我が子がいじめに遭っていることを知った親が学校に掛け合うも、学校側は何の対応もせず、連続的ないじめに耐えかねた12歳少年は自らその命を絶った。このほど少年の母がFacebookに棺に納められた息子の亡骸を公開し、「息子の死を無駄にしないで。いじめの果てに起こる結果が、遺族にどれほど大きな影響を及ぼすかわかってほしい」と訴えた。『WREG.com』『PEOPLE.com』『Metro』など複数のメディアが伝えている。
米ミシシッピ州デソト郡サウスヘイブンで3月6日、12歳のアンドリュー=マイケル・リーチ君が自らの命を絶った。サウスヘイブン中学校に通っていたアンドリュー君はあるグループから度重なるいじめを受けており、このほど父宅のガレージにて首を吊ってその生涯を閉じた。15歳の兄によって発見されたアンドリュー君は複数の遺書を家族宛てに残しており、父マットさんは息子のいじめの原因についてバイセクシュアルをカミングアウトしたことが原因ではないかと話している。
マットさんと離婚したアンドリュー君の母シェリル・ハドソンさんは「息子は断続的ないじめを受けていた」と明かし、学校側に対してもこのように語った。
「サウスヘイブン中学校では、数年前に少女が首つり自殺をしていて、それ以降も生徒の自殺未遂が数回ありました。あの中学校ではいじめが横行しています。私は息子がいじめられていることを知って、学年長にも話をしました。息子の父も一度は学校側と話しています。学校側からは『デブ、醜い、価値がない』などと言って息子をいじめているグループがあるようだと聞かされただけで、対応してくれることはありませんでした。」
アンドリュー君の葬儀は3月9日に行われたが、シェリルさんは棺の蓋を開けて息子の亡骸を写真に収め、自身のFacebookで公開した。それは世間でいじめを行う者たちへの母の精一杯の抗議であり、深い悲しみの中でこのように心情を吐露した。
「母としてこの悲しみはたとえようもなく、泣くことしかできません。泣いてしばらくすると、感情の波が押し寄せてくるのです。息子を亡くした辛さをどのように乗り越えて行けばいいかわからないのです。アンドリューは心の優しい子でした。面白くてちょっぴり皮肉屋で頭も良くて情の深い子供でした。そんな息子は私のプライドであり喜びでした。息子が亡くなってからは多くの人がその死を悼み、祈り、励ましの声を寄せてくれました。このことには感謝の気持ちでいっぱいです。今は息子の死が無駄にならないように、息子の声が世間に届いて欲しい。いじめによる結果がどれほど大きな影響を及ぼすことになるのか、みなさんには知って欲しいのです。」
アンドリュー君の件に関しては現在、警察が捜査中とのことだが、シェリルさんは元夫のマットさんとともに我が子がいじめの被害に遭っている親たちへの注意喚起を促しつつ、世間に「いじめを止めて」と懸命に訴えかけている。また、アンドリュー君の記念碑設立のために設定された寄付金サイト『GoFundMe』アカウントでは、目標額の3倍を超えた寄付金が集まっているようだ。
このニュースを知った人からは、「悲しい。親の気持ちを思うといたたまれない」「どうしていじめは増えるばかりで無くならないのか」「これからまだ何十年もあるはずだった命を絶ってしまわなくちゃいけないほど、辛い目に遭ってたんだよね。どれだけ苦しかっただろう」「怒りと悲しみしかない」「アンドリュー君、今はどうか安らかに」といった声があがっている。
画像は『Cheryl Hudson 2018年3月10日付、2018年3月11日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
米ミシシッピ州デソト郡サウスヘイブンで3月6日、12歳のアンドリュー=マイケル・リーチ君が自らの命を絶った。サウスヘイブン中学校に通っていたアンドリュー君はあるグループから度重なるいじめを受けており、このほど父宅のガレージにて首を吊ってその生涯を閉じた。15歳の兄によって発見されたアンドリュー君は複数の遺書を家族宛てに残しており、父マットさんは息子のいじめの原因についてバイセクシュアルをカミングアウトしたことが原因ではないかと話している。
マットさんと離婚したアンドリュー君の母シェリル・ハドソンさんは「息子は断続的ないじめを受けていた」と明かし、学校側に対してもこのように語った。
「サウスヘイブン中学校では、数年前に少女が首つり自殺をしていて、それ以降も生徒の自殺未遂が数回ありました。あの中学校ではいじめが横行しています。私は息子がいじめられていることを知って、学年長にも話をしました。息子の父も一度は学校側と話しています。学校側からは『デブ、醜い、価値がない』などと言って息子をいじめているグループがあるようだと聞かされただけで、対応してくれることはありませんでした。」
アンドリュー君の葬儀は3月9日に行われたが、シェリルさんは棺の蓋を開けて息子の亡骸を写真に収め、自身のFacebookで公開した。それは世間でいじめを行う者たちへの母の精一杯の抗議であり、深い悲しみの中でこのように心情を吐露した。
「母としてこの悲しみはたとえようもなく、泣くことしかできません。泣いてしばらくすると、感情の波が押し寄せてくるのです。息子を亡くした辛さをどのように乗り越えて行けばいいかわからないのです。アンドリューは心の優しい子でした。面白くてちょっぴり皮肉屋で頭も良くて情の深い子供でした。そんな息子は私のプライドであり喜びでした。息子が亡くなってからは多くの人がその死を悼み、祈り、励ましの声を寄せてくれました。このことには感謝の気持ちでいっぱいです。今は息子の死が無駄にならないように、息子の声が世間に届いて欲しい。いじめによる結果がどれほど大きな影響を及ぼすことになるのか、みなさんには知って欲しいのです。」
アンドリュー君の件に関しては現在、警察が捜査中とのことだが、シェリルさんは元夫のマットさんとともに我が子がいじめの被害に遭っている親たちへの注意喚起を促しつつ、世間に「いじめを止めて」と懸命に訴えかけている。また、アンドリュー君の記念碑設立のために設定された寄付金サイト『GoFundMe』アカウントでは、目標額の3倍を超えた寄付金が集まっているようだ。
このニュースを知った人からは、「悲しい。親の気持ちを思うといたたまれない」「どうしていじめは増えるばかりで無くならないのか」「これからまだ何十年もあるはずだった命を絶ってしまわなくちゃいけないほど、辛い目に遭ってたんだよね。どれだけ苦しかっただろう」「怒りと悲しみしかない」「アンドリュー君、今はどうか安らかに」といった声があがっている。
画像は『Cheryl Hudson 2018年3月10日付、2018年3月11日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)