今や世界中を家族で旅する中国の人々。ところが幼い子を中心にところかまわず排泄し、大ヒンシュクを買うことがある。非常に不快な彼らのこの習慣については過去にもたくさんの事例を紹介してきた。もちろん中国政府もそれに頭を悩ませている。観光地や農村部の不潔極まりない公衆トイレはとても恥ずかしいものだとして、2015年には「トイレ革命」なるものを打ち出し、悪臭には無縁の清潔な国作りを目指したいとしていた。これに関し、興味深い記事を見つけたのでご紹介したい。
『澎湃新聞(The Paper)』によれば、このたびの全国人民代表大会で広東省の法律事務所のトップを務めるというZhu Lieyu氏からこんな意見が出されたそうだ。
「観光地などでは女子トイレの前に驚くほど長い列が出来ています。様々な統計を調べた結果、公衆トイレを設ける際の比率は男50%女50%ではなく、男25%女75%が理想であると思います。中国におけるトイレ事情の革命は、女子トイレの個数を劇的に増やすことから始めるべきなのではないでしょうか。」
女子トイレの前には長蛇の列ができるが、男子トイレはいつもガラガラ。これを恨めしく感じている女性は非常に多いが、プライドがあるため「もう我慢の限界。構うものか、男用のトイレに入っちゃえ!」とそちらに飛び込む女性は昨今そうはいない。そしてあっという間に排泄を済ませた男性も、いつまでも順番が来ない、出てこない連れを延々と外で待ち続けなければならない。この非生産的な状況には男女を問わず実は誰もが辟易としているのだ。
問題は尿道も短く、そう長いこと我慢が出来ない子供たちである。親に「オシッコ」と告げた時にはすでに尿意が迫っていたりするもので、女の子ばかりか幼い男の子が母親や祖母と一緒の列に並ぶことも多い。そのため、あまりにも長い列を作っている場合は「いいから、ここでやっちゃいなさい」となる。中国の子供たちにどこで排泄してもOKという悪しき感覚が身についてしまったきっかけは、こうした公衆トイレの長蛇の列に原因があるというのはウソではあるまい。
同氏のこの提案には「微博(ウェイボー/weibo)」のネチズンらのほとんどが大賛成しているもよう。乳幼児を抱えた家族のために、親子で入れるゆったりスペースのファミリートイレを設けて欲しいといった声もあがっているようだ。日本のトイレ便座が羨ましいとして愛知県のホテルから持ち去られた事件も記憶に新しく、やはり清潔なトイレを気持ち良く使用したいという気持ちは万国共通のものである。
興味深いのが、湖北省武漢のある地区。その都市管理委員会は今月初め、公衆トイレの管理にあたる職員を2名募集する旨の広告を出した。真剣にトイレ改革を目指しているのであろう、応募資格は30歳未満で少なくとも学士号以上の学歴が必要だそうだ。
画像は『Medium 2018年3月14日付「Ladies’ bathrooms should be triple the size of men’s rooms, NPC delegate proposes」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
『澎湃新聞(The Paper)』によれば、このたびの全国人民代表大会で広東省の法律事務所のトップを務めるというZhu Lieyu氏からこんな意見が出されたそうだ。
「観光地などでは女子トイレの前に驚くほど長い列が出来ています。様々な統計を調べた結果、公衆トイレを設ける際の比率は男50%女50%ではなく、男25%女75%が理想であると思います。中国におけるトイレ事情の革命は、女子トイレの個数を劇的に増やすことから始めるべきなのではないでしょうか。」
女子トイレの前には長蛇の列ができるが、男子トイレはいつもガラガラ。これを恨めしく感じている女性は非常に多いが、プライドがあるため「もう我慢の限界。構うものか、男用のトイレに入っちゃえ!」とそちらに飛び込む女性は昨今そうはいない。そしてあっという間に排泄を済ませた男性も、いつまでも順番が来ない、出てこない連れを延々と外で待ち続けなければならない。この非生産的な状況には男女を問わず実は誰もが辟易としているのだ。
問題は尿道も短く、そう長いこと我慢が出来ない子供たちである。親に「オシッコ」と告げた時にはすでに尿意が迫っていたりするもので、女の子ばかりか幼い男の子が母親や祖母と一緒の列に並ぶことも多い。そのため、あまりにも長い列を作っている場合は「いいから、ここでやっちゃいなさい」となる。中国の子供たちにどこで排泄してもOKという悪しき感覚が身についてしまったきっかけは、こうした公衆トイレの長蛇の列に原因があるというのはウソではあるまい。
同氏のこの提案には「微博(ウェイボー/weibo)」のネチズンらのほとんどが大賛成しているもよう。乳幼児を抱えた家族のために、親子で入れるゆったりスペースのファミリートイレを設けて欲しいといった声もあがっているようだ。日本のトイレ便座が羨ましいとして愛知県のホテルから持ち去られた事件も記憶に新しく、やはり清潔なトイレを気持ち良く使用したいという気持ちは万国共通のものである。
興味深いのが、湖北省武漢のある地区。その都市管理委員会は今月初め、公衆トイレの管理にあたる職員を2名募集する旨の広告を出した。真剣にトイレ改革を目指しているのであろう、応募資格は30歳未満で少なくとも学士号以上の学歴が必要だそうだ。
画像は『Medium 2018年3月14日付「Ladies’ bathrooms should be triple the size of men’s rooms, NPC delegate proposes」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)