初めての出産を経て母乳育児を望んでいた母親。しかし我が子にじゅうぶんな母乳を与えられず、彼女が決断したのは粉ミルクを与えることではなくSNSを通して他のママたちから母乳を寄付してもらうことだった。他人の母乳で病に感染するリスクがあることを承知しながらも、母乳をシェアすることの素晴らしさを知った母親は、「母乳を与えることがどれほど子供に有益か知って欲しい」と語っている。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
英ロンドン南西部トゥイッケナムに住むローレン・ロバーツさん(35歳)は昨年8月23日、レオ君を出産して初めてママになった。ローレンさんは母乳で子育てしたいという強い思いがあったが母乳の出が悪く、またレオ君もうまく吸うことができずにいたため、じゅうぶんな量を与えてあげることができずに苦しんでいた。
レオ君の誕生から3週間後のこと、Facebookに母乳を寄付しているママたちのグループがあることを友人から聞いたローレンさんは、早速寄付してほしいと書き込むと、同じ地域に住む他の母親から連絡があったという。
「とても嬉しい気持ちになりました。2人で待ち合わせて、彼女の血液検査の結果を見せてもらいました。何の問題もなかったので、躊躇わずに彼女の母乳を息子に与えることができました。息子は哺乳瓶に入った母乳が大好きなんです。牛のミルクよりも人間の母乳を与えている方が私自身も落ち着くのです。」
粉ミルクではなく母乳で子育てをし続けようと決心したローレンさんは、その後も5人の女性から寄付された母乳をレオ君に与え続けた。その5人には直接会い、片道2時間かかることがあっても車で受け取りに行ったそうだ。
「3人は1回こっきりで、搾乳し冷凍したものを寄付してくれたのですが、あとの2人は定期的に母乳を寄付してくれています。2週間前にオーストラリアに旅行した時も現地でFacebookを通して2人のママたちから連絡をもらい、母乳を受け取りに行きました。」
搾乳した母乳を通して、HIVや肝炎などに感染するリスクがあることはもちろんローレンさんは承知の上だ。しかし、それらのリスクを気にするよりも寄付してくれる母親たちを信頼しようと決めたという。ローレンさんは、自身の経験からこのように語っている。
「私は、他の母親から母乳をシェアしてもらうという素晴らしい経験をしました。このことを変に思う人もいることでしょう。私の主人ニック(33歳)も、最初は変だと思っていました。でも、夫に母乳をシェアする利点を説明したり、母乳が出すぎる母親は、結局その母乳を無駄に捨ててしまわなければならないということも話すと理解してくれたようです。」
「もし2人目を妊娠しても、また他の母親から母乳を寄付してもらうつもりです。今度は妊娠中から母乳を集めて準備します。私はFacebookを通して母乳の寄付をしてもらいましたが、あまり知られていないようですね。定期的にアカウントが更新されるような母乳寄付サイトがあれば、とても便利だと思います。」
「息子は7か月になり、もうすぐ卒乳です。今は粉ミルクと私の母乳、寄付してもらった母乳を組み合わせて与えています。私はとにかく息子に人生最高のスタートを与えてやりたいと思ったのです。なにしろ母乳を与えられて育った赤ちゃんの方が、発達する過程において将来プラスの影響を受けると言われています。また母乳は粉ミルクよりも消化が良く、乳幼児突然死症候群のリスクを下げ、アレルギー体質のリスクを減らし、一般的な病気と闘うための抗体を与えてくれます。私のことを知ったみなさんには、他の動物のミルクに頼るよりも誰かの母乳をシェアする方がずっと有益だということ、Facebookを通して母乳を寄付してくれる素晴らしい母親たちがいることを知って欲しいのです。」
このニュースを知った人からは「でもリスクがあるならやっぱり親として無責任よ」「私は子供たちを粉ミルクだけで育てたけど、みんな健康だし問題ないわ。粉ミルクよりも知らない人の母乳を飲ませる方が健康上良くないと思う」「他人の母乳なんて何が含まれているかわからないのに。そんなリスクを子供に与えるなんて愚かすぎ」「粉ミルクのどこが悪いの。母乳の出ない母のために粉ミルクが存在するんじゃないの」「母乳って他人から出た液体なわけじゃない。私だったら絶対我が子に飲ませない」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年4月3日付「First time mum feeds baby with breast milk donated by Facebook strangers after struggling to produce her own」(Image: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英ロンドン南西部トゥイッケナムに住むローレン・ロバーツさん(35歳)は昨年8月23日、レオ君を出産して初めてママになった。ローレンさんは母乳で子育てしたいという強い思いがあったが母乳の出が悪く、またレオ君もうまく吸うことができずにいたため、じゅうぶんな量を与えてあげることができずに苦しんでいた。
