アイルランドにキリスト教を広めた司教、聖パトリック(Saint Patrick)の命日として世界各地でフェスティバルやパレードが行われる「聖パトリックの祝日」。自分のルーツはアイルランド系と言う人がそれは多いアメリカも例外ではなく、イベント好きな国民性もあってそのノリはハンパではない。街は隅々までテーマカラーの緑色に染まってしまうのだ。なんとイリノイ州シカゴでは川までが…!?
聖パトリックが“三位一体”を三つ葉のクローバーにたとえたことから、毎年3月17日の「聖パトリックの祝日(St. Paddy’s Day」は住宅街も商店街も、そして人々も三つ葉、あるいはその葉の色にこだわる一日となる。アメリカ第三の都市、イリノイ州のシカゴでも大勢の人々が衣類、アクセサリー、シューズ、眼鏡、時計などに黄緑や緑を取り入れてダウンタウンに繰り出した。
シカゴではこの日の午前9時、同市の労働組合「Chicago Journeymen Plumbers Union」のメンバーの手で、高層ビルの間を流れミシガン湖に注ぐシカゴ川にオレンジ色の蛍光染料が流し込まれた。川の色は徐々に輝くクローバー色に変わり効き目は5時間ほど続くといい、お待ちかねのパレードがグラント公園から出発した。軽快なステップが特徴のアイリッシュ・ダンス、マーチングバンド、バグパイプ演奏者が登場し、3時間ほどのパレードは大きな盛り上がりを見せたという。
この川の染色の発案者は同労働組合の幹部であった。水道業者が蛍光の液体を用いてパイプの水漏れを調査している様子を見て、「なんと完璧なグリーンだろう」と感動。聖パトリックの祝日に活かしてみてはどうかとひらめいて1962年にシカゴ川で実行し、以来大評判となった。環境保護の観点から気になるのがその染料だが、最初は水文調査や漏水調査に用いる害の少ないフルオレセイン蛍光染料が使用されていたが、「環境にさらに優しいものを」と1966年からはと野菜由来の染料パウダーが使用されるようになり、改良を重ねて現在に至っている。ただしこの川の染色は“シカゴ名物”としておきたいのであろう、成分については門外不出だそうだ。
画像は『Chicago Sun-Times 2018年3月17日付「PHOTOS: Chicago goes green for St. Patrick’s Day 2018」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
聖パトリックが“三位一体”を三つ葉のクローバーにたとえたことから、毎年3月17日の「聖パトリックの祝日(St. Paddy’s Day」は住宅街も商店街も、そして人々も三つ葉、あるいはその葉の色にこだわる一日となる。アメリカ第三の都市、イリノイ州のシカゴでも大勢の人々が衣類、アクセサリー、シューズ、眼鏡、時計などに黄緑や緑を取り入れてダウンタウンに繰り出した。
シカゴではこの日の午前9時、同市の労働組合「Chicago Journeymen Plumbers Union」のメンバーの手で、高層ビルの間を流れミシガン湖に注ぐシカゴ川にオレンジ色の蛍光染料が流し込まれた。川の色は徐々に輝くクローバー色に変わり効き目は5時間ほど続くといい、お待ちかねのパレードがグラント公園から出発した。軽快なステップが特徴のアイリッシュ・ダンス、マーチングバンド、バグパイプ演奏者が登場し、3時間ほどのパレードは大きな盛り上がりを見せたという。
この川の染色の発案者は同労働組合の幹部であった。水道業者が蛍光の液体を用いてパイプの水漏れを調査している様子を見て、「なんと完璧なグリーンだろう」と感動。聖パトリックの祝日に活かしてみてはどうかとひらめいて1962年にシカゴ川で実行し、以来大評判となった。環境保護の観点から気になるのがその染料だが、最初は水文調査や漏水調査に用いる害の少ないフルオレセイン蛍光染料が使用されていたが、「環境にさらに優しいものを」と1966年からはと野菜由来の染料パウダーが使用されるようになり、改良を重ねて現在に至っている。ただしこの川の染色は“シカゴ名物”としておきたいのであろう、成分については門外不出だそうだ。
画像は『Chicago Sun-Times 2018年3月17日付「PHOTOS: Chicago goes green for St. Patrick’s Day 2018」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)