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【海外発!Breaking News】走行車の水はねで、歩道にいた95歳女性が思わぬ悲劇に(英)

TechinsightJapan 2018年5月2日 15時7分

世の中には「まさか」というような悲劇が起こるものだ。このほど走行中の車が道路に溜まっていた水を跳ね上げたことで歩道を歩いていた高齢者女性にかかり、その衝撃で倒れた女性は深刻な怪我をしてしまった。英メディア『Metro』『Lincolnshire Live』などが伝えている。

4月27日、英リンカンシャー州スリーフォードで予期せぬ悲劇が起こってしまった。ヒルダ・ムーアさん(95歳)は、買い物を終えて自宅に帰ろうと杖をついて歩道を歩いていたところ、走行中の車が道路の水たまりを跳ね上げた。その水飛沫が波のようにヒルダさんを襲い、強い衝撃を受けたヒルダさんは歩道に倒れた。

その後も何台かが水たまりを避けることもなく走行していたようだが、反対車線を走っていたバンに乗った男性2人組が倒れているヒルダさんに気付いて車を止め、救助へ向かった。男性らが救急車を呼び待っていた間も、走行中の車がひっきりなしに水をかけるため、ヒルダさんが濡れないように傘を差さなければならなかったそうだ。

駆けつけた救急車でリンカーン郡病院へと搬送されたヒルダさんだが、怪我の状態が深刻で医師らは手の施しようがなかった。現在は最期の時間を穏やかに過ごすため、静かな病室に入っているという。ヒルダさんの義理の息子にあたるピーター・ウィールドンさん(68歳)は、このように話している。

「義母は倒れた時の打ちどころが悪く、かなり広い範囲にわたり脳内出血を起こしていました。妻は今のところ気丈に対応しています。義母は95歳だったので、私たちは見送る覚悟というのはできていました。ですが、こんな形でとなると苦痛でしかありません。私と娘は怒りを感じています。義母が水をかけられた衝撃で倒れた時も、反対車線を走っていたバンの男性らが止まってくれるまで、車はその真横を次々と走行し、義母の様子を見るという運転手は一人もいなかったようです。故意に水を跳ね上げようとしたのではないでしょうし、義母が倒れて怪我をしていることさえも知らなかったのでしょう。でも運転手らは、義母が歩道にいたのが見えていたはずです。妻と私は事故の30分ほど前にそこを通ったのですが、道路は水で溢れていました。車は、大きな水たまりを時速48km以上出して走るべきではないと思います。」

道路上に溢れた水は、弓のような波を作り道路脇に押しやられていた。車がその水溜まりの上を走行した時に、大量の水がヒルダさんのいた歩道へ乗り上げる形になり、偶然そこを歩いていたヒルダさんに激しい衝撃をもって打ちつけたようだ。イースト・ミッドランズ救急サービスのスポークスマンは「4月27日午後4時18分に、スーパー『Aldi(アルディ)』の外で女性が倒れたとの通報を受けた」と話しており、リンカンシャー州警察は「そのような通報を受けたが、怪我を引き起こした原因については現在調査中」と述べている。

とんでもない不幸に見舞われてしまったヒルダさんは、92歳まではゴルフを楽しむなど杖をつきながらも元気にしていたという。今回の事故は故意に起こったことではないとしても、このように通行者に水をかけるなど走行中に他者への配慮や分別に欠ける運転をした場合は、道路交通法のもと公共の秩序を乱す犯罪行為として告訴されることもある。今回、ヒルダさんに水をかけた運転手が見つかった場合には、100ポンド(約15,000円)の固定罰金通知と3ポイントの減点処分が下されることになるようだ。

このニュースを知った人からは、「身勝手な運転手のせいでとんだ事故に遭ってしまった女性が本当にお気の毒。運転者は水溜まりを走る時、スピードを落とすべきだと思う」「犯人、捕まるといいね」「わざと水を跳ね上げて走る車もいるよね。あり得ないけど」「今回のケースはわざとではないとは思うけど、悪いのは運転手だけじゃなくて道路を整備しない協議会にも非があると思う。激しい雨が降れば道路に水が溢れるんだから、警察や協議会が問題解決しないといけないのでは」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年4月30日付「Woman likely to die after being hit by water splashed up by passing cars」(Picture: BPM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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