野生動物に人間が殺害される事故が多いジンバブエは、昨年だけで21名がワニに殺されている。それだけワニに対する恐怖心が強い地域で突然ワニが現れたら…。ジンバブエ西部、炭鉱の町ホワンゲ(Hwange)で巨大ワニが病院の入口に2時間も居座り、住民を恐怖に陥れた。
ジンバブエ政府発行の『The Chronicle』によると3月20日の夜7時、タクシー運転手がセント・パトリックス病院の入口で巨大ワニを発見した。その後、同じ場所で3メートルはあるかと思われるワニを目撃しパニックになった住民が、同地域の地方委員会役員に相次いで電話をかけた。
役員のテンバ・トゥマ氏は当初、「水辺から遠い病院の入口にワニがいる」という通報はいたずらだろうと思っていたが、電話は5分間で10件にものぼったためジンバブエ国立公園・野生動物保護庁(ZimParks)や消防救助チームに応援を求めた。
トゥマ氏によると、住民の中には「呪術好きな人が手順を間違えて、怒り狂った巨大ワニを病院前に呼び出したのだろう」と本気で言う人もいたようだ。また「アフリカではワニに襲われた人間が生き延びた場合、ワニは人間が死ぬまでどこまでも追いかけてくるという言い伝えがあるので、きっとこのワニはその“誰か”を探して病院までやってきたのでは?」と疑う人もいたということだ。
2時間ほど病院入口に居座り、患者の立ち入りを阻んでいたワニはその後、ZimParksの職員によって殺処分された。幸いにもけが人はいなかったという。
ZimParksスポークスマンのティナシェ・ファラウォ氏は「病院は水辺から10キロほど離れているので、ワニがどういう経路で病院に現れたかは不明であるが、雨季のジンバブエでは洪水がいたるところで起きるため、ワニがどこからともなく突然現れることは不思議ではない。またホワンゲの今年の雨量は特に多いので、鉄砲水などでワニが住宅街にまで流されてきたことも考えられる。こうしたことからこのワニは野生である可能性は高いが、今回は地元住民の恐怖を取り除くためにも殺害せざるをえなかった」と述べている。
画像は『The Chronicle 2018年3月22日付「UPDATED: Croc appears from nowhere, terrorises residents」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
ジンバブエ政府発行の『The Chronicle』によると3月20日の夜7時、タクシー運転手がセント・パトリックス病院の入口で巨大ワニを発見した。その後、同じ場所で3メートルはあるかと思われるワニを目撃しパニックになった住民が、同地域の地方委員会役員に相次いで電話をかけた。
役員のテンバ・トゥマ氏は当初、「水辺から遠い病院の入口にワニがいる」という通報はいたずらだろうと思っていたが、電話は5分間で10件にものぼったためジンバブエ国立公園・野生動物保護庁(ZimParks)や消防救助チームに応援を求めた。
トゥマ氏によると、住民の中には「呪術好きな人が手順を間違えて、怒り狂った巨大ワニを病院前に呼び出したのだろう」と本気で言う人もいたようだ。また「アフリカではワニに襲われた人間が生き延びた場合、ワニは人間が死ぬまでどこまでも追いかけてくるという言い伝えがあるので、きっとこのワニはその“誰か”を探して病院までやってきたのでは?」と疑う人もいたということだ。
2時間ほど病院入口に居座り、患者の立ち入りを阻んでいたワニはその後、ZimParksの職員によって殺処分された。幸いにもけが人はいなかったという。
ZimParksスポークスマンのティナシェ・ファラウォ氏は「病院は水辺から10キロほど離れているので、ワニがどういう経路で病院に現れたかは不明であるが、雨季のジンバブエでは洪水がいたるところで起きるため、ワニがどこからともなく突然現れることは不思議ではない。またホワンゲの今年の雨量は特に多いので、鉄砲水などでワニが住宅街にまで流されてきたことも考えられる。こうしたことからこのワニは野生である可能性は高いが、今回は地元住民の恐怖を取り除くためにも殺害せざるをえなかった」と述べている。
画像は『The Chronicle 2018年3月22日付「UPDATED: Croc appears from nowhere, terrorises residents」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)