先日、ユナイテッド航空の客室乗務員が乗客の飼い犬を座席上の棚に置くよう指示したことが原因で死なせてしまったニュースが全米各地で報じられたが、その翌日に同航空がまたしてもペットの対応で重大なミスをしていた。『CNN』『KWCH』『Metro』など複数メディアが伝えている。
3月13日、カーラ・スウィンドルさんは我が子2人を連れて米オレゴン州からミズーリ州のカンザスシティへと向かうユナイテッド航空機に乗り込んだ。一家はカンザス州のウィチタへと引っ越す途中で、カーラさんはペットであるジャーマン・シェパードの“アーゴ”(10歳)を貨物便に乗せた。
カンザスシティに到着したカーラさんは、アーゴを迎えに預かり所へと向かい、アーゴの名を呼んだ。ところが出てきたのはグレート・デーンだったため、カーラさんの不安は一気に爆発した。アーゴは乗り継ぎ先のデンバーでグレート・デーンと入れ替わり、日本へと搬送されてしまったのである。
「ユナイテッド航空は、アーゴが日本行きの便に乗ったのかどうかも確認することができませんでした。アーゴは私たちが迎えに行ってから8時間後に成田空港に到着して、初めて日本にいることがわかったのです。大切なペットがどこにいるのか、どうなったのか何もわからないままの状態というのは悪夢でしかありません。アーゴが預かり所にいないと知った時、私は散々泣いてもうこれ以上耐えられないと思いました。」
カーラさんによると、アーゴは今回が初めての空の旅だったという。またフライト前にアーゴの耳が感染症にかかっていることもわかったが、一家の引っ越しで搭乗を余儀なくされた。そのような中での事態に、一家が大きな不安を抱えるのも無理はない。
アーゴが日本へ到着したことを知ったユナイテッド航空側は、再びアーゴを貨物便に乗せてアメリカへ戻す準備をしていた。しかしカーラさんと夫は「すぐに飛行機で連れ戻してほしい」と抗議し、その結果プライベート機でアーゴは搬送され、15日の夜に無事に新しい住処となるカンザス州のウィチタへと戻ることができた。
子供たちと一緒に空港まで迎えに来たカーラさんは、「無事に戻って来てくれたことが本当に嬉しい」と愛犬との再会に喜びを露わにした。日本からの飛行時間は11時間以上、本来の到着予定時間からおよそ48時間後に家族と再会したアーゴは、飼い主に会えた興奮で跳びあがって吠えた。思わぬ場所へと送られただけでなく長旅を強いられたアーゴは見た目元気そうだったが、カーラさんは「念のために動物病院へ連れて行く」と話している。
ユナイテッド航空は今回、2匹の犬をそれぞれ間違った便に乗せてしまった事実を認めた。スポークスマンのジョナサン・グェリンさんは「最速な方法で、アーゴを家族のもとへ戻しました」と述べ、グレート・デーンも15日に日本へ搬送されたことを明らかにした。同航空会社はカーラさん一家に謝罪し、現在引き続きどのようにして入れ違いが起きたのかを調査中という。
なお米メディア『CNN』によると、ユナイテッド航空はこの1週間にペットの対応で3回も不祥事を起こしていた。3月12日には、乗客がキャリーバッグに入れていたフレンチブルドッグを荷物棚に置くようにCAが指示したことが原因で犬が死亡し、その翌日には誤ってアーゴを日本行きの便に乗せた。さらに15日にはこのようなミスが発生している。
15日、ニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港からミズーリ州セント・ルイスへ向かう予定のユナイテッド航空3996便の中に、オハイオ州アクロンへ向かうはずのペットが同乗していた。これに気付いた飛行機は、33人の乗客を乗せてアクロンへと目的地を変更。ペットは無事に飼い主と会うことができたようだが、迷惑を被った乗客全員にはユナイテッド航空側が賠償をオファーしたという。なお、賠償内容に関して同航空側はノーコメントを貫いているもようだ。
今回の件で、カーラさんは「もう二度とユナイテッド航空を利用しない」と口にしている。
