普段から生徒のことをしっかりと見ている教師というのは、たとえ臨時教師であっても生徒からの信頼も厚く、日々深い絆を育んでいるのだろう。先月にブラジルのとある学校で感動的なサプライズがあり、その様子がFacebookに投稿されるとたちまち拡散した。『Reshareworthy』『LittleThings』『Sunny Skyz』などが伝えている。
ブラジル北西部で教師をしているブルーノ=ラファエル・パイヴァさんは、産休を取っている教師の代理で2か月半だけセアラー州ブレージョ・サントにある専門学校「Balbina Viana Arrais」へと赴任してきた。しかし代理教師となる申請手続きはブラジルでは非常に複雑で対応が遅れていたこともあり、ブルーノさんの名は給与支払い名簿に記載されず2か月半の給料が未払いとなっていた。
家族は約80キロ離れたクラトに住んでおり、経済難に陥ったブルーノさんは1人でブレージョ・サントで生活することができず、学校で寝泊まりをする生活を強いられていたのだ。大好きな教師の生活苦を知ったクラスの生徒らは、なんとかしてブルーノさんの苦境を救おうと思い立った。そして5月15日、いつものようにブルーノさんが教室に入ってくると生徒らは教壇の横に置かれていた机の小箱を開けるようブルーノさんに告げた。
小箱を開けたブルーノさんは、そこに400レアル(約12,000円)が入っていることに驚き、「嘘だろう!? どうやってこのお金を集めたんだ?」と尋ねた。実は生徒らはブルーノさんに内緒で学校でチョコレートを売って小銭を稼いだり、多くの人にラッフル(チャリティーのためのくじ)を購入してもらったりしてお金を集めたのだ。予想もしなかったギフトを貰ったブルーノさんは、感極まり言葉を失った。生徒らから拍手されるとブルーノさんは教壇の真ん中に立ち、静かに涙をこぼした。それを見た生徒らは、一斉に立ち上がりブルーノさんのもとへ駆け寄りハグをした。多くの生徒からのハグは、まさに彼らの愛情そのものであった。
ブルーノさんはこの出来事を自身のFacebookに投稿し、このように綴っている。
「給料未払いのまま1か月半が経って、今月もまた給料が支払われないことを知り落ち込んでいました。生活費の支払いができず家族を助けることもできない状態で不安になり意気消沈していたところに、このサプライズがあったのです。生徒らの思いやりに救われました。私は教師の仕事が大好きでこれまでにも多くのクラスを担当してきましたが、これほど素晴らしいクラスを見たことありません。誰かを思いやる気持ちを持ち、誰かのために何かをすることができる心を持つ生徒たちの姿こそ、私が信じるべき未来なのです。」
今回取材を試みたテックインサイトにも、ブルーノさんはこのように語ってくれた。
「私が臨時で働いたこの学校は、ブラジルの州でもレベルが良く模範とすべき学校で、そのような場所で働けたことはとても幸せでした。結局、給料は今のところ1か月分だけ支払われたのですが、そのほとんどはこの2か月半の間にお金を貸してくれた人たちへ返しました。幸いにも借金はなくなりましたが、残りの未払い分がきちんと支払われることを願っています。このストーリーが、ブラジルに広まったことだけでも驚きなのに、オーストラリア、アメリカ、イギリス、イラクなど世界各地で取り上げられていると知り、ただ驚きしかありません。私は日本の文化にもとても興味があるので、日本でもこのストーリーが伝えられることをとても嬉しく思っています。Facebookを通していろんな方から貰った多くの温かいメッセージにとても感謝しています。」
Facebookに投稿された心温まる動画を見たユーザーらからは、「ブルーノさんが良い教師だからこそ、素敵なサプライズギフトを得ることができたんだろうね」「これぞ生徒から尊敬されている素晴らしい教師ね」「生徒との絆が美しい」「生徒の愛情とサポートに感動した」「思いやりのある素敵な生徒さんたちだね。ブルーノさん、良かったね」といったコメントが寄せられている。
