屋外で鳥の糞が降ってくることはよくある話だが、このほどカナダで空から降って来た糞便を顔に受けてしまった女性がいた。それが大量だったことから、旅客機からではないかと疑いを持たれている。『Global News』『New York Post』などが伝えた。
糞便を顔に受けてしまったのは、カナダのブリティッシュコロンビア州ケロウナで車の運転中だったスーザン・アレンさん(Susan Allen)だ。彼女は先月9日、息子のトラヴィス・スウィートさん(Travis Sweet)と一緒にレストランでランチをしようと車で出かけた。
その日は天気が良く、サンルーフを開けて運転していた。途中のスパールロードとバーナードアベニューの交差点で赤信号のため停車したのだが、その直後に車中は一瞬にして糞便に覆われることとなった。スーザンさんは当時のことをこのように振り返っている。
「車の中は突然、空から降って来た液状の糞便に覆われました。私のシャツは汚れ、それだけでなく顔全体も糞まみれでした。車の中はもちろん車のボディ全体も汚れてしまったのです。また私達のそばに停車していたトラックも、糞便を浴びてしまったようです。」
「その時、空を見上げると大きな旅客機が飛んでいるのが見えました。そして、その糞便は空から降って来たのです。」
同乗していた息子のトラヴィスさんも「あの瞬間、顔と肩のあたりに冷たい物を浴びた感覚がありました。それからすぐ悪臭が鼻をついて、私は吐きそうになりました。本当にひどい臭いだったんですよ」と話している。スーザンさんは当時、あまりの悪臭に思わず泣き出してしまったとのことだ。
2人は吐き気が止まらず、すぐに近くにあったセルフ洗車場に向かい、洗車用のホースから噴射される水で自分達の身体も洗ったという。だが災難はそれだけでは終わらなかった。スーザンさんは悪臭のために胃が気持ち悪くなり、翌日には目がゴルフボールほどの大きさに赤く腫れてしまったため病院に行かざるを得なかった。
これだけの被害を受けたにもかかわらず、スーザンさんはおおごとにすることは望んでいなかったという。しかしメディアのインタビューに対応する彼女の意図は、苦情を申し入れたケロウナ国際空港の対応が真摯的なものではなかったためでもあろう。
同空港のシニア・オペレーション・マネージャーであるフィリップ・エルチェッツ氏(Phillip Elchitz)は「確認したところでは当時、我々の飛行機はその周辺を飛行しておりません」と答えている。しかし後に、このように声明を変更した。
「その時間は3機飛行していたものの、2機はその現場から離れた場所におり、もう1機はその周辺を飛行していました。しかしその機は大型ではなくトイレのない小さな飛行機で、現場の上空を飛んでいたのは事故が起きたとされる30分前になるのです。このようなことが発生したことがないので何が原因かはわかりませんが、鳥の糞の可能性も考えられます。」
これに対してスーザンさんは「こんなうんざりするようなことは騒ぎにしたくなかったのです。でも私の車は糞便で覆われていたので、彼らにきちんと綺麗にしてもらいたい。それと腫れていた目の治療に関してもきちんと補償をしてくれるような真摯的な謝罪をして欲しいものです。本当にこんなことは他の人にも起こってほしくありません」と明かしている。
カナダ運輸省では今回の件を調査しており、スポークスマンのダニエル・サボイ氏(Daniel Savoie)は「各航空会社のオペレーターは航空規則に従って航行の安全を確保する責任があります。規則によれば飛行中の航空機から物を落下させ人や建物などに危害を加えてはなりません」と声明を発表した。
調査によって、今回の空から落下した糞便が航空機からの物であれば、法的措置を取られる可能性があるという。
画像は『Global News 2018年5月28日付「‘Our car was inundated with liquid poo falling from the sky’: Kelowna driver」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
糞便を顔に受けてしまったのは、カナダのブリティッシュコロンビア州ケロウナで車の運転中だったスーザン・アレンさん(Susan Allen)だ。彼女は先月9日、息子のトラヴィス・スウィートさん(Travis Sweet)と一緒にレストランでランチをしようと車で出かけた。
その日は天気が良く、サンルーフを開けて運転していた。途中のスパールロードとバーナードアベニューの交差点で赤信号のため停車したのだが、その直後に車中は一瞬にして糞便に覆われることとなった。スーザンさんは当時のことをこのように振り返っている。
「車の中は突然、空から降って来た液状の糞便に覆われました。私のシャツは汚れ、それだけでなく顔全体も糞まみれでした。車の中はもちろん車のボディ全体も汚れてしまったのです。また私達のそばに停車していたトラックも、糞便を浴びてしまったようです。」
「その時、空を見上げると大きな旅客機が飛んでいるのが見えました。そして、その糞便は空から降って来たのです。」
同乗していた息子のトラヴィスさんも「あの瞬間、顔と肩のあたりに冷たい物を浴びた感覚がありました。それからすぐ悪臭が鼻をついて、私は吐きそうになりました。本当にひどい臭いだったんですよ」と話している。スーザンさんは当時、あまりの悪臭に思わず泣き出してしまったとのことだ。
2人は吐き気が止まらず、すぐに近くにあったセルフ洗車場に向かい、洗車用のホースから噴射される水で自分達の身体も洗ったという。だが災難はそれだけでは終わらなかった。スーザンさんは悪臭のために胃が気持ち悪くなり、翌日には目がゴルフボールほどの大きさに赤く腫れてしまったため病院に行かざるを得なかった。
これだけの被害を受けたにもかかわらず、スーザンさんはおおごとにすることは望んでいなかったという。しかしメディアのインタビューに対応する彼女の意図は、苦情を申し入れたケロウナ国際空港の対応が真摯的なものではなかったためでもあろう。
同空港のシニア・オペレーション・マネージャーであるフィリップ・エルチェッツ氏(Phillip Elchitz)は「確認したところでは当時、我々の飛行機はその周辺を飛行しておりません」と答えている。しかし後に、このように声明を変更した。
「その時間は3機飛行していたものの、2機はその現場から離れた場所におり、もう1機はその周辺を飛行していました。しかしその機は大型ではなくトイレのない小さな飛行機で、現場の上空を飛んでいたのは事故が起きたとされる30分前になるのです。このようなことが発生したことがないので何が原因かはわかりませんが、鳥の糞の可能性も考えられます。」
これに対してスーザンさんは「こんなうんざりするようなことは騒ぎにしたくなかったのです。でも私の車は糞便で覆われていたので、彼らにきちんと綺麗にしてもらいたい。それと腫れていた目の治療に関してもきちんと補償をしてくれるような真摯的な謝罪をして欲しいものです。本当にこんなことは他の人にも起こってほしくありません」と明かしている。
カナダ運輸省では今回の件を調査しており、スポークスマンのダニエル・サボイ氏(Daniel Savoie)は「各航空会社のオペレーターは航空規則に従って航行の安全を確保する責任があります。規則によれば飛行中の航空機から物を落下させ人や建物などに危害を加えてはなりません」と声明を発表した。
調査によって、今回の空から落下した糞便が航空機からの物であれば、法的措置を取られる可能性があるという。
画像は『Global News 2018年5月28日付「‘Our car was inundated with liquid poo falling from the sky’: Kelowna driver」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)