英ウェールズで、酒とドラッグに酔いつぶれ、誰に背中を刺されたのかも覚えていない18歳の女が逮捕された。女は警察官に向かって唾を吐き、傷の治療のために病院へ運ばれると黒人医師に差別的発言をするなど終始暴力的な態度に出たため、このほど罰金刑が下された。英メディア『BBC News』『Mirror』などが伝えている。
ウェールズ北部コンウィのスランディドノに住むゼナ・エドワーズ(18歳)は5月5日の夜、パーティーに出かけ酒とドラッグに酔いつぶれた。6日早朝、捜査令状を持ったセント・アサフ警察の警察官2人がエドワーズのアパートを訪ねると、本人は酔っ払った状態で眠っていたという。
所持品から微量のコカインが発見されたエドワーズは逮捕となったが、手錠をかけようとした警察官2人に唾を吐き、頭突きをすると脅すなど暴力的な態度に出た。署へ連行されたエドワーズは背中に刺された傷を負っていたことから、デンビーシャー州にあるグラン・クルイード病院の緊急外来へと運ばれたが、野蛮な態度はエスカレートする。エドワーズは傷を治療しようと試みた黒人医師に向かって、「あんたじゃ(傷は)治せない。だってあんた自身が汚れているじゃないか」と明らかに人種差別と取れる発言をした。
このたび行われた裁判では、警察官への暴行2件とコカイン所持1件に加えて人種差別に関する加重暴行罪を認めたエドワーズに対し、グウィン・ジョーンズ判事は「病院の医師は、そのような悪意に満ちた野蛮な行為を被告にむき出しにされるいわれはない」と述べ、12か月間の地域奉仕活動、200時間のボランティアを命じられたほか、罰金として250ポンド(約37,000円)、医師と警察官それぞれに150ポンド(約22,000円)の慰謝料、裁判所費用と課徴金各85ポンド(約12,500円)の支払い命令が下された。
エドワーズの弁護人アンディー・ヒッチンソン氏は、「パーティーに出かけた被告は酒とドラッグに酔っていたため、どのようにして背中を刺されるに至ったのか全く記憶にない。被告は人種差別者ではなく、ただ間違った発言をしてしまったようだ。医師と他の患者には謝りたいとも話している」と弁護した。
刺されながらにしてそのまま自宅へ戻り泥酔状態で寝ていたことからも、傷は深くなかったとされるが、病院でのエドワーズの行為は他の患者らを怖がらせるにはじゅうぶんだったようだ。このニュースを知った人からは、「差別的表現を使って、差別主義者ではないと弁護するのってどうよ」「現代の典型的な無知で横暴な自己中心的若者だな。将来がこういう若者で埋まるとこの世界はいったいどうなってしまうんだか…」「治療を望むのは患者次第だから、本人が嫌がったなら放っておけば良かったのに」「18歳でこれ? 情けない」「一旦前科がつくとこの先大変なのに…わかってないな」「まったくもって愚か者」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年5月22日付「Pictured: Stabbed teenager who refused to be treated by black doctor saying ‘You can’t clean it, you’re dirty’」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ウェールズ北部コンウィのスランディドノに住むゼナ・エドワーズ(18歳)は5月5日の夜、パーティーに出かけ酒とドラッグに酔いつぶれた。6日早朝、捜査令状を持ったセント・アサフ警察の警察官2人がエドワーズのアパートを訪ねると、本人は酔っ払った状態で眠っていたという。
所持品から微量のコカインが発見されたエドワーズは逮捕となったが、手錠をかけようとした警察官2人に唾を吐き、頭突きをすると脅すなど暴力的な態度に出た。署へ連行されたエドワーズは背中に刺された傷を負っていたことから、デンビーシャー州にあるグラン・クルイード病院の緊急外来へと運ばれたが、野蛮な態度はエスカレートする。エドワーズは傷を治療しようと試みた黒人医師に向かって、「あんたじゃ(傷は)治せない。だってあんた自身が汚れているじゃないか」と明らかに人種差別と取れる発言をした。
このたび行われた裁判では、警察官への暴行2件とコカイン所持1件に加えて人種差別に関する加重暴行罪を認めたエドワーズに対し、グウィン・ジョーンズ判事は「病院の医師は、そのような悪意に満ちた野蛮な行為を被告にむき出しにされるいわれはない」と述べ、12か月間の地域奉仕活動、200時間のボランティアを命じられたほか、罰金として250ポンド(約37,000円)、医師と警察官それぞれに150ポンド(約22,000円)の慰謝料、裁判所費用と課徴金各85ポンド(約12,500円)の支払い命令が下された。
エドワーズの弁護人アンディー・ヒッチンソン氏は、「パーティーに出かけた被告は酒とドラッグに酔っていたため、どのようにして背中を刺されるに至ったのか全く記憶にない。被告は人種差別者ではなく、ただ間違った発言をしてしまったようだ。医師と他の患者には謝りたいとも話している」と弁護した。
刺されながらにしてそのまま自宅へ戻り泥酔状態で寝ていたことからも、傷は深くなかったとされるが、病院でのエドワーズの行為は他の患者らを怖がらせるにはじゅうぶんだったようだ。このニュースを知った人からは、「差別的表現を使って、差別主義者ではないと弁護するのってどうよ」「現代の典型的な無知で横暴な自己中心的若者だな。将来がこういう若者で埋まるとこの世界はいったいどうなってしまうんだか…」「治療を望むのは患者次第だから、本人が嫌がったなら放っておけば良かったのに」「18歳でこれ? 情けない」「一旦前科がつくとこの先大変なのに…わかってないな」「まったくもって愚か者」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2018年5月22日付「Pictured: Stabbed teenager who refused to be treated by black doctor saying ‘You can’t clean it, you’re dirty’」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)