画像は『CNN 2018年3月16日付「Dog mistakenly flown to Japan reunites with family」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
3月13日、カーラ・スウィンドルさんは我が子2人を連れて米オレゴン州からミズーリ州のカンザスシティへと向かうユナイテッド航空機に乗り込んだ。一家はカンザス州のウィチタへと引っ越す途中で、カーラさんはペットであるジャーマン・シェパードの“アーゴ”(10歳)を貨物便に乗せた。
カンザスシティに到着したカーラさんは、アーゴを迎えに預かり所へと向かい、アーゴの名を呼んだ。ところが出てきたのはグレート・デーンだったため、カーラさんの不安は一気に爆発した。アーゴは乗り継ぎ先のデンバーでグレート・デーンと入れ替わり、日本へと搬送されてしまったのである。
「ユナイテッド航空は、アーゴが日本行きの便に乗ったのかどうかも確認することができませんでした。アーゴは私たちが迎えに行ってから8時間後に成田空港に到着して、初めて日本にいることがわかったのです。大切なペットがどこにいるのか、どうなったのか何もわからないままの状態というのは悪夢でしかありません。アーゴが預かり所にいないと知った時、私は散々泣いてもうこれ以上耐えられないと思いました。」
カーラさんによると、アーゴは今回が初めての空の旅だったという。またフライト前にアーゴの耳が感染症にかかっていることもわかったが、一家の引っ越しで搭乗を余儀なくされた。そのような中での事態に、一家が大きな不安を抱えるのも無理はない。
アーゴが日本へ到着したことを知ったユナイテッド航空側は、再びアーゴを貨物便に乗せてアメリカへ戻す準備をしていた。しかしカーラさんと夫は「すぐに飛行機で連れ戻してほしい」と抗議し、その結果プライベート機でアーゴは搬送され、15日の夜に無事に新しい住処となるカンザス州のウィチタへと戻ることができた。
子供たちと一緒に空港まで迎えに来たカーラさんは、「無事に戻って来てくれたことが本当に嬉しい」と愛犬との再会に喜びを露わにした。日本からの飛行時間は11時間以上、本来の到着予定時間からおよそ48時間後に家族と再会したアーゴは、飼い主に会えた興奮で跳びあがって吠えた。思わぬ場所へと送られただけでなく長旅を強いられたアーゴは見た目元気そうだったが、カーラさんは「念のために動物病院へ連れて行く」と話している。
ユナイテッド航空は今回、2匹の犬をそれぞれ間違った便に乗せてしまった事実を認めた。スポークスマンのジョナサン・グェリンさんは「最速な方法で、アーゴを家族のもとへ戻しました」と述べ、グレート・デーンも15日に日本へ搬送されたことを明らかにした。同航空会社はカーラさん一家に謝罪し、現在引き続きどのようにして入れ違いが起きたのかを調査中という。
なお米メディア『CNN』によると、ユナイテッド航空はこの1週間にペットの対応で3回も不祥事を起こしていた。3月12日には、乗客がキャリーバッグに入れていたフレンチブルドッグを荷物棚に置くようにCAが指示したことが原因で犬が死亡し、その翌日には誤ってアーゴを日本行きの便に乗せた。さらに15日にはこのようなミスが発生している。
15日、ニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港からミズーリ州セント・ルイスへ向かう予定のユナイテッド航空3996便の中に、オハイオ州アクロンへ向かうはずのペットが同乗していた。これに気付いた飛行機は、33人の乗客を乗せてアクロンへと目的地を変更。ペットは無事に飼い主と会うことができたようだが、迷惑を被った乗客全員にはユナイテッド航空側が賠償をオファーしたという。なお、賠償内容に関して同航空側はノーコメントを貫いているもようだ。
今回の件で、カーラさんは「もう二度とユナイテッド航空を利用しない」と口にしている。
画像は『CNN 2018年3月16日付「Dog mistakenly flown to Japan reunites with family」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)