こった。CA(客室乗務員)に、キャリーバッグに入れた犬を座席上の棚の中に置くよう指示された飼い主は渋々承諾。しかし犬は荷物棚の中で息絶えてしまった。『Inside Edition』『Fox 5 NY』『Grand Forks Herald』など複数メディアが伝えている。

またしてもユナイテッド航空の不祥事が全米メディアで報じられた。3月12日の夜、カタリーナ・ロブリードさんは赤ちゃんと11歳になるソフィアちゃん、生後10か月になるペットのフレンチブルドッグ“コキート”を連れてヒューストン国際空港からニューヨークのラガーディア空港へ向かうユナイテッド航空1284便に乗り込んだ。

カタリーナさんは、コキートをTSA(米運輸保安庁)が認めたキャリーバッグに入れており、そのバッグを座席の下のスペースに置いた。ところがCAは「手荷物棚に入れるように」と指示してきたため、犬の搭乗費用125ドル(約13,300円)を支払っていたカタリーナさんは「どうして棚に入れなければならないのですか」と断固として拒否した。

それでもCAは「ポリシーだから」と荷物棚に入れるように命令し、棚の中でも犬は安全であることを一家に保証した。そこでカタリーナさんは渋々承知し、コキートの入ったバッグを荷物棚に収めた。その後、棚からは何度かコキートの鳴き声が聞こえていたようだが、一家は「多分怖がっているのだろう」と思っていたという。実際には、コキートが必死で家族の助けを求めていたようである。しかし飛行機は乱気流のせいで揺れが激しく、立ち上がってコキートの様子を見ることは許されなかった。またCAも、誰一人としてコキートの様子を確認することはなかったという。やがてコキートの鳴き声は止み、静かになった。

3時間半のフライトを終え、目的地に到着するとカタリーナさんは荷物棚からバッグを取り出した。だが、既にコキートは息絶えていた。ソフィアちゃんと一緒にコキートの名を呼びながら、カタリーナさんはコキートの胸をおさえて蘇生を試みた。しかし息を吹き返すことはなく、カタリーナさんはコキートの体に覆い被さるようにして号泣した。

その様子を見ていた乗客らも涙しており、カタリーナさん一家の後ろの座席に座っていたジューン・ラーラさんは自身のFacebookアカウントにこう綴っている。

「犬が入ったバッグは最初、座席の下に置かれていました。でもCAが『大丈夫だから』と荷物棚に入れるように指示したのです。飛行機が到着して、犬が動かなくなっていることに気付いた飼い主は、必死で犬を蘇生させようとしました。その間、私が彼女の赤ちゃんを抱っこしていました。亡くなった犬に覆い被さって号泣する飼い主を見ていて私も胸が潰れそうになり、泣かずにはいられませんでした。犬は水や新鮮な空気も与えられず、荷物棚に閉じ込められていたのです。飼い主は犬の運賃を払って搭乗したにもかかわらず、ユナイテッド航空に犬を殺されてしまいました。今後、私がユナイテッド航空を利用することは二度とないでしょう。」

また、この光景を見ていた乗客のマギー・グレミンガーさんもこのように話した。

「CAは『バッグに犬が入っていたことなど知らなかった』と言っていましたが、そのCAが飼い主に『犬を荷物棚に入れて』と言っていたのを他の乗客も聞いています。」

家族の一員である飼い犬をこのような形で亡くした一家の悲しみは計り知れない。ソフィアちゃんは米メディア『Fox 5 NY』のインタビューで「CAは『犬が入っていても関係ない。ポリシーだから荷物棚にバッグを入れろ』と言いました。私は自分をいつも支えてくれていた親友を失いました」と明かしている。また、自身も3匹フレンチブルドッグを飼っている獣医ジェフ・ウェーバーさんは『Inside Edition』に「この種類の犬は、呼吸器系に問題を抱えています。コキートは恐らく荷物棚の中で窒息状態になったのでしょう。閉じられた空間では、空気の量は当然限られますから」と述べている。

ユナイテッド航空側は、この件について「犬を荷物棚に入れるべきではなかった。犬の死に対して弊社は全面的に責任を取る意向である。今後このようなことが2度と起こらないよう、現在調査を行っている。決して起こるべきではない悲劇に見舞われた飼い主一家には、深くお悔やみ申し上げる」と声明文を発表し、謝罪した。このニュースを知った人からは「CAの対応が信じられない」「ちゃんと犬の分まで払って搭乗しているのにこの対応はあまりにも酷すぎる」「許されることではない。そのCAは解雇されるべきだ」「胸が痛い。悲し過ぎる」「ユナイテッド航空をボイコットすべき」「でも鳴き声が聞こえていたならどうして誰も荷物棚を開けて確認しなかったの」といった声があがっている。

画像は『Inside Edition 2018年3月13日付「Dog Dies on United Airlines Flight After Attendant Orders It Stowed in Overhead Bin」(iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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