世の中には空き巣に入ったついでに見知らぬ誰かの遺灰を持ち去ったり、本人にしかサイズの合わない義足を盗んだりと、理解不可能かつ何とも心無い窃盗犯が存在する。このほどイギリスの9歳男児が、そんな窃盗犯に大切な車椅子と歩行器を盗まれてしまった。男児の母親は「お願いだから返して」と悲しみや怒りを露わにしている。英メディア『Bristol Post』『ITV』『Metro』などが伝えた。
英サウス・グロスタシャーのキングスウッドに住むジェイ・クック君(9歳)は脳性麻痺を抱えており、普段の生活は補助無しでは不可能だ。そのためジェイ君は車椅子と特別な歩行器を使用して日常生活を送っている。
この2つの補助器具を使うようになってから、ジェイ君の人生は変わった。学校へは車椅子で通い、サッカーも歩行器を使ってすることができるようになった。ジェイ君にとって、車椅子と歩行器は日常生活に欠かせないものというだけでなく、人生の大きな励みにもなっていたことだろう。ところがその大切な2つが盗まれてしまったのである。
3月31日、ジェイ君の母メルさんは家族と一緒に車でテーマパーク「Funderworld(ファンダーワールド)」へ出かけ、自宅へと戻って来た。車内の荷物を家の中に置くために家の中と外を出入りしていた10分~15分ほどの間、メルさんはジェイ君の車椅子と歩行器を家の目の前に置いていた。それが忽然と消えてしまったのだ。
メルさんは近所を訪ねて回り、2つの補助器具を見なかったかどうか尋ねた。しかし見つからず、盗まれてしまった事実をジェイ君に打ち明けなければならないことに胸が痛んだ。メルさんは警察へ通報、Facebookで悲しみと怒りを露わにしてこのように綴った。
「私の9歳の息子の車椅子と歩行器を盗んでいった虫けらのような人たちへ。私の息子は脳性麻痺を抱えています。歩行器無しでは、歩くことができません。歩行器がないとサッカーをすることもできなくなります。車椅子がないと通学も困難になることでしょう。どうやったらこんな酷いことができるのですか? お願いだから、息子のために車椅子と歩行器を返してください。息子も私もこんなことをされる理由がありません。私たちはただでさえ、ハードな人生を送っているのです。」
この投稿を見た人々は、ジェイ君が新しい車椅子と歩行器を購入できるようクラウドファンディングサイト『JustGiving』にアカウントを設置し、募金を始めた。するとアカウント設置から24時間以内で目標金額を上回る募金が寄せられ、メルさんは見知らぬ人々の親切に感謝の気持ちを述べている。
このニュースを知った人からは「こういうことをする奴は、虫けら以下だ」「よくもまぁこんな酷いことができるな。早く捕まえてほしい」「道徳や品位のかけらもない奴が世の中多すぎる」「車椅子も歩行器も戻ってくるといいけど…」「盗んだ奴がこの先何かで苦しめばいい」「寄付金がたくさん集まって良かった。これで新しいのが買えるね」といった声があがっている。
画像は『Melymel J Cook 2018年3月31日付Facebook「UPDATE * I am overwhelmed with the response I have received in relation to Jaye’s equipment being stolen.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英サウス・グロスタシャーのキングスウッドに住むジェイ・クック君(9歳)は脳性麻痺を抱えており、普段の生活は補助無しでは不可能だ。そのためジェイ君は車椅子と特別な歩行器を使用して日常生活を送っている。
この2つの補助器具を使うようになってから、ジェイ君の人生は変わった。学校へは車椅子で通い、サッカーも歩行器を使ってすることができるようになった。ジェイ君にとって、車椅子と歩行器は日常生活に欠かせないものというだけでなく、人生の大きな励みにもなっていたことだろう。ところがその大切な2つが盗まれてしまったのである。
3月31日、ジェイ君の母メルさんは家族と一緒に車でテーマパーク「Funderworld(ファンダーワールド)」へ出かけ、自宅へと戻って来た。車内の荷物を家の中に置くために家の中と外を出入りしていた10分~15分ほどの間、メルさんはジェイ君の車椅子と歩行器を家の目の前に置いていた。それが忽然と消えてしまったのだ。
メルさんは近所を訪ねて回り、2つの補助器具を見なかったかどうか尋ねた。しかし見つからず、盗まれてしまった事実をジェイ君に打ち明けなければならないことに胸が痛んだ。メルさんは警察へ通報、Facebookで悲しみと怒りを露わにしてこのように綴った。
「私の9歳の息子の車椅子と歩行器を盗んでいった虫けらのような人たちへ。私の息子は脳性麻痺を抱えています。歩行器無しでは、歩くことができません。歩行器がないとサッカーをすることもできなくなります。車椅子がないと通学も困難になることでしょう。どうやったらこんな酷いことができるのですか? お願いだから、息子のために車椅子と歩行器を返してください。息子も私もこんなことをされる理由がありません。私たちはただでさえ、ハードな人生を送っているのです。」
この投稿を見た人々は、ジェイ君が新しい車椅子と歩行器を購入できるようクラウドファンディングサイト『JustGiving』にアカウントを設置し、募金を始めた。するとアカウント設置から24時間以内で目標金額を上回る募金が寄せられ、メルさんは見知らぬ人々の親切に感謝の気持ちを述べている。
このニュースを知った人からは「こういうことをする奴は、虫けら以下だ」「よくもまぁこんな酷いことができるな。早く捕まえてほしい」「道徳や品位のかけらもない奴が世の中多すぎる」「車椅子も歩行器も戻ってくるといいけど…」「盗んだ奴がこの先何かで苦しめばいい」「寄付金がたくさん集まって良かった。これで新しいのが買えるね」といった声があがっている。
画像は『Melymel J Cook 2018年3月31日付Facebook「UPDATE * I am overwhelmed with the response I have received in relation to Jaye’s equipment being stolen.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)