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【海外発!Breaking News】夫が妻に腎臓を提供 「まさに奇跡のパーフェクトマッチ」と医療チーム(米)

TechinsightJapan 2018年3月17日 21時20分

長いこと腎臓の重い病に苦しんできた妻。その命を救う方法はもはや腎臓移植しかないと知り、血がつながった親族ではないものの真っ先に検査を受けた夫。その後、医師は彼に「奇跡的なパーフェクトマッチです」と嬉しい結果を告げたという。米フロリダ州のメディア『Sun Sentinel』が伝えた感動的な夫婦の愛と絆の話題をご紹介したい。

フロリダ州ブロワード郡のハリウッドで2月19日、メモリアル・リージョナル病院付属の臓器移植研究所にて腎臓移植手術が行われた。手術を前に2台並べられたベッドの左側に横たわっているのはドナーのシーザー・カルさん(52)。そして右側のベッドはレシピエントのモニカさん(39)。間もなく結婚23年という夫妻は麻酔前の各種検査の間、たびたびキスをし、手をつなぎながら励まし合って過ごしたという。

モニカさんは同病院の職員であったが、母親由来とみられる遺伝性の難病のひとつ「多発性嚢胞腎」を10年前から患い、昨年には人工透析ほかによる治療も限界となり、助かる手段は腎臓移植のみと告げられていた。真っ先に各種の検査を受けたいと申し出た夫のシーザーさんは、12月に「完全にマッチしています」という嬉しい結果を受け取った。

フアン・アレナス医師の執刀により5時間に及んだ移植手術は成功し、その4日後には退院も叶ったモニカさん。手術前はひどい痛みに苦しみ、自身の体調が改善されても夫の体調にもしものことが生じたらと思うと恐怖でたまらなかったが、体調がぐっと改善した今は「100万ドルの宝くじに当選したような気分です」と話す。自分の命を賭けて妻を救おうとした夫からの贈り物は、本当に100万ドルかそれ以上の価値があるのだろう。

腎臓移植はヒト白血球抗原“HLA(A、B、DR座)”の型がすべて一致するレシピエントを探すことが理想となるが、免疫抑制剤の進歩によりHLAの型が完全に一致しなくても生着率は現在かなり向上している。一方、血のつながらないのにHLAの型がすべて一致する者は数百人から数万人に1人しかいない。シーザーさんとモニカさんのように夫婦で完全なる一致をみることは極めて稀で奇跡的と言える。神様はモニカさんが将来に重い病を発症すると知っていて、この心優しい男性と恋に落ち、結ばれるよう仕組んでくれたのではないだろうか。

画像は『Fox News 2018年3月14日付「Husband donates kidney to wife of 23 years:‘I felt like I won the lottery’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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