うつ病に苦悩する自分自身のことをブログに綴っていた女子高生に目を付け、同情しながら優しい言葉で忍びよった男。しかし男には非常に恐ろしい目的があった。これだからインターネットは怖い―と言わざるを得ない事件がまたしても起きたようだ。このほど米ユタ州で…。
米ユタ州ワシントン郡のセントジョージで2016年6月、うつ病についてブログを書いていた少女が深刻な事件に巻き込まれた。事件の被害者は当時17歳の少女。パソコンに向かって自分の苦しい思いを文字にすること、同じ悩みを持つ同世代の人たちと心境を分かち合うことに楽しみを見出していたが、まさか自分のブログを邪な考えを持った小児性愛者が読み、別人になりすまして接近してくるとは想像しなかったようだ。
“20歳のカーター”と名乗りながら少女に近づいたのは、レイモンド・バークという38歳の男。うつ病に苦しむ彼女の気持ちに寄り添うふりをしながら、「僕が一緒にいればきっと君は楽しいはずだよ。君の苦しみを僕が取り去ってあげたい」といった甘い言葉で少女の心をつかむことに成功した。
「私が18歳というのはウソ。本当は17歳なの」と告白した少女に、小児性愛者のバークは「おお、それはなおさら嬉しい」と返事。実際に会うことになると、バークはセントジョージの北東に位置するリーズに連れて行ってあげると言って少女を車で誘い出した。最初はドライブを楽しんでいた少女だが、45分間が過ぎてもまだ目的地に着かないことに不安を訴えると、バークは「嘘をついた。向かっているのは俺の住むアリゾナ州フェニックスさ」と言い、少女はそのままバークの自宅に連れ込まれた。
彼のベッドにロープでつながれた際に告げられたのは、「お前は俺のペット。いつまでも可愛がってやるからな」という恐ろしい言葉であった。すっかり態度が豹変したバークはその後いく度も少女を殴り、性的に暴行。少女が逃げようとすると、バークは殴りながら「お前は永遠に俺のものだ」といって引き戻す。少女の裸の写真もたびたび撮影していた。
アリゾナ州のメディア『The Arizona Republic』が伝えたところによれば、少女が脱出に成功したきっかけはバークの友人が所有する携帯電話を手に入れたことであった。友人に連絡して警察に通報してもらい、外出先のアリゾナ州スコッツデールにあるショッピングモールで警察がバークを逮捕し、少女を保護。この誘拐拉致事件はやっと解決を見た。しかし警察がバークの自宅を訪れた際、少女は自らの意思で身を隠してしまい保護にはつながらなかった。警察官の姿をしていても見知らぬ男は決して信用できない。被害者の憔悴がひどい誘拐拉致事件では時にこうした現象が起きている。
バークは未成年少女の誘拐と身体的暴行および強姦の容疑で逮捕・起訴されたが、隙あらば接近を試みようとブログやSNSで好みの少年少女を探すバークのような悪い大人は残念ながらあとを絶たない。「ネットの他人は信用しない」くらいの警戒心を保っておく必要がありそうだ。
画像は『Metro 2018年4月3日付「Pedophile abducted depressed mental health blogger, 17, and kept her as his ‘pet’(Picture: Maricopa County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
米ユタ州ワシントン郡のセントジョージで2016年6月、うつ病についてブログを書いていた少女が深刻な事件に巻き込まれた。事件の被害者は当時17歳の少女。パソコンに向かって自分の苦しい思いを文字にすること、同じ悩みを持つ同世代の人たちと心境を分かち合うことに楽しみを見出していたが、まさか自分のブログを邪な考えを持った小児性愛者が読み、別人になりすまして接近してくるとは想像しなかったようだ。
“20歳のカーター”と名乗りながら少女に近づいたのは、レイモンド・バークという38歳の男。うつ病に苦しむ彼女の気持ちに寄り添うふりをしながら、「僕が一緒にいればきっと君は楽しいはずだよ。君の苦しみを僕が取り去ってあげたい」といった甘い言葉で少女の心をつかむことに成功した。
「私が18歳というのはウソ。本当は17歳なの」と告白した少女に、小児性愛者のバークは「おお、それはなおさら嬉しい」と返事。実際に会うことになると、バークはセントジョージの北東に位置するリーズに連れて行ってあげると言って少女を車で誘い出した。最初はドライブを楽しんでいた少女だが、45分間が過ぎてもまだ目的地に着かないことに不安を訴えると、バークは「嘘をついた。向かっているのは俺の住むアリゾナ州フェニックスさ」と言い、少女はそのままバークの自宅に連れ込まれた。
彼のベッドにロープでつながれた際に告げられたのは、「お前は俺のペット。いつまでも可愛がってやるからな」という恐ろしい言葉であった。すっかり態度が豹変したバークはその後いく度も少女を殴り、性的に暴行。少女が逃げようとすると、バークは殴りながら「お前は永遠に俺のものだ」といって引き戻す。少女の裸の写真もたびたび撮影していた。
アリゾナ州のメディア『The Arizona Republic』が伝えたところによれば、少女が脱出に成功したきっかけはバークの友人が所有する携帯電話を手に入れたことであった。友人に連絡して警察に通報してもらい、外出先のアリゾナ州スコッツデールにあるショッピングモールで警察がバークを逮捕し、少女を保護。この誘拐拉致事件はやっと解決を見た。しかし警察がバークの自宅を訪れた際、少女は自らの意思で身を隠してしまい保護にはつながらなかった。警察官の姿をしていても見知らぬ男は決して信用できない。被害者の憔悴がひどい誘拐拉致事件では時にこうした現象が起きている。
バークは未成年少女の誘拐と身体的暴行および強姦の容疑で逮捕・起訴されたが、隙あらば接近を試みようとブログやSNSで好みの少年少女を探すバークのような悪い大人は残念ながらあとを絶たない。「ネットの他人は信用しない」くらいの警戒心を保っておく必要がありそうだ。
画像は『Metro 2018年4月3日付「Pedophile abducted depressed mental health blogger, 17, and kept her as his ‘pet’(Picture: Maricopa County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)