米ミネソタ州セントポールで今月12日、25階建てのオフィスビルの壁をよじ登るアライグマが発見された。スパイダーマンもびっくりのこのスタントに、SNSではアライグマ専用の『The MPR Raccoon』といったサイトまで登場し、「私はこの街のスパイダーマン。ミネソタのセレブ。UBSビルに登った経験あり」などといった説明まで添えられた。いったいこのアライグマに何が起こったのか?
事の起こりは12日午前11時ごろ、「ミネソタ・パブリック・ラジオ(Minnesota Public Radio)」のレポーター、ティム・ネルソン氏が市内にあるタウン・スクエアービルの2階部分にいたアライグマについてツイートしたことだった。
「アライグマがコンクリートのビルに迷い込んだみたいだ。もう2日も飲まず食わずでいるんじゃないか…。」
これを受けて出動したのがビルのメンテナンス担当者で、20フィート(約6メートル)もある棒を使ってアライグマをなんとか1階にまで追いやろうとした。しかし驚いたアライグマは隣接するUBSプラザビルに逃げ込むと、25階建てのビルの壁を少しずつ登り始めたのだった。
アライグマの様子はネルソン氏によってツイッターで実況中継され、「今15階にいるよ。もう見ちゃいられない。落ちなきゃいいけど」「20階まで来た。全てはアライグマにかかっている。我々ができるべきことはないようだ」「君はすっかりスターだね。幸運を祈る!」などといった緊張感あふれるツイートが続いた。
ゆっくりだが確実にビルの23階まで登ったアライグマはその後、窓の外に突き出した僅かなスペースで昼寝をするなどかなりのマイペースであったもよう。同階にある法律事務所「Paige Donnelly Law Firm」の職員らは、アライグマがまったりとくつろぐ様子を写真に収めて「今のところ元気そうにしているわ。屋上にエサを仕掛けたみたいだから、このままうまく上まで行ってくれるといいけど」とツイートしている。
再び動きがあったのは午後10時半ごろ。あたりはすっかり暗くなっていたが、アライグマは23階からいったん17階まで降りるとしばらく身体を休め、その後再び上を目指して登り始めた。そして13日未明、アライグマはやっとのことで無事屋上へと辿り着いた。
「ワイルドライフ・マネージメント・サービスィズ(Wildlife Management Services)」によると、アライグマはあらかじめ仕掛けられたキャットフードにつられて檻に入ったところを捕獲されたという。今回騒動を起こしたのはメスのアライグマで、その後郊外に運ばれて許可を得て個人が所有する林の中に放たれた。
アライグマの運動能力には驚くばかりだが、先月にはバルコニーで転落寸前の4歳児を救った男性が“パリのスパイダーマン”と称賛されて話題になっていた。
画像は『Ben 2018年6月12日付Twitter「My picture from the 13th floor around noon.」』『Paige Donnelly law 2018年6月12日付Twitter「He is on the ledge on our floor.」』『Tim Nelson 2018年6月12日付Twitter「The #mprraccoon has arisen from his nap and is climbing again.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
事の起こりは12日午前11時ごろ、「ミネソタ・パブリック・ラジオ(Minnesota Public Radio)」のレポーター、ティム・ネルソン氏が市内にあるタウン・スクエアービルの2階部分にいたアライグマについてツイートしたことだった。
「アライグマがコンクリートのビルに迷い込んだみたいだ。もう2日も飲まず食わずでいるんじゃないか…。」
これを受けて出動したのがビルのメンテナンス担当者で、20フィート(約6メートル)もある棒を使ってアライグマをなんとか1階にまで追いやろうとした。しかし驚いたアライグマは隣接するUBSプラザビルに逃げ込むと、25階建てのビルの壁を少しずつ登り始めたのだった。
アライグマの様子はネルソン氏によってツイッターで実況中継され、「今15階にいるよ。もう見ちゃいられない。落ちなきゃいいけど」「20階まで来た。全てはアライグマにかかっている。我々ができるべきことはないようだ」「君はすっかりスターだね。幸運を祈る!」などといった緊張感あふれるツイートが続いた。
ゆっくりだが確実にビルの23階まで登ったアライグマはその後、窓の外に突き出した僅かなスペースで昼寝をするなどかなりのマイペースであったもよう。同階にある法律事務所「Paige Donnelly Law Firm」の職員らは、アライグマがまったりとくつろぐ様子を写真に収めて「今のところ元気そうにしているわ。屋上にエサを仕掛けたみたいだから、このままうまく上まで行ってくれるといいけど」とツイートしている。
再び動きがあったのは午後10時半ごろ。あたりはすっかり暗くなっていたが、アライグマは23階からいったん17階まで降りるとしばらく身体を休め、その後再び上を目指して登り始めた。そして13日未明、アライグマはやっとのことで無事屋上へと辿り着いた。
「ワイルドライフ・マネージメント・サービスィズ(Wildlife Management Services)」によると、アライグマはあらかじめ仕掛けられたキャットフードにつられて檻に入ったところを捕獲されたという。今回騒動を起こしたのはメスのアライグマで、その後郊外に運ばれて許可を得て個人が所有する林の中に放たれた。
アライグマの運動能力には驚くばかりだが、先月にはバルコニーで転落寸前の4歳児を救った男性が“パリのスパイダーマン”と称賛されて話題になっていた。
画像は『Ben 2018年6月12日付Twitter「My picture from the 13th floor around noon.」』『Paige Donnelly law 2018年6月12日付Twitter「He is on the ledge on our floor.」』『Tim Nelson 2018年6月12日付Twitter「The #mprraccoon has arisen from his nap and is climbing again.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)