英リンカンシャー州で、あまりにも悲しい出来事が起こった。過去に白血病と診断された少女が闘病生活を終えて病を克服するも、事故でこの世を去ってしまったのだ。一家の悲しみは計り知れないが、少女の臓器は家族全員の意向により提供され3人の命が救われたという。『Mirror』『Lincolnshire Live』『Metro』など複数の英メディアが伝えている。
リンカンシャー州ラウスの近くマンビーに住むアメリア・ウッドちゃん(11歳)は3月6日午前8時頃、ラウス・アカデミーへ登校中に事故に巻き込まれて短い生涯を閉じた。
アメリアちゃんは2009年、3歳の時に白血病と診断されて2年以上の辛い闘病生活を送ってきた。2012年に最後の治療を終えた後、一家で今の土地に移り住んだ。病が寛解となり新しい土地で家族と幸せに暮らしていた矢先、アメリアちゃんは突然、ランドローバー・ディスカバリーの車体から外れたタイヤに後ろから直撃されるという事故に遭った。
事故から数分後に、East Midlands Ambulance Service(イースト・ミッドランズ救急サービス)のヘリコプターでノッティンガムにあるクイーンズ・メディカルセンターへ搬送されたアメリアちゃんは、医師らの懸命な治療の甲斐も虚しく息を引き取った。
連絡を受け病院へ駆けつけたアメリアちゃんの家族は大きな悲しみの中、臓器提供の選択肢を病院側から伝えられた。病院にいた家族が全員で話し合い、臓器提供に賛成したという。アメリアちゃんの母ヘイリー・ホドソンさんはこのように話している。
「パートナーのクレイグと自分たちに何かあったら臓器提供すべきかということを話すことはありましたが、まさか子供の臓器提供の選択を迫られるとは思ってもいませんでした。娘が白血病と診断された時には、人生最悪の出来事と思いましたが、更にもっと酷いことが起こってしまいました。ですが、病院の医療チームの対応は素晴らしいものでした。彼らは部屋の外で涙を見せて私たち全員にハグをしてくれたのです。」
その後、アメリアちゃんの5つの臓器は1人の患者に3つと2人の患者に1つずつ提供され、3人の命が救われたという。3月9日の夜には100人以上の近隣住民や友人らが集まり、キャンドルに火を灯し空に風船を飛ばしてアメリアちゃんを追悼した。
ランドローバーを運転していたのは1か月前に車を購入したばかりという地元の20代男性で、タイヤは33インチの大きなサイズに交換されたものだった。現在、リンカンシャー警察の事故調査班が聞き取りや科学捜査などの徹底した調査を行っているという。
一家の友人が設置したクラウドファンディングサイト『JustGiving』のアカウントには、多くの人々からの寄付金が寄せられている。寄付金の一部はアメリアちゃんを迅速に病院へ搬送してくれたEast Midlands Ambulance Serviceと、アメリアちゃんの命を救うために尽力してくれたクイーンズ・メディカルセンターの小児病棟に贈られる予定とのことだ。
このニュースを知った人からは「なんてかわいそうなの。悲劇としかいいようがない」「悲しみの中、臓器提供を決心した家族も素晴らしい」「車の運転手は責められて然るべき」「アメリアちゃん、どうか安らかに」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年3月12日付「Devastated family of 11-year-old girl who died after being hit by Land Rover wheel donate her organs to help others」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
リンカンシャー州ラウスの近くマンビーに住むアメリア・ウッドちゃん(11歳)は3月6日午前8時頃、ラウス・アカデミーへ登校中に事故に巻き込まれて短い生涯を閉じた。
アメリアちゃんは2009年、3歳の時に白血病と診断されて2年以上の辛い闘病生活を送ってきた。2012年に最後の治療を終えた後、一家で今の土地に移り住んだ。病が寛解となり新しい土地で家族と幸せに暮らしていた矢先、アメリアちゃんは突然、ランドローバー・ディスカバリーの車体から外れたタイヤに後ろから直撃されるという事故に遭った。
事故から数分後に、East Midlands Ambulance Service(イースト・ミッドランズ救急サービス)のヘリコプターでノッティンガムにあるクイーンズ・メディカルセンターへ搬送されたアメリアちゃんは、医師らの懸命な治療の甲斐も虚しく息を引き取った。
連絡を受け病院へ駆けつけたアメリアちゃんの家族は大きな悲しみの中、臓器提供の選択肢を病院側から伝えられた。病院にいた家族が全員で話し合い、臓器提供に賛成したという。アメリアちゃんの母ヘイリー・ホドソンさんはこのように話している。
「パートナーのクレイグと自分たちに何かあったら臓器提供すべきかということを話すことはありましたが、まさか子供の臓器提供の選択を迫られるとは思ってもいませんでした。娘が白血病と診断された時には、人生最悪の出来事と思いましたが、更にもっと酷いことが起こってしまいました。ですが、病院の医療チームの対応は素晴らしいものでした。彼らは部屋の外で涙を見せて私たち全員にハグをしてくれたのです。」
その後、アメリアちゃんの5つの臓器は1人の患者に3つと2人の患者に1つずつ提供され、3人の命が救われたという。3月9日の夜には100人以上の近隣住民や友人らが集まり、キャンドルに火を灯し空に風船を飛ばしてアメリアちゃんを追悼した。
ランドローバーを運転していたのは1か月前に車を購入したばかりという地元の20代男性で、タイヤは33インチの大きなサイズに交換されたものだった。現在、リンカンシャー警察の事故調査班が聞き取りや科学捜査などの徹底した調査を行っているという。
一家の友人が設置したクラウドファンディングサイト『JustGiving』のアカウントには、多くの人々からの寄付金が寄せられている。寄付金の一部はアメリアちゃんを迅速に病院へ搬送してくれたEast Midlands Ambulance Serviceと、アメリアちゃんの命を救うために尽力してくれたクイーンズ・メディカルセンターの小児病棟に贈られる予定とのことだ。
このニュースを知った人からは「なんてかわいそうなの。悲劇としかいいようがない」「悲しみの中、臓器提供を決心した家族も素晴らしい」「車の運転手は責められて然るべき」「アメリアちゃん、どうか安らかに」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年3月12日付「Devastated family of 11-year-old girl who died after being hit by Land Rover wheel donate her organs to help others」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)