長い冬が終わりを告げ、川沿い、学校、公園、寺社仏閣など桜の開花に本格的な春の到来を感じる清々しさは格別なものである。美しくもそれははかない桜の花を愛でる花見の文化。その木の命を縮める心無い行為があとを絶たないことから注意が多々呼びかけられてきた中国各地の花見スポットだが、残念なことに改善された様子があまり見られないという。
中国各地で桜が満開を迎え、どの名所も花見客でにぎわっているもようだ。美しい桜を愛でる伝統は素晴らしいが、人々がSNSに投稿する写真を競い合うようになっている中国では、桜の木の下で普通にポーズを取るだけではどうやら気がすまなくなっているとのこと。『Shanghaiist』が伝えたところによれば、意図的に舞い散らせた桜吹雪のなかで撮ろうという風潮があるようだ。
同メディアが紹介した江蘇省南京市の玄武湖公園で撮影された動画には、被写体となる女性の周りに桜の花びらが舞うよう1人の男性が枝を大きく揺する様子、そして木に上に登ってVサインする少年の様子などが収められている。週末になると一日あたり3万人もの花見客が押し寄せる武漢大学(湖北省武漢市)のキャンパスでも、同様の行為が見受けられると『南華早報(South China Morning Post)』は報じている。
桜に限らずこれは木の寿命を縮める残酷な行為、ご法度である。花見の名所では職員がパトロールにあたっているものの、酒が入り花見客の気が大きくなることもあるのだろう。違反行為はなかなか収まらない様子だ。警備員も「すべての木の下に1人警備員を配備するなど不可能ですから」と語っているという。
2016年、日本の花見の名所を訪れて桜の木に登り、写真を撮影したことから「マナーが悪すぎる」と大きく報じられてしまった中国人観光客。すべての枝が花びらで満たされて葉は一枚も見当たらない。こんな美しい木は桜以外にそうそうあるものではない。しかも年に1度のみ、満開の時期はあっという間に過ぎていく。心無い行為に走る人々には、そんなはかなげな命と美しさで人々を魅了してきた桜の木がどれほど貴重な存在か今一度考えて頂きたいものである。
画像は『Shanghaiist 2018年3月27日付「Chinese tourists shamed online for ravaging cherry blossom trees for photos」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
中国各地で桜が満開を迎え、どの名所も花見客でにぎわっているもようだ。美しい桜を愛でる伝統は素晴らしいが、人々がSNSに投稿する写真を競い合うようになっている中国では、桜の木の下で普通にポーズを取るだけではどうやら気がすまなくなっているとのこと。『Shanghaiist』が伝えたところによれば、意図的に舞い散らせた桜吹雪のなかで撮ろうという風潮があるようだ。
同メディアが紹介した江蘇省南京市の玄武湖公園で撮影された動画には、被写体となる女性の周りに桜の花びらが舞うよう1人の男性が枝を大きく揺する様子、そして木に上に登ってVサインする少年の様子などが収められている。週末になると一日あたり3万人もの花見客が押し寄せる武漢大学(湖北省武漢市)のキャンパスでも、同様の行為が見受けられると『南華早報(South China Morning Post)』は報じている。
桜に限らずこれは木の寿命を縮める残酷な行為、ご法度である。花見の名所では職員がパトロールにあたっているものの、酒が入り花見客の気が大きくなることもあるのだろう。違反行為はなかなか収まらない様子だ。警備員も「すべての木の下に1人警備員を配備するなど不可能ですから」と語っているという。
2016年、日本の花見の名所を訪れて桜の木に登り、写真を撮影したことから「マナーが悪すぎる」と大きく報じられてしまった中国人観光客。すべての枝が花びらで満たされて葉は一枚も見当たらない。こんな美しい木は桜以外にそうそうあるものではない。しかも年に1度のみ、満開の時期はあっという間に過ぎていく。心無い行為に走る人々には、そんなはかなげな命と美しさで人々を魅了してきた桜の木がどれほど貴重な存在か今一度考えて頂きたいものである。
画像は『Shanghaiist 2018年3月27日付「Chinese tourists shamed online for ravaging cherry blossom trees for photos」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)