4月17日、米ニューヨークからテキサス州へ飛行中のサウスウエスト航空機のエンジン部分が爆発するという事態が起こり、同機はフィラデルフィア国際空港に緊急着陸した。この事故で7人が負傷、1人の女性が死亡した。『CNN』『Fox 5 NY』『Mirror』など複数のメディアが伝えている。
乗客144名、乗員5名を乗せてニューヨークのラガーディア空港からテキサス州ダラス・ラブフィールド空港へ向けて飛び立ったサウスウエスト航空ボーイング737の1380便は上空32,000フィートを飛行中、左側のエンジン部分が爆発するというアクシデントに見舞われた。
その破片が機体の窓を直撃し、窓側に座っていた女性は頭を怪我したうえ、割れた窓から空圧の衝撃で上半身が吸い出される事態に陥った。女性の隣に座っていたホリー・マッキーさんは、両手を血だらけにしながらも女性の体を抑え続け、他の乗客らも女性を機内へ引き入れようと必死になった。また、乗務員や他の乗客らも割れた窓をジャケットや荷物などで塞ごうとしたがうまくいかず、荷物は窓の外へ飛び出していった。なんとか機内に引き入れられた女性には、看護師により心肺蘇生法が行われるなど懸命の治療が施されたようだ。
同機を操縦していたのは、米海軍で初の女性の戦闘機パイロットとして訓練を受けインストラクターとしても活躍したタミー=ジョー・シュルツさん(Tammie Jo Shults)で、彼女は航空管制官と交信し「火災は発生していないが機体の一部が破損したようだ。機体に穴が開いて、人が外に吸い出されたようだ」と説明、緊急着陸を要請した。
シュルツさんは、現地時間の午前11時にフィラデルフィア国際空港へ同機を着陸させた。機内でパニックになっていた乗客らは、後にツイッターでシュルツさんへの感謝と称賛の言葉を送っている。しかしこの事故では、7人の負傷者を出し、窓から吸い出された女性が亡くなるという結果を引き起こしてしまった。
女性は、ニューメキシコ州アルバカーキで夫マイケルさんや子供2人と暮らし、米銀行大手「ウェルズ・ファーゴ」で働きコミュニティーリレーションズ部の部長でリーダーとしても活躍していたジェニファー・ライアダンさん(Jennifer Riordan)で、この日はニューヨークでの出張を終えて帰路の途中だった。ジェニファーさんは16日、ニューヨークでの滞在先であったヒルトン・メトロポリタンホテルの一室で、ビルの隙間からのぞく太陽の光を撮影し、その写真に「素晴らしい出張だった」と言葉を添えて投稿していた。しかしこれが彼女の最後のツイートとなってしまった。
また、機内でジェニファーさんから1~2列離れて座っていたマーティ・マルチネスさんはこのように語っている。
「乗客全員がパニックになって、叫んでいる人もいました。もう助からない、飛行機は墜落するかもしれないと思い、妻や両親にお別れの言葉を伝えることや生まれてくる息子に会うことももう叶わないのだと思いました。でも今、自分は生きています。これほど幸運だと感じたことはありません。」
なお、国家運輸安全委員会(NTSB)のロバート・サムウォルト委員長はフィラデルフィアで緊急会見を行い、「24あった(エンジンの前面に放射線状に並び回転する)ファンブレードの1つが欠損している」と話し、破損したエンジン部分について調査中であることを発表している。
画像は『Mirror 2018年4月18日付「First picture of mum killed after being ‘sucked out of Southwest plane’ during mid-air engine explosion」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
乗客144名、乗員5名を乗せてニューヨークのラガーディア空港からテキサス州ダラス・ラブフィールド空港へ向けて飛び立ったサウスウエスト航空ボーイング737の1380便は上空32,000フィートを飛行中、左側のエンジン部分が爆発するというアクシデントに見舞われた。
その破片が機体の窓を直撃し、窓側に座っていた女性は頭を怪我したうえ、割れた窓から空圧の衝撃で上半身が吸い出される事態に陥った。女性の隣に座っていたホリー・マッキーさんは、両手を血だらけにしながらも女性の体を抑え続け、他の乗客らも女性を機内へ引き入れようと必死になった。また、乗務員や他の乗客らも割れた窓をジャケットや荷物などで塞ごうとしたがうまくいかず、荷物は窓の外へ飛び出していった。なんとか機内に引き入れられた女性には、看護師により心肺蘇生法が行われるなど懸命の治療が施されたようだ。
同機を操縦していたのは、米海軍で初の女性の戦闘機パイロットとして訓練を受けインストラクターとしても活躍したタミー=ジョー・シュルツさん(Tammie Jo Shults)で、彼女は航空管制官と交信し「火災は発生していないが機体の一部が破損したようだ。機体に穴が開いて、人が外に吸い出されたようだ」と説明、緊急着陸を要請した。
シュルツさんは、現地時間の午前11時にフィラデルフィア国際空港へ同機を着陸させた。機内でパニックになっていた乗客らは、後にツイッターでシュルツさんへの感謝と称賛の言葉を送っている。しかしこの事故では、7人の負傷者を出し、窓から吸い出された女性が亡くなるという結果を引き起こしてしまった。
女性は、ニューメキシコ州アルバカーキで夫マイケルさんや子供2人と暮らし、米銀行大手「ウェルズ・ファーゴ」で働きコミュニティーリレーションズ部の部長でリーダーとしても活躍していたジェニファー・ライアダンさん(Jennifer Riordan)で、この日はニューヨークでの出張を終えて帰路の途中だった。ジェニファーさんは16日、ニューヨークでの滞在先であったヒルトン・メトロポリタンホテルの一室で、ビルの隙間からのぞく太陽の光を撮影し、その写真に「素晴らしい出張だった」と言葉を添えて投稿していた。しかしこれが彼女の最後のツイートとなってしまった。
また、機内でジェニファーさんから1~2列離れて座っていたマーティ・マルチネスさんはこのように語っている。
「乗客全員がパニックになって、叫んでいる人もいました。もう助からない、飛行機は墜落するかもしれないと思い、妻や両親にお別れの言葉を伝えることや生まれてくる息子に会うことももう叶わないのだと思いました。でも今、自分は生きています。これほど幸運だと感じたことはありません。」
なお、国家運輸安全委員会(NTSB)のロバート・サムウォルト委員長はフィラデルフィアで緊急会見を行い、「24あった(エンジンの前面に放射線状に並び回転する)ファンブレードの1つが欠損している」と話し、破損したエンジン部分について調査中であることを発表している。
画像は『Mirror 2018年4月18日付「First picture of mum killed after being ‘sucked out of Southwest plane’ during mid-air engine explosion」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)