数年前、女優やモデルがこぞって美容法として挙げ、一躍ブームとなった水素水。水素サプリや水素水生成器など、水素水に関連する商品が次々と登場したものの、「水素水に健康効果はない」との一部報道が過熱し、ブームは下火に。水素水に対してネガティブな反応が続いていたが、最新の研究で「高濃度水素水」には、疲労や眠気、緊張感の軽減といった効果があることが実証されたという。また水素水に関するアンケート調査が実施されたので、ご紹介したい。
このたび水素水に関する実態調査委員会が、20~50代の女性500名を対象に「水素水に関するアンケート調査」を行った。
まず「怪しいと思う健康食品・成分は?」という質問に対して、数多くある健康食品の中でも、実に50.2%と半数以上が「水素水」と回答し、効果・効能について疑問を持つ人が多いことが判明した。
なぜ「水素水=怪しい」というイメージがついたのか。その理由を聞いたところ、「報道を見て」が40.3%と最多で、「インターネットで見て」が31.1%、「周りの人から聞いて」が19.3%と続いた。水素水に関する過去のネガティブな報道が、大きく影響を与えたことが考えられる。
流行時は、スーパーやコンビニでも販売されていた水素水。「実際に水素水を自分で購入して飲んだことがありますか」という質問をしたところ、飲んだことがあり、今も飲み続けている人はわずか5.8%という結果に。また、自分で買って飲んだものの飲むのをやめてしまった人が15.2%、一度も購入して飲んだことがない人が79%だった。
水素水ブームの影響を受け、水素水に興味を持った人は少なくないが、水素水の効能については、自信を持って「知っている」と答えたのはわずか10%。「なんとなくは知っている」が50.4%と最も多く、39.6%が「知らない」と回答した。曖昧な理解で水素水を選んだ結果、効果が実感できず、飲用を止めてしまっている人が多いと推察される。
水素水は何を基準に選べばいいのか。価格やパッケージデザインから、なんとなく選んでいる人が多いはずだ。実は水素水にとって、重要なのは水素の「濃度」だという。最新の研究では、1.2ppm程度に水素の濃度を維持した「高濃度水素水」の効果が実証されている。では「高濃度水素水」を知っている人は、どれほどいるのだろう。
すると「知っていて、飲んでいる」と答えた人は、たった4.2%、「知っているが、飲んだことはない」が13.2%、「聞いたことはある」は28.2%、「知らない」が54.4%であった。さらに「高濃度水素水」と「通常の水素水」の効能の違いを聞いたところ、「知っている」と回答したのは16.2%。まだまだ高濃度水素水の存在や、効能について理解されていないという実態が明らかになった。
高濃度水素水に関しては、その効能を裏打ちする様々な実験結果が出ている。2017年11月には『薬理と治療』にて「肥満に対する水素含有飲料摂取の影響」、 12月には『Medical Gas Research』で「日常生活における憂うつ、不安、および自律神経機能の改善のための高濃度水素水」が掲載された。
そして2018年『薬理と治療』に発表された論文「高濃度水素水の日常作業および精神作業負荷による疲労に対する軽減効果」では、高濃度水素水の継続的な飲用によって疲労や眠気、緊張感の軽減といった効果が実感できるという結果が出ている。これは、疲労の原因の一つである「酸化ストレス」の上昇を、水素が抑制していることによって出た結果だと考えられている。この研究は5月19日に福岡県で開催された「第14回 日本疲労学会 総会」でも発表されたという。
学術論文からも、疲労や眠気、緊張感の緩和といった効果が実証されている「高濃度水素水」。安易な広告や、溶存水素濃度が低い一部の粗悪品に騙されることなく、水素水は1.2ppm程度の水素が含まれる「高濃度水素水」を選ぶようにしたい。
(TechinsightJapan編集部 七海香)
このたび水素水に関する実態調査委員会が、20~50代の女性500名を対象に「水素水に関するアンケート調査」を行った。
まず「怪しいと思う健康食品・成分は?」という質問に対して、数多くある健康食品の中でも、実に50.2%と半数以上が「水素水」と回答し、効果・効能について疑問を持つ人が多いことが判明した。
なぜ「水素水=怪しい」というイメージがついたのか。その理由を聞いたところ、「報道を見て」が40.3%と最多で、「インターネットで見て」が31.1%、「周りの人から聞いて」が19.3%と続いた。水素水に関する過去のネガティブな報道が、大きく影響を与えたことが考えられる。
流行時は、スーパーやコンビニでも販売されていた水素水。「実際に水素水を自分で購入して飲んだことがありますか」という質問をしたところ、飲んだことがあり、今も飲み続けている人はわずか5.8%という結果に。また、自分で買って飲んだものの飲むのをやめてしまった人が15.2%、一度も購入して飲んだことがない人が79%だった。
水素水ブームの影響を受け、水素水に興味を持った人は少なくないが、水素水の効能については、自信を持って「知っている」と答えたのはわずか10%。「なんとなくは知っている」が50.4%と最も多く、39.6%が「知らない」と回答した。曖昧な理解で水素水を選んだ結果、効果が実感できず、飲用を止めてしまっている人が多いと推察される。
水素水は何を基準に選べばいいのか。価格やパッケージデザインから、なんとなく選んでいる人が多いはずだ。実は水素水にとって、重要なのは水素の「濃度」だという。最新の研究では、1.2ppm程度に水素の濃度を維持した「高濃度水素水」の効果が実証されている。では「高濃度水素水」を知っている人は、どれほどいるのだろう。
すると「知っていて、飲んでいる」と答えた人は、たった4.2%、「知っているが、飲んだことはない」が13.2%、「聞いたことはある」は28.2%、「知らない」が54.4%であった。さらに「高濃度水素水」と「通常の水素水」の効能の違いを聞いたところ、「知っている」と回答したのは16.2%。まだまだ高濃度水素水の存在や、効能について理解されていないという実態が明らかになった。
高濃度水素水に関しては、その効能を裏打ちする様々な実験結果が出ている。2017年11月には『薬理と治療』にて「肥満に対する水素含有飲料摂取の影響」、 12月には『Medical Gas Research』で「日常生活における憂うつ、不安、および自律神経機能の改善のための高濃度水素水」が掲載された。
そして2018年『薬理と治療』に発表された論文「高濃度水素水の日常作業および精神作業負荷による疲労に対する軽減効果」では、高濃度水素水の継続的な飲用によって疲労や眠気、緊張感の軽減といった効果が実感できるという結果が出ている。これは、疲労の原因の一つである「酸化ストレス」の上昇を、水素が抑制していることによって出た結果だと考えられている。この研究は5月19日に福岡県で開催された「第14回 日本疲労学会 総会」でも発表されたという。
学術論文からも、疲労や眠気、緊張感の緩和といった効果が実証されている「高濃度水素水」。安易な広告や、溶存水素濃度が低い一部の粗悪品に騙されることなく、水素水は1.2ppm程度の水素が含まれる「高濃度水素水」を選ぶようにしたい。
(TechinsightJapan編集部 七海香)