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【海外発!Breaking News】電車事故に遭った女性を背景に自撮りした男に非難殺到(伊)

TechinsightJapan 2018年6月7日 17時21分

「人としての倫理観はどこへ行ったのか」―このほどイタリア北部で、地元ニュースジャーナリストによって撮影された1枚の写真が物議を醸している。英メディア『BBC News』『Metro』などが伝えた。

5月26日、イタリア北部ミラノ近郊のピアチェンツァで、ニュースジャーナリストのジョルジオ・ランブリさんが衝撃的な写真を撮影した。

それは駅のプラットフォームで、ひとりの男が事故現場を背景にVサインを出して自撮りをしている姿だった。男の背後には、電車事故に遭い線路と線路の間に横たわっている女性と彼女を取り囲む救助隊らがいた。

地元メディアでは、この女性がどのようにして事故の被害に遭ったのかは明らかにされていない。電車のドアを開閉するためのコントロールシステムに欠陥障がいが発生していたため、女性は誤ったドアを開けて電車から落ちてしまったという報道や、電車が発車しようとしていたところへ女性がプラットフォームに滑り込み電車に飛び乗ろうとしたために電車に挟まってしまったという報道など、複数の説があるがいずれも明確ではない。ただ、女性は偶然この不慮の事故に遭い、片脚を切断しなければならない事態となってしまったようだ。

そんな被害者を救助している最中に、プラットフォームから男が不謹慎にも自撮りをしたのである。ジョルジオさんは6月2日にピアチェンツァの新聞『Liberta(リベルタ)』に「思いもよらぬ野蛮な行為は、悲劇を目の前にした自撮りである」という見出しでこの写真を掲載した。また自身のFacebookにも「我々は倫理観というものを完全に失ってしまったのか」と男の行為を痛烈に批判した。

この自撮り男の写真はイタリアメディアのトップニュースを飾り、ラジオ局でも取り上げられ、ソーシャルメディアでも拡散した。後に警察はこの男の身元を特定し逮捕、撮影した事故写真を削除させている。ソーシャルメディアでは「女性が事故に遭っているというのに、この愚鈍な男は自撮りか」「毎日、価値観や礼儀作法が失われていくのを見ると落ち込むな」「でも事故に遭った女性を背景に自撮りする男の写真を、目撃していた人が撮って批判することで、まだ社会には人間らしさが残っているのかなとも思うね」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年6月5日付「Man takes world’s most inappropriate selfie with woman hit by train」(Picture: ANSA/GIORGIO LAMBRI/QUOTIDIANO LIBERTA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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