画像は『Reshareworthy 「Students Surprise Unpaid Teacher After They Learn He Is Living At The School」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
ブラジル北西部で教師をしているブルーノ=ラファエル・パイヴァさんは、産休を取っている教師の代理で2か月半だけセアラー州ブレージョ・サントにある専門学校「Balbina Viana Arrais」へと赴任してきた。しかし代理教師となる申請手続きはブラジルでは非常に複雑で対応が遅れていたこともあり、ブルーノさんの名は給与支払い名簿に記載されず2か月半の給料が未払いとなっていた。
家族は約80キロ離れたクラトに住んでおり、経済難に陥ったブルーノさんは1人でブレージョ・サントで生活することができず、学校で寝泊まりをする生活を強いられていたのだ。大好きな教師の生活苦を知ったクラスの生徒らは、なんとかしてブルーノさんの苦境を救おうと思い立った。そして5月15日、いつものようにブルーノさんが教室に入ってくると生徒らは教壇の横に置かれていた机の小箱を開けるようブルーノさんに告げた。
小箱を開けたブルーノさんは、そこに400レアル(約12,000円)が入っていることに驚き、「嘘だろう!? どうやってこのお金を集めたんだ?」と尋ねた。実は生徒らはブルーノさんに内緒で学校でチョコレートを売って小銭を稼いだり、多くの人にラッフル(チャリティーのためのくじ)を購入してもらったりしてお金を集めたのだ。予想もしなかったギフトを貰ったブルーノさんは、感極まり言葉を失った。生徒らから拍手されるとブルーノさんは教壇の真ん中に立ち、静かに涙をこぼした。それを見た生徒らは、一斉に立ち上がりブルーノさんのもとへ駆け寄りハグをした。多くの生徒からのハグは、まさに彼らの愛情そのものであった。
ブルーノさんはこの出来事を自身のFacebookに投稿し、このように綴っている。
「給料未払いのまま1か月半が経って、今月もまた給料が支払われないことを知り落ち込んでいました。生活費の支払いができず家族を助けることもできない状態で不安になり意気消沈していたところに、このサプライズがあったのです。生徒らの思いやりに救われました。私は教師の仕事が大好きでこれまでにも多くのクラスを担当してきましたが、これほど素晴らしいクラスを見たことありません。誰かを思いやる気持ちを持ち、誰かのために何かをすることができる心を持つ生徒たちの姿こそ、私が信じるべき未来なのです。」
今回取材を試みたテックインサイトにも、ブルーノさんはこのように語ってくれた。
「私が臨時で働いたこの学校は、ブラジルの州でもレベルが良く模範とすべき学校で、そのような場所で働けたことはとても幸せでした。結局、給料は今のところ1か月分だけ支払われたのですが、そのほとんどはこの2か月半の間にお金を貸してくれた人たちへ返しました。幸いにも借金はなくなりましたが、残りの未払い分がきちんと支払われることを願っています。このストーリーが、ブラジルに広まったことだけでも驚きなのに、オーストラリア、アメリカ、イギリス、イラクなど世界各地で取り上げられていると知り、ただ驚きしかありません。私は日本の文化にもとても興味があるので、日本でもこのストーリーが伝えられることをとても嬉しく思っています。Facebookを通していろんな方から貰った多くの温かいメッセージにとても感謝しています。」
Facebookに投稿された心温まる動画を見たユーザーらからは、「ブルーノさんが良い教師だからこそ、素敵なサプライズギフトを得ることができたんだろうね」「これぞ生徒から尊敬されている素晴らしい教師ね」「生徒との絆が美しい」「生徒の愛情とサポートに感動した」「思いやりのある素敵な生徒さんたちだね。ブルーノさん、良かったね」といったコメントが寄せられている。
画像は『Reshareworthy 「Students Surprise Unpaid Teacher After They Learn He Is Living At The School」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)