空港のセキュリティ検査は厳しいはずだが、このほど夫のパスポートでするりと検査をすり抜けて、イギリスからインドまで行ってしまった女性のニュースが伝えられた。女性が持っていたパスポートが自分のものではないことに気付いたのは、インド到着後だったという。英メディア『Manchester Evening News』が報じている。
英グレーター・マンチェスターのストックポートに住む2児の母ギータ・モダさん(55歳)は、マンチェスターのラスホルムでブライダルショップ「Alankar bridal boutique(アランカー・ブライダルブティック)」を経営しているビジネスウーマンであり、飛行機を頻繁に利用していた。
今回も出張でインドに行くことになったギータさんはマンチェスター空港へ向かったが、慌てていたために夫ディリプさんのパスポートを手に取ってしまった。そのことに全く気付かなかったギータさんだったが、空港でも素通りだったようだ。
エミレーツ航空のチェックインカウンターでのチェックイン時、税関、搭乗間際のパスポート検査、それら全てギータさんは夫のパスポートを提示していたにもかかわらず、何一つ問題なく通過できたという。乗り換えのドバイでは、海外インド市民権のカードを所持していたためパスポートを提示する必要がなく、自分が大失敗をしたことに気付いたのはインドのデリーに到着した時だった。
デリーの空港で入国審査用紙に記入しようとパスポートを確認したギータさんは、それが夫のものであることを知り愕然とした。ギータさんは後に、当時の心境などをこのように話している。
「空港ではセキュリティが厳しいなんて言われていますが、2018年でこれですよ。パスポートをきちんとチェックしていないなんて怖いなと思いました。マンチェスター空港でのチェックイン時では、エミレーツ航空スタッフは私の荷物が2kgオーバーしているというだけで別のバッグに荷物の入れ替えをさせたほどなんです。それなのにパスポートはチェックしていなかったなんて。もしきちんとチェックしてくれていれば、誰かに私のパスポートを持って来てもらう時間もあったのです。航空会社のスタッフは私の名前や写真すら見ずに、苗字だけを見たのでしょう。こんな簡単に通り抜けて海外へ渡ることができるのなら、誰にでも可能ということになるでしょう? 心配になりますよ。」
ギータさんはデリーへ着いたもののエミレーツ航空で再びドバイに戻り、自分のパスポートが到着するのを待っていたそうだ。ギータさんのパスポートをマンチェスター空港まで届けたのは息子サガーさん(32歳)で、その後はエミレーツ航空のスタッフに託された。
「一時は、母が待つドバイまで私たちが行かなければならないのかと思い、飛行機の便を調べたりもしていました。母はとても心配してストレスが溜まっていたようです。セキュリティ強化を謳っているこのご時世、未だに自分のではないパスポートでインドのような遠い国に行けてしまうということにゾッとしますね。」
この件について、マンチェスター空港側は「パスポート検査は航空会社の責任」と話している。エミレーツ航空のスポークスマンは「他の航空会社同様、当社も空港の業務担当者と密に接しており、パスポート検査を慎重に行うことに加えて全ての規則のもと確実に対応しております。当社は常に高い基準を設けてお客様の対応にあたっておりますが、今回はモダ様の信頼を損なう結果となりお詫び申し上げます。全ての空港業務スタッフには改めてトレーニングを受けさせ、セキュリティや規則について正しく対応できるよう心掛ける次第です」と述べ、今回の件がどのようにして起こったのか現在調査中であることも明かした。
このニュースを知った人からは、「へぇ、このニュースには驚いた。以前エミレーツでドバイに行った時、少なくとも6回はパスポートをチェックされたよ。セキュリティは厳しいと思ったけど、時によって違うんだね」「最初に自分のパスポートを持って来なかった女性も悪いでしょう」「きっとご主人が女性に見えるか、この女性が男性みたいに見えるかのどっちかなんだろうね」といった声があがっている。
画像は『Manchester Evening News 2018年4月30日付「Mum flew 4,200 miles from Manchester to India - using her husband’s passport」(Image: Daily Record)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
