なぜ自分の体をそんな風にして痛めつけるのか。痛みや危険を顧みることなく自分の極限を知ることはそんなに意味があることなのか。その行為は周囲と競い合う価値があることなのか…欧米の少年少女が次々と編み出し、流行させる危険なチャレンジは大人には到底理解できないことだらけである。しばらく前からジワジワと挑戦者を増やしていた「デオドラント・チャレンジ」では深刻な負傷者が続出しているもようだ。
デオドラント・チャレンジとはエアゾール缶タイプのデオドラントスプレーを皮膚の至近距離から強烈に吹き付けるもので、冷凍したドリル刃を皮膚に突き刺すような行為にできるだけ長く耐えた者が勝ち。目的の多くが動画投稿であったりする。ただし度が過ぎれば皮膚はやけどを負った状態となることを忘れてはなるまい。
「私の娘は先月18日にいわゆる“デオドラント・チャレンジ”に参加し、腕に第2度の凍傷を負いました。3週間が経過してもこのとおり深刻な状況で8日には皮膚の移植手術を受けます。皆さん、こんな恐ろしい行為は絶対にやめてください。またお子さんがいらっしゃる方はどうかこの写真を彼らに見せてください。現在こういう危険なチャレンジが流行しているのです。」
黄緑色の膿の下は皮膚が大きくえぐれているであろう非常に痛々しい患部の写真を添えて今月4日、Facebookでこんな風に訴えた英ブリストルのヤーテに暮らす女性。デオドラント・チャレンジに挑戦した15歳の娘の腕は本人が予想した以上に悲惨なものと化したが、深刻な凍傷は細菌感染があれば命をおびやかす極めて危険なものである。母親は「そのチャレンジが皮膚にもたらす深刻な影響を甘くみてはならないですよ」と警鐘を鳴らしている。
これまでも英米を発祥とした数々の危険なチャレンジが流行していることをこちらでもお伝えしてきた。PTAにおいては「余計な情報を教えられる方がむしろ危険だ」「日本人の不安をあおらなくて結構」と考える方も多いと思われるが、YouTubeなどにある危険なチャレンジ系が専門のチャンネルはすでに有名であり、今の日本の少年少女たちの情報収集能力の高さは大人も驚くほど。このデオドラント・チャレンジについても知っている子は多いのかもしれない。こういう愚かな行為で大切な体を傷つけ、命を落とすことの浅はかさや無念さを一度は真剣にわが子に教えてみたいもの。こういうことに関してはインターネットの普及を嘆かないわけにはいかない。
画像は『KHOU.com 2018年5月9日付「Child burned from spraying deodorant on skin」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)
デオドラント・チャレンジとはエアゾール缶タイプのデオドラントスプレーを皮膚の至近距離から強烈に吹き付けるもので、冷凍したドリル刃を皮膚に突き刺すような行為にできるだけ長く耐えた者が勝ち。目的の多くが動画投稿であったりする。ただし度が過ぎれば皮膚はやけどを負った状態となることを忘れてはなるまい。
「私の娘は先月18日にいわゆる“デオドラント・チャレンジ”に参加し、腕に第2度の凍傷を負いました。3週間が経過してもこのとおり深刻な状況で8日には皮膚の移植手術を受けます。皆さん、こんな恐ろしい行為は絶対にやめてください。またお子さんがいらっしゃる方はどうかこの写真を彼らに見せてください。現在こういう危険なチャレンジが流行しているのです。」
黄緑色の膿の下は皮膚が大きくえぐれているであろう非常に痛々しい患部の写真を添えて今月4日、Facebookでこんな風に訴えた英ブリストルのヤーテに暮らす女性。デオドラント・チャレンジに挑戦した15歳の娘の腕は本人が予想した以上に悲惨なものと化したが、深刻な凍傷は細菌感染があれば命をおびやかす極めて危険なものである。母親は「そのチャレンジが皮膚にもたらす深刻な影響を甘くみてはならないですよ」と警鐘を鳴らしている。
これまでも英米を発祥とした数々の危険なチャレンジが流行していることをこちらでもお伝えしてきた。PTAにおいては「余計な情報を教えられる方がむしろ危険だ」「日本人の不安をあおらなくて結構」と考える方も多いと思われるが、YouTubeなどにある危険なチャレンジ系が専門のチャンネルはすでに有名であり、今の日本の少年少女たちの情報収集能力の高さは大人も驚くほど。このデオドラント・チャレンジについても知っている子は多いのかもしれない。こういう愚かな行為で大切な体を傷つけ、命を落とすことの浅はかさや無念さを一度は真剣にわが子に教えてみたいもの。こういうことに関してはインターネットの普及を嘆かないわけにはいかない。
画像は『KHOU.com 2018年5月9日付「Child burned from spraying deodorant on skin」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)