出産後の体型を気にする女性は少なくないが、夫を驚かせようと内緒で豊胸手術を受けたロシアに住む2児の母が術後昏睡状態に陥り、このほど死亡した。モスクワでは近年整形手術後に死亡する患者が増えているという。英メディア『Mirror』『Metro』などが伝えた。
ロシア西部リペツクのガリーナ・ラクシナさん(施術当時29歳)は、夫のアレクサンダーさんとの間に娘(10歳)と息子(6歳)をもうけたが、アレクサンダーさんにサプライズしたいという思いから内緒で貯金をしており、昨年4月17日にモスクワ市内のクリニック(名は公表されず)で豊胸手術を受けた。
ところが麻酔を受けた直後、ガリーナさんの心臓が停止した。医師の報告によると心停止の時間は3分以上であり、その後蘇生に成功するも脳へ酸素が行き渡らなかった時間が長かったことから、ガリーナさんは搬送された病院でそのまま昏睡状態に陥った。後にわかったことだが、ガリーナさんは麻酔直後に医師らからきちんと状態を監視されていなかったようだ。目を覚ましてほしい、奇跡が起こって欲しいと祈る家族や友人たちの願いもむなしく、ガリーナさんは1年1か月後に息を引き取った。ガリーナさんは、死亡者が相次ぐモスクワの整形外科クリニックでの新たな被害者となった。
犯罪に関する厳密な調査を行う「ロシア調査委員会」はこの件を深刻な犯罪として調査を開始しているが、同委員会ではガリーナさん以外に整形手術を受けて死亡した別のケースにおいても調査を行っているという。
モスクワ市内にある「MedLounge(メドラウンジ)」というクリニックでは、4月にビューティシャンのマリナ・クシュコヴァさん(29歳)が鼻尖形成術後に昏睡状態に陥り死亡し、同クリニックで豊胸インプラントをするためにわざわざ訪れたカナダ人女性(41歳)も施術後に亡くなっている。そして先月、モスクワでは有名な株式デイトレーダーのナタリア・オルロヴァさん(54歳)がこのクリニックでフェイスリフトを施術したが、後に急な脊髄の痛みを訴え、肝不全と腎不全を起こして3週間後に死亡した。さらに現在、37歳と28歳の患者が重体で集中治療室にいることが明らかになっている。調査委員会はこのクリニックで粗悪な薬や麻酔薬が使われた可能性の他に、精神的に問題を抱えた看護師が関わっている可能性もあるとして、数週間に起こり続ける不可解な事件の捜査を行っている。
なお今年4月には、友人からリップフィラーを受けた女性が緊急治療室へ運ばれる事態が同じくロシアで起こっている。この友人は独学で美容整形を学んだだけの無資格だったことが後に判明した。
画像は『Mirror 2018年6月5日付「Mum who wanted to “surprise” husband with boob job dies after falling into coma as operation goes tragically wrong」(Image: east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ロシア西部リペツクのガリーナ・ラクシナさん(施術当時29歳)は、夫のアレクサンダーさんとの間に娘(10歳)と息子(6歳)をもうけたが、アレクサンダーさんにサプライズしたいという思いから内緒で貯金をしており、昨年4月17日にモスクワ市内のクリニック(名は公表されず)で豊胸手術を受けた。
ところが麻酔を受けた直後、ガリーナさんの心臓が停止した。医師の報告によると心停止の時間は3分以上であり、その後蘇生に成功するも脳へ酸素が行き渡らなかった時間が長かったことから、ガリーナさんは搬送された病院でそのまま昏睡状態に陥った。後にわかったことだが、ガリーナさんは麻酔直後に医師らからきちんと状態を監視されていなかったようだ。目を覚ましてほしい、奇跡が起こって欲しいと祈る家族や友人たちの願いもむなしく、ガリーナさんは1年1か月後に息を引き取った。ガリーナさんは、死亡者が相次ぐモスクワの整形外科クリニックでの新たな被害者となった。
犯罪に関する厳密な調査を行う「ロシア調査委員会」はこの件を深刻な犯罪として調査を開始しているが、同委員会ではガリーナさん以外に整形手術を受けて死亡した別のケースにおいても調査を行っているという。
モスクワ市内にある「MedLounge(メドラウンジ)」というクリニックでは、4月にビューティシャンのマリナ・クシュコヴァさん(29歳)が鼻尖形成術後に昏睡状態に陥り死亡し、同クリニックで豊胸インプラントをするためにわざわざ訪れたカナダ人女性(41歳)も施術後に亡くなっている。そして先月、モスクワでは有名な株式デイトレーダーのナタリア・オルロヴァさん(54歳)がこのクリニックでフェイスリフトを施術したが、後に急な脊髄の痛みを訴え、肝不全と腎不全を起こして3週間後に死亡した。さらに現在、37歳と28歳の患者が重体で集中治療室にいることが明らかになっている。調査委員会はこのクリニックで粗悪な薬や麻酔薬が使われた可能性の他に、精神的に問題を抱えた看護師が関わっている可能性もあるとして、数週間に起こり続ける不可解な事件の捜査を行っている。
なお今年4月には、友人からリップフィラーを受けた女性が緊急治療室へ運ばれる事態が同じくロシアで起こっている。この友人は独学で美容整形を学んだだけの無資格だったことが後に判明した。
画像は『Mirror 2018年6月5日付「Mum who wanted to “surprise” husband with boob job dies after falling into coma as operation goes tragically wrong」(Image: east2west news)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)