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【海外発!Breaking News】顔にタトゥーのある男性、パブの入店を禁じられ納得できず(英)

TechinsightJapan 2018年4月5日 5時0分

日本とは異なるタトゥー文化を持つ欧米では、“アイデンティティー”の象徴としてその重要性を強調する人への理解度も寛容だ。だがこのほど、タトゥーに対して批判を受けることなど滅多にないイギリスで、ひとりの男性がそのタトゥーが原因でパブへの出入りを禁じられてしまったという。英メディア『Metro』『Leamington Courier』などが伝えている。

英ウォリックシャー州バドブルックのハンプトン・マグナに住むダリル・ティムズさん(40歳)は3月24日の午後11時頃、パートナーのアマンダ・ティフさん(45歳)と同州レミントン・スパにあるパブ「Fizzy Moon Brew House(フィジームーン・ブルーハウス)」に出向いた。

パブに入るまで45分ほど待っていた間、ダリルさんは数杯飲んだだけであったが、入店となった時に男性警備員から店に入ることを禁じられてしまった。ダリルさんがタトゥーを入れすぎているため、店のポリシーに反するという理由からだった。

「ドアの前で、警備員が『申し訳ないが店のポリシー上、あなたのようにタトゥーの多い方は入店できません』と言われました。アマンダが『今は2018年なのに、昔みたいなこと言ってるなんて』と反論したのですが、彼は『それはよくわかります。私自身もタトゥーを入れてますから。でも本当にすみません、入店を許可できないんです』と言い返してきたので、私は『だったら、あなたも店に入ったらダメだということになるじゃないか』と言うと、『私はただここで仕事をしているだけです。タトゥーまみれの私があなたにこんなことを言うのはかなり気まずいし、冗談だろうという気持ちもあります。本当に申し訳ありません』と私の入店を拒んだのです。」

今から15年前にタトゥーを入れ始めたダリルさんは、3~4年間は一旦施術を止めていたものの、5~6年前から再びタトゥーを入れることに夢中になり、2014年に初めて顔にタトゥーを入れた。現在ではつま先から頭まで身体のほとんどがタトゥーで覆われており、そのデザインはドクロや棺桶から這い出たワニ、神聖なハートの中に描かれた悪魔の顔など様々だ。全てのタトゥーを「自分自身を表現する方法のひとつ」と語るダリルさんは熱心に国内を行き来してタトゥーを入れ続け、これまでに3万ポンド(約450万円)を費やしたという。

「多くの人が私に寄って来て『すごいね』と言ってくれるので、会話のきっかけにもなります。確かに私は全身にタトゥーを入れていますが、あの夜はジーンズをはいて長袖シャツにジャケットも羽織っていました。もちろん靴や靴下も履いていたので、タトゥーが見えていたのは両手と顔、頭と首の部分だけなんです。どのタトゥーも不快で攻撃的なものではありません。入店できない理由がこんなふうにタトゥーを入れているからだなんて、店側のちっぽけな言い訳ですし、馬鹿げています。」

「パブの警備の仕事はハードだとは思いますよ。特に酔っ払って無秩序な振る舞いをする客の相手をしなければいけない時はね。だからタトゥーの多いスキンヘッドの私をトラブルメーカーのように思ったのかもしれません。警備員は理解のある態度を見せてくれてはいましたけど、マネージャーか経営者はもう少しポリシーを改善すべきだと思います。今は2018年であって1918年ではないのですから。それにレミントン・スパはアンチ・タトゥーの街ではありません。少なくとも7~8軒のタトゥー店がありますからね。」

過去にもこの店に来たことがあるというダリルさんは、今回の不快な出来事で金輪際この店に来ることはないと話している。「Fizzy Moon Brew House」経営者のモー・カンドーラさんは、ダリルさんの入店を拒否した件についてこのように語っている。

「どの店でもドレスコードなどのポリシーを設けていますが、当店では特にこれといったポリシーはなく、分別をわきまえた見苦しくない格好をしていれば入店を許可しています。警備員はお客様の容姿により、入店を判断しなければならないという難しい立場にあり、時にミスをします。また法律上、パブやバーは理由なく入店を禁じることも可能です。ですが、不満のある方は私にいつでもおっしゃって頂ければ、問題解決に応じるため喜んでお会いさせて頂きます。」

このニュースを知った人からは「バカバカしい。この経営者は、中身じゃなく見た目で判断しかできないんだ」「言い訳にしか過ぎない」「でもこれだけタトゥーを入れた時点でこういうことが起こるのも予測できたはずでは?」「この男性がダメならベッカムも入店できないよね」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年4月2日付「Man turned away from bar because of his facial tattoos」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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