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【海外発!Breaking News】発作で倒れた母を救った4歳女児 999通報、父に連絡、妹弟の面倒まで(英)

TechinsightJapan 2018年3月21日 16時43分

たった4歳の女児が素早く機転を利かせ、発作を起こした母の命を救った。現在も入院し治療を続けている母親は「娘がいなければ私は助かっていなかった」と勇敢な娘の行為に感謝している。英メディア『Daily Record』『Chronicle Live』などが伝えた。

イギリス北東部サンダーランドに暮らす4児の母ルイーズ・ラッシュさん(26歳)は、次女で4歳になったばかりのエミリー・モリソンちゃんに危機一髪のところを救われた。

ルイーズさんは自宅のリビングで突然倒れた。この時、家にはルイーズさん以外に次女エミリーちゃんと1歳3か月のローザちゃん、生後6週になるチャーリー君しかいなかった。エミリーちゃんは母が倒れたのを見てすぐに999通報し、父親のスティーブンさんへ連絡。救急隊員が到着するまでの間、ハイチェアに座っておやつを食べていたローザちゃんにブランケットをかけて退屈しないようにおもちゃを与え、泣き出したチャーリー君には哺乳瓶でミルクを与えた。

救急隊員が到着すると、エミリーちゃんはいつも使っている踏み台をバスルームから持ってきて、普段は手の届かない玄関のドアの鍵を開けた。救急車の中でも新たな発作に襲われたルイーズさんは、サンダーランド・ロイヤル病院へ搬送された後、てんかんと診断された。現在も入院中であり、抗てんかん薬を飲んで発作を抑制できるよう治療中だそうだ。ルイーズさんは今回の出来事をこのように語っている。

「夫が仕事に出ていた時、リビングで発作を起こして倒れてしまいました。私は子宮内膜症を患っていて重複腎盂も抱えているため、よく病気になりやすいのです。過去にもすぐに目が覚めたのですが意識を失ったことがあったので、万が一のことを考えてエミリーには緊急時に何をすべきかを教えてありました。私がもし意識不明になったら“起こすようにしてみて、それが無理ならパパに知らせて999して”と。エミリーはSiriの使い方も知っているし、誰に連絡すべきかということもわかっていますが、今回はそれ以上のことをしてくれました。意識を失っていたのは50分ほどでしたが、もしエミリーが機転を利かせることができずにいたら、私は助からなかったでしょう。あの子は私の命を救ってくれた小さなヒーローです。とても誇りに思うし、退院したらたくさんご褒美を買ってあげたいと思っています。」

North East Ambulance Service(ノースイースト救急サービス)の救急隊員マーク・ジャクソンさんは、「4歳ほどの子が999へ通報するのは、決して容易なことではありません。ですがエミリーちゃんは母親を助けるために、弟や妹の面倒を見ると同時に私たちが知らなければならないことをきちんと伝えてくれました。とても聡明な子です。たくさんご褒美を貰う価値はありますよ」と小さなヒーローを称賛した。また、ルイーズさんが搬送された病院のスポークスマンも「愛する人が病に倒れる姿を見るのは誰にとっても辛いこと。特に子供にとっては不安でしょう。でもエミリーちゃんは素早く機転を利かせて母親を救い、専門的治療を受けさせることができました。一人で全てをこなしたエミリーちゃんはとても勇気のある子です。自分のことを誇りに思うことでしょう」と語っている。

「ママが大好き」と笑顔で話すエミリーちゃん。彼女の母親への愛が咄嗟の機転となり、迅速な行動に繋がったのだろう。なお2017年1月には、同じくイギリスのテルフォードで深刻な言語障害を抱える4歳男児が、突然痙攣を起こして倒れた母親のために素早く999通報したことで母親の命が救われていた。

画像は『Daily Record 2018年3月18日付「‘Superstar’ four-year-old saved mums life after she collapsed at home」(Image: Newcastle Chronicle)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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