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【海外発!Breaking News】乳児の怪我を放置し、ディズニーのショーを優先したカップル(英)

TechinsightJapan 2018年3月19日 21時53分

2016年4月に預かっていた乳児の怪我よりもディズニーのショー観覧を優先し、乳児を医師に診せることを遅らせたカップルが逮捕されていたが、このほど裁判が行われ事件の全容が明らかになった。英メディア『BBC News』『Daily Record』『Metro』などが伝えている。

英スコットランドのグラスゴー、ソーンリーバンクに住むマーク・ワトソン(43歳)とロレイン・ドナン(40歳)は、2016年4月26日に一時預かりをしていた男児の赤ちゃんがソファーから落ち怪我をしたにもかかわらず、6日間病院へ連れて行かなかったことから逮捕された。

4月26日、当時生後11週だった男児の面倒を見ていたドナンは、ソファーにいた男児からほんの数分間離れて別室に行った。ところが男児はソファーから床に落ちた。泣き声を聞いて部屋に戻ったドナンが男児をあやすと、数分後に男児は落ち着きを見せた。

その後、ワトソンに出来事を話したドナンは、4月29日に男児を病院へ連れて行こうと提案した。しかしゴルフ管理人の仕事をしていたワトソンは、「代わりの者も見つからないし急に仕事を休むことなどできない。病院に連れて行く必要などない」とドナンを説得した。

5月1日の朝、男児を入浴させようとしたワトソンとドナンは、男児の右脚が腫れてアザになっていることに気付いた。この日が、男児がソファーから落ちてから初めての入浴だったとされている。入浴時、男児は右脚を動かす時酷く痛そうにしており、抱きかかえても落ち着く様子が見られなかった。そこでワトソンとドナンは男児を医師に診せることに同意したが、あともう1日待つという決断を下した。預かっていたもう一人の幼児を「ディズニー・オン・アイス」のショーに連れて行くため、40ポンド(約5,900円)のチケット代を払っており「行かないとお金が無駄になってしまう」と思ったのが理由だった。

男児がソファーから落ちて7日後の5月2日、仕事が休みだったワトソンはドナンと一緒に男児をロイヤル子供病院に連れて行った。レントゲン検査で男児は右大腿骨を骨折していることが判明し、医師からは痛み止めを処方された。5月14日、男児の怪我を無視した2人は育児放棄の容疑で逮捕されたが、逮捕時にドナンは「私は何もしていない。虐待もしていない。男児が勝手にソファーから落ちただけ。ほんの少しの間、目を離しただけだ」と話していたという。

最終的には罪を認めた2人だが、ワトソンは「5月1日にアザと腫れに気付いたが、翌日まで待とうと思った。だが、ディズニー・オン・アイスよりも男児を優先すべきだった」と自身の判断が誤りであったことも口にしていたようだ。

今年3月16日に行われた裁判では、マーク・アラン検察官が「男児がソファーから落ちた後の数日間は、男児はミルクを飲んでも嘔吐をし、いつも以上に泣き、普段とは違った様子を見せていたようだ」と当時の男児の容態を明らかにしたが、ワトソンとドナンは「それはソファーから落ちたこととは関係がない」と主張した。ポール・クロツィア判事は「被告人2人が、事態の大事に気付いていながらも無視したことは非常に深刻な問題である。罰せられて然るべきだ」と2人を厳しく糾弾した。この日は2人に判決が下される予定であったが、更なる行状審査が求められており、現在判決は保留となっている。

画像は『Daily Record 2018年3月17日付「Callous couple left badly injured 11-week-old baby in pain because they had tickets for Disney On Ice」(Image: Spindrift)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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