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【海外発!Breaking News】亡き飼い主の棺をのぞき込み、最期の別れを告げた犬(カナダ)

TechinsightJapan 2018年5月10日 21時22分

ペットは大切な家族の一員であり、特に犬は飼い主に最も忠実な生き物だ。このほど可愛がってもらった飼い主を失った犬が家族らと葬儀に参列し、愛する飼い主に最期の別れを告げる姿が人々の胸を打った。『Inside Edition』『Global News』などが伝えている。

カナダのブリティッシュコロンビア州ラングリーにある葬儀会社「Elements Cremation, Pre-planning&Burial」のCEO(最高責任者)ジェレミー・メイさんが、4月28日にFacebookに投稿した写真が多くの反響を呼んでいる。

アボッツフォードに住むジュリア・ビューリューさんは数か月前に突然、夫のアンディーさんを心臓発作で亡くした。しかし愛する人を失った悲しみに暮れたのは、ジュリアさんだけではなかった。

ボーダーコリーとダルメシアン、シェパードの混血種である“セイディー”(13歳)は、生後8週目からビューリューさん一家に引き取られ飼われていた。セイディーにとってアンディーさんは最も愛する飼い主であり、またアンディーさんにとってもセイディーは娘のような存在であった。セイディーはアンディーさんが突然この世を去ってしまったことが受け入れられず、激しいショックを受けたようだ。

ジュリアさんによると、セイディーはアンディーさんが倒れた日、救急隊員がなす術がなくその場を離れたのを見るとアンディーさんの側に寄り添い、まるで撫でてほしいと言わんばかりに動かなくなったアンディーさんの手を押す仕草をしたという。またアンディーさんが亡くなってからは10日間、餌を一切受けつけず4.5kgほど痩せてしまったそうだ。愛犬のそんな姿を心配したジュリアさんは、夫の葬儀にセイディーを参列させることを思いついた。

「セイディーは大好きだった飼い主を突然失って、悲しみに打ちひしがれているようでした。夫が亡くなってからは、セイディーは生気を失ったかのようにずっと床に寝そべっていました。生前の夫はいつも2時半~3時頃に仕事から車で帰宅していたのですが、その車の音を聞きつけるとセイディーは窓際から眺めて夫が玄関に入って来るのを待っていました。夫が亡くなってからも、その時間帯になるとセイディーは立ちあがって同じように夫の帰りを待っているのです。私たち同様にセイディーも夫の死に相当なショックを受けていることがわかりました。」

ジュリアさんは「Elements Cremation, Pre-planning&Burial」のジェレミーさんと相談し、セイディーを葬儀場へ連れて来る手配を整えた。葬儀の当日、リードに繋がれたセイディーがジュリアさんとともに棺のある場所へやってくると、参列者らは静かに様子を見守った。誰もがセイディーはアンディーさんにとって大切な存在であったことを知っていたのだ。

ジュリアさんに導かれてゆっくりと棺の前に来たセイディーは後ろ足だけで立ち、棺の中の飼い主の顔を眺めた。アンディーさんの匂いを嗅ぎ棺にしばらく寄り添っていたセイディーは、飼い主との最期の別れを感じ取ったのか、やがて静かに部屋を出て行った。その姿には誰もが心打たれたようだ。ジェレミーさんは美しい記念となる最期の別れの写真を撮影し、ジュリアさんに送った。ジュリアさんは当時の心境をこのように語っている。

「少しでもセイディーの気が休まるようにと思って、夫に最期の別れを言わせてあげたいと思いました。棺をのぞき込んだセイディーの顔にはショックが現れていて、困惑した様子も見せていました。でも終始落ち着いて、私と一緒に夫のそばに寄り添っていました。この時の写真を見るたびに、私は喜びと癒しを感じることができます。」

なおジェレミーさんの投稿によると葬儀後、セイディーは再び餌を口にするようになったという。ジェレミーさんは「近年、葬儀に犬を参列させる遺族は増えています。ジュリアさんとセイディーの姿を見た瞬間、人間とペットの深い絆を感じました。心を打たれる美しい光景でした。最期の別れをさせてあげたジュリアさんは正しかったといえるでしょう。犬も大切な家族の一員ですからね」と話している。

この写真を見たユーザーからは「なんて美しい瞬間なの。感動した」「悲しいけれど、犬にも飼い主の死を理解させてあげた方がいいかも」「もちろんペットだって大きな悲しみを抱えていると思う。参列させてあげて良かった」といった声があがっている。

画像は『Elements Cremation, Pre-planning&Burial 2018年4月28日付Facebook「Please share this very beautiful story..」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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