レオ君の誕生から3週間後のこと、Facebookに母乳を寄付しているママたちのグループがあることを友人から聞いたローレンさんは、早速寄付してほしいと書き込むと、同じ地域に住む他の母親から連絡があったという。
「とても嬉しい気持ちになりました。2人で待ち合わせて、彼女の血液検査の結果を見せてもらいました。何の問題もなかったので、躊躇わずに彼女の母乳を息子に与えることができました。息子は哺乳瓶に入った母乳が大好きなんです。牛のミルクよりも人間の母乳を与えている方が私自身も落ち着くのです。」
粉ミルクではなく母乳で子育てをし続けようと決心したローレンさんは、その後も5人の女性から寄付された母乳をレオ君に与え続けた。その5人には直接会い、片道2時間かかることがあっても車で受け取りに行ったそうだ。
「3人は1回こっきりで、搾乳し冷凍したものを寄付してくれたのですが、あとの2人は定期的に母乳を寄付してくれています。2週間前にオーストラリアに旅行した時も現地でFacebookを通して2人のママたちから連絡をもらい、母乳を受け取りに行きました。」
搾乳した母乳を通して、HIVや肝炎などに感染するリスクがあることはもちろんローレンさんは承知の上だ。しかし、それらのリスクを気にするよりも寄付してくれる母親たちを信頼しようと決めたという。ローレンさんは、自身の経験からこのように語っている。
「私は、他の母親から母乳をシェアしてもらうという素晴らしい経験をしました。このことを変に思う人もいることでしょう。私の主人ニック(33歳)も、最初は変だと思っていました。でも、夫に母乳をシェアする利点を説明したり、母乳が出すぎる母親は、結局その母乳を無駄に捨ててしまわなければならないということも話すと理解してくれたようです。」
「もし2人目を妊娠しても、また他の母親から母乳を寄付してもらうつもりです。今度は妊娠中から母乳を集めて準備します。私はFacebookを通して母乳の寄付をしてもらいましたが、あまり知られていないようですね。定期的にアカウントが更新されるような母乳寄付サイトがあれば、とても便利だと思います。」
「息子は7か月になり、もうすぐ卒乳です。今は粉ミルクと私の母乳、寄付してもらった母乳を組み合わせて与えています。私はとにかく息子に人生最高のスタートを与えてやりたいと思ったのです。なにしろ母乳を与えられて育った赤ちゃんの方が、発達する過程において将来プラスの影響を受けると言われています。また母乳は粉ミルクよりも消化が良く、乳幼児突然死症候群のリスクを下げ、アレルギー体質のリスクを減らし、一般的な病気と闘うための抗体を与えてくれます。私のことを知ったみなさんには、他の動物のミルクに頼るよりも誰かの母乳をシェアする方がずっと有益だということ、Facebookを通して母乳を寄付してくれる素晴らしい母親たちがいることを知って欲しいのです。」
このニュースを知った人からは「でもリスクがあるならやっぱり親として無責任よ」「私は子供たちを粉ミルクだけで育てたけど、みんな健康だし問題ないわ。粉ミルクよりも知らない人の母乳を飲ませる方が健康上良くないと思う」「他人の母乳なんて何が含まれているかわからないのに。そんなリスクを子供に与えるなんて愚かすぎ」「粉ミルクのどこが悪いの。母乳の出ない母のために粉ミルクが存在するんじゃないの」「母乳って他人から出た液体なわけじゃない。私だったら絶対我が子に飲ませない」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年4月3日付「First time mum feeds baby with breast milk donated by Facebook strangers after struggling to produce her own」(Image: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)