“ユーミン”こと松任谷由実が4月17日、TBS系で放送されたバラエティ番組『マツコの知らない世界 2時間スペシャル』に出演した。ユーミンに詳しい21歳の大学生・齋藤くんが“ユーミンの世界”を熱く語るなか、本人がサプライズで登場して驚かせる。
まだ本人が現れる前、齋藤くんが「ユーミンは物語を歌詞にしてその世界観が良い。本当に恋愛の教科書みたいで、すごいキュンキュンするんですよね」と挙げた1曲が『白い服、白い靴』だった。
歌詞の概要は「昔好きだった男性から声をかけられて、会う約束をする。彼女は白い服と白いロウヒールを用意するが、当日の朝、目覚めるとどしゃ降りだった。電話で予定ができたとデートをキャンセルする」というものである。
実は恋愛経験がまだないという齋藤くんは、デートをキャンセルした彼女の心境を想像して「雨が降って服が汚れるから」さらに踏み込んで「一番綺麗な自分を見せたいから」と答えた。
だが、マツコ・デラックスは「もっとあるぞ、女はそんな簡単な生き物ではないぞ…」「私はもっと嫌な女を想像してしまう」と話し出す。
「彼女にとって雨が降っているところをおしてまで会う人ではなかったんだろうな」「本当に会いたい人ならば雨が降ろうが会いに行くけど、まあいっかとどこかで思えちゃうぐらいの人だったのよ」という。
マツコは「私はそう勝手に解釈している」「自由なんだよ、歌詞はどうとらえても」と齋藤くんを認めつつ、自分が想像した女性について「これはよく考えると逆にピュアなんだぞ」と続けた。
「本当に恐ろしい女はそれをずっと隠し続ける。雨が降っていても可愛いふりして、お気に入りの白い服が泥まみれになっても“おまたせーっ”ってニコニコし続けられる女なんだよ」「ユーミンの描いている女の人って、ものすごくピュアな気がする」と説明して「まだ難しいな! 恋をするんだぞ!」と齋藤くんを励ますのだった。
トークが盛り上がるなか、ユーミンが背後からこっそり近づいてサプライズ登場した。裏で2人の会話を聞いていた彼女は、『白い服、白い靴』について「作詞のくだり、マツコの解釈」「あぁそうだったのかって初めて知った」と感心する。
ユーミンは番組中に「恋愛の実体験をそのまま歌にはしない、要素はちりばめてるけどそのままは歌にならないね」「実体験はつまらないものでも脳で膨らませる」と話していたが、『白い服、白い靴』に関しては「何も想定していない」そうだ。
だから齋藤くんの解釈も納得するが、マツコから「私にとってはトップクラスで怖いほうの曲」と言われて「そうかもしれない、私の詞ってすごいと思った!」と嬉しそうなユーミン。マツコに「自画自賛が出たわよ!」と指摘されていた。
『白い服、白い靴』は彼女の18枚目となるオリジナルアルバム『ALARM a la mode』(1986年11月)に収録されており「隠れた名曲」とされるナンバーだが、果たしてマツコのような妄想を膨らませたファンはいるのだろうか。歌は聴く者によって作者の想像を超える世界を作り出すのだと知らされた。
画像は『松任谷由実 Official 2018年4月17日付Twitter「始まるよー」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
まだ本人が現れる前、齋藤くんが「ユーミンは物語を歌詞にしてその世界観が良い。本当に恋愛の教科書みたいで、すごいキュンキュンするんですよね」と挙げた1曲が『白い服、白い靴』だった。
歌詞の概要は「昔好きだった男性から声をかけられて、会う約束をする。彼女は白い服と白いロウヒールを用意するが、当日の朝、目覚めるとどしゃ降りだった。電話で予定ができたとデートをキャンセルする」というものである。
実は恋愛経験がまだないという齋藤くんは、デートをキャンセルした彼女の心境を想像して「雨が降って服が汚れるから」さらに踏み込んで「一番綺麗な自分を見せたいから」と答えた。
だが、マツコ・デラックスは「もっとあるぞ、女はそんな簡単な生き物ではないぞ…」「私はもっと嫌な女を想像してしまう」と話し出す。
「彼女にとって雨が降っているところをおしてまで会う人ではなかったんだろうな」「本当に会いたい人ならば雨が降ろうが会いに行くけど、まあいっかとどこかで思えちゃうぐらいの人だったのよ」という。
マツコは「私はそう勝手に解釈している」「自由なんだよ、歌詞はどうとらえても」と齋藤くんを認めつつ、自分が想像した女性について「これはよく考えると逆にピュアなんだぞ」と続けた。
「本当に恐ろしい女はそれをずっと隠し続ける。雨が降っていても可愛いふりして、お気に入りの白い服が泥まみれになっても“おまたせーっ”ってニコニコし続けられる女なんだよ」「ユーミンの描いている女の人って、ものすごくピュアな気がする」と説明して「まだ難しいな! 恋をするんだぞ!」と齋藤くんを励ますのだった。
トークが盛り上がるなか、ユーミンが背後からこっそり近づいてサプライズ登場した。裏で2人の会話を聞いていた彼女は、『白い服、白い靴』について「作詞のくだり、マツコの解釈」「あぁそうだったのかって初めて知った」と感心する。
ユーミンは番組中に「恋愛の実体験をそのまま歌にはしない、要素はちりばめてるけどそのままは歌にならないね」「実体験はつまらないものでも脳で膨らませる」と話していたが、『白い服、白い靴』に関しては「何も想定していない」そうだ。
だから齋藤くんの解釈も納得するが、マツコから「私にとってはトップクラスで怖いほうの曲」と言われて「そうかもしれない、私の詞ってすごいと思った!」と嬉しそうなユーミン。マツコに「自画自賛が出たわよ!」と指摘されていた。
『白い服、白い靴』は彼女の18枚目となるオリジナルアルバム『ALARM a la mode』(1986年11月)に収録されており「隠れた名曲」とされるナンバーだが、果たしてマツコのような妄想を膨らませたファンはいるのだろうか。歌は聴く者によって作者の想像を超える世界を作り出すのだと知らされた。
画像は『松任谷由実 Official 2018年4月17日付Twitter「始まるよー」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)