韓流ドラマに出てくる人気俳優や歌手ですら決して逃れられない韓国の厳しい徴兵制度。中等教育を修了した18歳から35歳までを対象に陸軍と海兵隊では21か月、海軍では23か月、空軍では24か月と、2年間前後の兵役につくことは韓国人男子の公平なる義務である。大学を休学して軍で訓練を受け、また大学に復学するケースが一般的といわれ、特例として国に大きく寄与している五輪メダリストやサッカー代表などは兵役を免除されるほか、一般人では身体的な問題があれば免除される。ところがそれを狙ってズルいことをすれば待っているのは徴兵ならぬ“懲役”。このたびは21歳の一般人男性が刑務所に送られようとしていることを韓国の英字新聞『コリア・タイムス(The Korea Times)』が伝えた。
韓国軍により行われる徴兵のための身体検査。身体についてよく調べられ、あまりにも身長の高低、肥満、難聴や弱視などがあれば兵役を免除される代わりに官庁、政府系企業などに従事するよう命じられるという。体罰や厳しい上下関係などで自殺者も出るほどの訓練生活の過酷さは有名だが、一方で兵役を逃れた男子は就活で苦労し、世間や女性からバカにされるという覚悟も必要だそうだ。
2016年、“それでも絶対に韓国軍への兵役はゴメンだ”とあれこれ策を練ったのが、現在は21歳だという男(氏名などは明らかにされず)。彼の作戦は「増量」。半年間に29kgもの増量を図ることで体格指数(BMI)に関するNGが出ることを期待したという。この男は高校卒業後の7月の身体測定では身長1.75メートルで体重は84kg。ところがそのわずか6か月後に測定した体重は113.3kgに増えており、これにより兵役を逃れて肉体労働の少ない公務員系の職場に配属された。しかし不審に思った担当者が警察に調査を依頼。そこで兵役逃れの願望があったことが発覚したという。
そして今月25日、忠清北道西部・清州市の地方裁判所はこの男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。現行の法律では兵役を逃れる目的での逃亡、自傷行為、詐欺行為などに対しては、最大で懲役5年の実刑判決が下ることが多く、氏名が公開されないことにも判事の寛大さには驚くほかない。
画像は『The Korea Times 2018年3月25日付「Man gets jail term for gaining weight to avoid military duty」(Korea Times file)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
韓国軍により行われる徴兵のための身体検査。身体についてよく調べられ、あまりにも身長の高低、肥満、難聴や弱視などがあれば兵役を免除される代わりに官庁、政府系企業などに従事するよう命じられるという。体罰や厳しい上下関係などで自殺者も出るほどの訓練生活の過酷さは有名だが、一方で兵役を逃れた男子は就活で苦労し、世間や女性からバカにされるという覚悟も必要だそうだ。
2016年、“それでも絶対に韓国軍への兵役はゴメンだ”とあれこれ策を練ったのが、現在は21歳だという男(氏名などは明らかにされず)。彼の作戦は「増量」。半年間に29kgもの増量を図ることで体格指数(BMI)に関するNGが出ることを期待したという。この男は高校卒業後の7月の身体測定では身長1.75メートルで体重は84kg。ところがそのわずか6か月後に測定した体重は113.3kgに増えており、これにより兵役を逃れて肉体労働の少ない公務員系の職場に配属された。しかし不審に思った担当者が警察に調査を依頼。そこで兵役逃れの願望があったことが発覚したという。
そして今月25日、忠清北道西部・清州市の地方裁判所はこの男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。現行の法律では兵役を逃れる目的での逃亡、自傷行為、詐欺行為などに対しては、最大で懲役5年の実刑判決が下ることが多く、氏名が公開されないことにも判事の寛大さには驚くほかない。
画像は『The Korea Times 2018年3月25日付「Man gets jail term for gaining weight to avoid military duty」(Korea Times file)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)