英グレーター・マンチェスターのストックポートに住む2児の母ギータ・モダさん(55歳)は、マンチェスターのラスホルムでブライダルショップ「Alankar bridal boutique(アランカー・ブライダルブティック)」を経営しているビジネスウーマンであり、飛行機を頻繁に利用していた。
今回も出張でインドに行くことになったギータさんはマンチェスター空港へ向かったが、慌てていたために夫ディリプさんのパスポートを手に取ってしまった。そのことに全く気付かなかったギータさんだったが、空港でも素通りだったようだ。
エミレーツ航空のチェックインカウンターでのチェックイン時、税関、搭乗間際のパスポート検査、それら全てギータさんは夫のパスポートを提示していたにもかかわらず、何一つ問題なく通過できたという。乗り換えのドバイでは、海外インド市民権のカードを所持していたためパスポートを提示する必要がなく、自分が大失敗をしたことに気付いたのはインドのデリーに到着した時だった。
デリーの空港で入国審査用紙に記入しようとパスポートを確認したギータさんは、それが夫のものであることを知り愕然とした。ギータさんは後に、当時の心境などをこのように話している。
「空港ではセキュリティが厳しいなんて言われていますが、2018年でこれですよ。パスポートをきちんとチェックしていないなんて怖いなと思いました。マンチェスター空港でのチェックイン時では、エミレーツ航空スタッフは私の荷物が2kgオーバーしているというだけで別のバッグに荷物の入れ替えをさせたほどなんです。それなのにパスポートはチェックしていなかったなんて。もしきちんとチェックしてくれていれば、誰かに私のパスポートを持って来てもらう時間もあったのです。航空会社のスタッフは私の名前や写真すら見ずに、苗字だけを見たのでしょう。こんな簡単に通り抜けて海外へ渡ることができるのなら、誰にでも可能ということになるでしょう? 心配になりますよ。」
ギータさんはデリーへ着いたもののエミレーツ航空で再びドバイに戻り、自分のパスポートが到着するのを待っていたそうだ。ギータさんのパスポートをマンチェスター空港まで届けたのは息子サガーさん(32歳)で、その後はエミレーツ航空のスタッフに託された。
「一時は、母が待つドバイまで私たちが行かなければならないのかと思い、飛行機の便を調べたりもしていました。母はとても心配してストレスが溜まっていたようです。セキュリティ強化を謳っているこのご時世、未だに自分のではないパスポートでインドのような遠い国に行けてしまうということにゾッとしますね。」
この件について、マンチェスター空港側は「パスポート検査は航空会社の責任」と話している。エミレーツ航空のスポークスマンは「他の航空会社同様、当社も空港の業務担当者と密に接しており、パスポート検査を慎重に行うことに加えて全ての規則のもと確実に対応しております。当社は常に高い基準を設けてお客様の対応にあたっておりますが、今回はモダ様の信頼を損なう結果となりお詫び申し上げます。全ての空港業務スタッフには改めてトレーニングを受けさせ、セキュリティや規則について正しく対応できるよう心掛ける次第です」と述べ、今回の件がどのようにして起こったのか現在調査中であることも明かした。
このニュースを知った人からは、「へぇ、このニュースには驚いた。以前エミレーツでドバイに行った時、少なくとも6回はパスポートをチェックされたよ。セキュリティは厳しいと思ったけど、時によって違うんだね」「最初に自分のパスポートを持って来なかった女性も悪いでしょう」「きっとご主人が女性に見えるか、この女性が男性みたいに見えるかのどっちかなんだろうね」といった声があがっている。
画像は『Manchester Evening News 2018年4月30日付「Mum flew 4,200 miles from Manchester to India - using her husband’s passport」(Image: Daily Record)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)