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【海外発!Breaking News】「路上暮らしはもうイヤ…」万引きした女、法廷で刑務所行きを懇願(英)

TechinsightJapan 2018年4月21日 18時0分

英リンカンシャー州でホームレス生活を続けていた女が、万引き容疑で逮捕された。女は法廷で「ホームレス暮らしはもうイヤ。刑務所に送って欲しい」と号泣しながら懇願したという。地元メディアをはじめ『Metro』などが伝えている。

ジュリー・ドレバー(51歳)はリンカンシャー州グリムズビーにあるストア「B&M Bargains(B&M バーゲンズ)」で4月16日、5個で16ポンド相当(約2,400円)となるコーヒーの瓶を盗んだ。その翌日、再び店に向かったジュリーは、さらに総額24.43ポンド(約3,680円)のコーヒー瓶8個を盗んでハンドバッグに忍ばせたところを万引き容疑で逮捕された。

このほどジュリーの裁判がグリムズビー治安裁判所で行われたが、彼女は刑務所行きを免れるかもしれないと知ると号泣し、法廷で叫び始めたという。実はジュリー、万引きをした理由はホームレス生活から逃れたかったためであった。

法廷で、アンドリュー・ヴォーガン検事は「ホームレスの被告は、2日目にはより多く万引きするために小さめの瓶をバッグに入れたと警察に供述している」と話し、ジュリーの弁護を務めたサリーム・カーン氏は「被告は、ベネフィット(生活保護手当)を打ち切られ、お金がなく、空腹でヘロインから離脱することに苦しんでいた。刑務所に入れば、シャワーを浴びることができ、新しいスタートを切れると思ったようだ。このように頼むことは好ましいことではないが、被告は今日、拘留されることを望んでいる。通常、他の選択肢も可能であることだろう。釈放されればおそらく被告はまたホームレス生活に戻り、ヘロインと手を切ることなく、再び万引きをする羽目になる。しかし刑務所にいる間は、薬からも手が離れ、身綺麗にすることや希望を持つこともできる。また、行くべき場所も出てくるかもしれない」と述べた。

ジュリーは過去に犯した罪で一度刑に服しており、保護観察中の身であったにもかかわらず2回の万引きをしたことを認めた。法廷では保護観察サービスがジュリーへのサポートが可能であることを明らかにしたことから、判事はジュリーに12週間の拘留を言い渡した。

仕事もなく経済的に追い詰められたホームレスの人々が、刑務所に拘留されることを願うというケースはジュリーに限ったことではない。昨年10月にも、イギリスで反社会的行為を繰り返した22歳のホームレスが「少なくとも屋根がある場所で温かい食事を与えられるから刑務所に送って」と法廷で懇願したことが話題になった。

画像は『Metro 2018年4月19日付「Shoplifter begged to go to jail because she didn’t want to be homeless」(Picture: Grimsby Telegraph/MEN Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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