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【海外発!Breaking News】稀な肺がんの2歳児、死を宣告された直後に復活 家族は「イースターの奇跡」(英)

TechinsightJapan 2018年4月4日 16時39分

欧米ではイースターが終わったばかりだが、今から2年前にイギリスに住むひとりの男児に“イースターの奇跡”が起こった。1千万人に1人の発症率とされる極めて珍しい肺がんを患っていた男児は、医師から助かる見込みがないと告知されるも、イースター期間中に奇跡的な復活を遂げたという。英メディア『The Sun』『Metro』などが伝えている。

英ダービー郊外のシェルトン・ロックに住むディラン・アスキン君は、2歳だった2015年12月25日に呼吸困難になりロイヤル・ダービー病院へ緊急搬送された。そこで肺組織内に空気が入らずしぼんでしまう肺虚脱を起こしていることが発覚し、ノッティンガムの集中治療ケアを行う専門医らによる更なる検査が行われた結果、ディラン君の肺の80%が嚢腫で覆われていることがわかった。

1千万人に1人の発症率とされる肺がんで、「肺ランゲルハンス細胞組織球症(pulmonary Langerhans cell histiocytosis、PLCH)」という病に罹ったディラン君は、ノッティンガムのクイーンズ・メディカル病院で治療を行い、最初はICU(集中治療室)から一般病棟に移動できるまでに回復した。ところが一般病棟に移った後に熱痙攣を起こし、細菌性肺炎を併発、ディラン君の肺はほとんど機能していない状態となってしまった。

イースターのGood Friday(聖金曜日)だった2016年3月25日、医師らはディラン君の家族にこのままでは助かる見込みはないと告知し、「翌日にディラン君の生命維持装置を外す」という同意を求めた。ディラン君の母ケリーさんと父マイクさんは、悲しみの中ベッドの上でディラン君の洗礼を行い、集まった家族はディラン君に最後の別れを告げた。

「2年前のGood Fridayの日、私たちは息子を亡くしてしまうのだと覚悟せざるを得ませんでした。でもディランがまだ病と闘っている間、洗礼を受けさせました。私は悲しみで何日も眠れず、泣いてばかりでした。医師らが息子の旅立ちの準備をする間、私たちは最期の時を一緒に過ごすためにディランに話しかけたり歌を歌ったりしていました。すると奇跡が起こったのです。治療を止めて薬で鎮静させたディランの心拍数が通常レベルになり、強さが戻って来たのです。」

この奇跡に、病院側のスタッフらも大変驚いたという。結果としてディラン君の容態は、2日後のEaster Sunday(復活祭)には安定し始め、ケリーさんとマイクさんの結婚記念日でもある4月4日には、ディラン君は生命維持装置を外すまでに回復した。ケリーさんは当時を振り返り、このように話している。

「ディランは、イースターに奇跡をもらったのだと信じています。私はそれほど信仰深い人間ではないのですが、これは奇跡だと思いました。学校でイエス・キリストのことを学んで知っている長男も、『ディランはキリストみたいだね』と言っていました。」

ディラン君が闘病中、一家を支えたのは幼い子供たちや青少年のがん患者とその一家をサポートする慈善団体「CLIC Sargent」だったという。人事責任者のケイト・ライトフットさんは「ディラン君が元気になってくれたことをとても嬉しく思う」と喜びを露わにしている。奇跡的な回復を見せたディラン君は、5月16日に退院し、7月21日には最後の治療を終了、現在は寛解となっている。

このニュースを知った人からは、「そんなに稀な病を克服できるのってまさに奇跡だね」「いい結果になってよかった」「これがキリストの奇跡かどうかはその人によると思うけど、ディラン君が元気になったことが何より」「奇跡って起こるものなんだね」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年3月31日付「Toddler wakes up as devastated family agree to turn off life support」(Picture: BPM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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