自然の多い場所で暮らしていると、野生動物の姿を目にすることにも慣れるだろう。しかしこのほど野生動物のボブキャットが、挑発していないにもかかわらず一方的に女性に襲い掛かって来た。決死のバトルの末、女性に勝利があがったが、ボブキャットが狂犬病ウイルスを持っていたために高額な予防接種を受けなければならなくなってしまった。『Fox News』『Columbus Ledger-Enquirer』などが伝えている。
6月7日の午後6時頃、米ジョージア州ハート郡在住のデデ・フィリップさん(46歳)は自宅裏庭で突然ボブキャットに襲われて九死に一生を得た。
この日、フィリップスさんはほぼ一日を車の修理に費やしており、作業後は車に貼ったバンパーステッカーの写真を夫に送ろうと携帯電話を手に家から出て裏庭に行った。すると隣の家から犬の鳴き声が聞こえ、フィリップスさんが「なんだろう」と思った瞬間、目の前にボブキャットが姿を現した。持っていた携帯電話で写真を撮ったフィリップスさんにボブキャットは近付いたかと思いきや、突然顔をめがけて襲いかかって来た。
田舎暮らしが長いフィリップスさんは、義父がボブキャットを捕らえる猟師をしていたため野生動物の行動を少なからず把握していた。しかしこの日、フィリップスさんは顔に覆い被さってきたボブキャットと決闘する羽目になってしまった。
「まだよ、まだ今日死ぬわけにはいかないのよ…って思いました。あの手の動物は頸静脈を襲ってくるし、静脈を攻撃すれば数分で死に至るから、顔に覆い被さられた後は地面に叩きつけて素手でボブキャットの首を絞めたの。そうしなければ私が殺されていたわ。」
家の中に5歳の孫がいたため、万が一ボブキャットが孫を襲っては大変だと思ったフィリップスさんは、助けを呼ばずに一人で野生動物と格闘していた。しかし動かなくなり死んだように見えたので、すぐに911へ通報するようにと義理の娘に叫びながら伝えた。連絡を受けたフィリップスさんの息子も銃とナイフを持って駆けつけ、母を襲ったボブキャットをナイフで4~5回刺してトドメを与えた。
その後、ハート郡警察と動物管理局、救急車が到着し、怪我をしたフィリップスさんを救急車に乗るよう促したが、フィリップスさんは自分で運転しノースイースト・ジョージア・メディカルセンターに向かったという。フィリップスさんは指の骨折に加え、胸や腕など上半身の広範囲と脚に深い噛み傷やひっかき傷を多数負っていた。さらに検査の結果、ボブキャットが狂犬病ウイルスに陽性であることが判明したため、フィリップスさんは予防接種を複数にわたり受けねばならず、すでに治療費も含め1万ドル(約110万円)の出費を強いられたようだ。九死に一生を得たフィリップスさんは、このように話している。
「助かったのは幸運だったと思います。義理の娘や孫が襲われなくてなによりでした。」
フィリップスさんは今後、少なくとも4回の高額な予防接種が必要とされており、家族がクラウドファンディングサイトにアカウントを設置して医療費の寄付を呼びかけているという。
画像は『Fox News 2018年6月16日付「Georgia woman strangles, kills rabid bobcat after it attacks her: ‘It came for my face’」(iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
6月7日の午後6時頃、米ジョージア州ハート郡在住のデデ・フィリップさん(46歳)は自宅裏庭で突然ボブキャットに襲われて九死に一生を得た。
この日、フィリップスさんはほぼ一日を車の修理に費やしており、作業後は車に貼ったバンパーステッカーの写真を夫に送ろうと携帯電話を手に家から出て裏庭に行った。すると隣の家から犬の鳴き声が聞こえ、フィリップスさんが「なんだろう」と思った瞬間、目の前にボブキャットが姿を現した。持っていた携帯電話で写真を撮ったフィリップスさんにボブキャットは近付いたかと思いきや、突然顔をめがけて襲いかかって来た。
田舎暮らしが長いフィリップスさんは、義父がボブキャットを捕らえる猟師をしていたため野生動物の行動を少なからず把握していた。しかしこの日、フィリップスさんは顔に覆い被さってきたボブキャットと決闘する羽目になってしまった。
「まだよ、まだ今日死ぬわけにはいかないのよ…って思いました。あの手の動物は頸静脈を襲ってくるし、静脈を攻撃すれば数分で死に至るから、顔に覆い被さられた後は地面に叩きつけて素手でボブキャットの首を絞めたの。そうしなければ私が殺されていたわ。」
家の中に5歳の孫がいたため、万が一ボブキャットが孫を襲っては大変だと思ったフィリップスさんは、助けを呼ばずに一人で野生動物と格闘していた。しかし動かなくなり死んだように見えたので、すぐに911へ通報するようにと義理の娘に叫びながら伝えた。連絡を受けたフィリップスさんの息子も銃とナイフを持って駆けつけ、母を襲ったボブキャットをナイフで4~5回刺してトドメを与えた。
その後、ハート郡警察と動物管理局、救急車が到着し、怪我をしたフィリップスさんを救急車に乗るよう促したが、フィリップスさんは自分で運転しノースイースト・ジョージア・メディカルセンターに向かったという。フィリップスさんは指の骨折に加え、胸や腕など上半身の広範囲と脚に深い噛み傷やひっかき傷を多数負っていた。さらに検査の結果、ボブキャットが狂犬病ウイルスに陽性であることが判明したため、フィリップスさんは予防接種を複数にわたり受けねばならず、すでに治療費も含め1万ドル(約110万円)の出費を強いられたようだ。九死に一生を得たフィリップスさんは、このように話している。
「助かったのは幸運だったと思います。義理の娘や孫が襲われなくてなによりでした。」
フィリップスさんは今後、少なくとも4回の高額な予防接種が必要とされており、家族がクラウドファンディングサイトにアカウントを設置して医療費の寄付を呼びかけているという。
画像は『Fox News 2018年6月16日付「Georgia woman strangles, kills rabid bobcat after it attacks her: ‘It came for my face’」(iStock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)