愛する我が子のためなら何だってする…。そんな強い思いを抱えた白血病の娘を持つ切ない父親の一報が中国から届いた。娘の治療費を補うことが出来なくなった彼の最終手段に注目が集まっている。『South China Morning Post』などが伝えた。
四川省の自貢(ジーゴン)で大工をしているグゥオ・アンチュアンさん(Guo Anchuan、45)には9歳の娘がいる。アンチュアンさんの娘ユーティンちゃん(Yuting)は2013年に血液のがんである急性リンパ性白血病と診断され、それから5年間の闘病生活を続けてきた。
アンチュアンさんは治療費のため親戚から20万元(約340万円)を借りて、ユーティンちゃんは過去8回の化学療法を受けている。そのため2015年頃までは、ユーティンちゃんの治療は順調だった。
しかし今年に入ってから病状が悪化してしまった。そのため再び治療が必要となったが、裕福とは言えない生活をしているアンチュアンさんにはこれ以上の治療費を工面することが難しい状況だった。そして娘を救いたい一心のアンチュアンさんは覚悟を決めた。
アンチュアンさんは男性でありながらウェディングドレスを身に纏い、街頭に立った。そして掲げていた看板に思いの丈を綴ったのだ。
「娘を救うために私は花嫁となります! 親切な誰かが白血病に苦しむ私の娘の治療費の援助をしてくれることを願っています。その代わり私は残りの人生をあなたのために捧げる覚悟です。」
つまり援助してくれた人に結婚したも同然として、下僕として捧げることを決めたのだった。アンチュアンさんは「尊厳など今の私にとって何の意味もない」と話しており、花嫁姿で片手には大工の仕事で使うレンチを持って治療費の援助を呼びかけた。人々の注目を集めるために、あえてこのような格好を選んだという。
メディアのインタビューに対して、アンチュアンさんは次のように話している。
「医師によると、たとえ化学療法で全てのがん細胞を消したとしても、娘のユーティンはできるだけ早く骨髄移植が必要だと話しています。しかし移植するには30万元(約509万円)の治療費が必要となるのです。」
「ユーティンは4歳の時から化学療法を受けていますが、私ができることは娘がこれ以上苦しまないよう最善を尽くすことだけです。今は娘の病が治るまで私はやれることは何だってします。」
花嫁の姿で街に立つようになってから、1万6000元(約27万円)を集めることができたアンチュアンさんだが、すでに7万元(約118万円)を治療費に費やしており、それを補うにまだまだ支援が必要のようだ。
娘思いのアンチュアンさんはできるだけユーティンちゃんと一緒の時間を過ごすため、病院の近くにアパートを借りて妻と2人で暮らしている。彼の花嫁姿は見る人には奇妙な姿に映るようだが、娘と一緒に過ごすアンチュアンさんは父親としての優しい表情を見せていた。
画像は『South China Morning Post 2018年6月12日付「Chinese father of cancer-stricken girl offers himself as ‘bride’ to anyone who can save her」(Photo: 163.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
四川省の自貢(ジーゴン)で大工をしているグゥオ・アンチュアンさん(Guo Anchuan、45)には9歳の娘がいる。アンチュアンさんの娘ユーティンちゃん(Yuting)は2013年に血液のがんである急性リンパ性白血病と診断され、それから5年間の闘病生活を続けてきた。
アンチュアンさんは治療費のため親戚から20万元(約340万円)を借りて、ユーティンちゃんは過去8回の化学療法を受けている。そのため2015年頃までは、ユーティンちゃんの治療は順調だった。
しかし今年に入ってから病状が悪化してしまった。そのため再び治療が必要となったが、裕福とは言えない生活をしているアンチュアンさんにはこれ以上の治療費を工面することが難しい状況だった。そして娘を救いたい一心のアンチュアンさんは覚悟を決めた。
アンチュアンさんは男性でありながらウェディングドレスを身に纏い、街頭に立った。そして掲げていた看板に思いの丈を綴ったのだ。
「娘を救うために私は花嫁となります! 親切な誰かが白血病に苦しむ私の娘の治療費の援助をしてくれることを願っています。その代わり私は残りの人生をあなたのために捧げる覚悟です。」
つまり援助してくれた人に結婚したも同然として、下僕として捧げることを決めたのだった。アンチュアンさんは「尊厳など今の私にとって何の意味もない」と話しており、花嫁姿で片手には大工の仕事で使うレンチを持って治療費の援助を呼びかけた。人々の注目を集めるために、あえてこのような格好を選んだという。
メディアのインタビューに対して、アンチュアンさんは次のように話している。
「医師によると、たとえ化学療法で全てのがん細胞を消したとしても、娘のユーティンはできるだけ早く骨髄移植が必要だと話しています。しかし移植するには30万元(約509万円)の治療費が必要となるのです。」
「ユーティンは4歳の時から化学療法を受けていますが、私ができることは娘がこれ以上苦しまないよう最善を尽くすことだけです。今は娘の病が治るまで私はやれることは何だってします。」
花嫁の姿で街に立つようになってから、1万6000元(約27万円)を集めることができたアンチュアンさんだが、すでに7万元(約118万円)を治療費に費やしており、それを補うにまだまだ支援が必要のようだ。
娘思いのアンチュアンさんはできるだけユーティンちゃんと一緒の時間を過ごすため、病院の近くにアパートを借りて妻と2人で暮らしている。彼の花嫁姿は見る人には奇妙な姿に映るようだが、娘と一緒に過ごすアンチュアンさんは父親としての優しい表情を見せていた。
画像は『South China Morning Post 2018年6月12日付「Chinese father of cancer-stricken girl offers himself as ‘bride’ to anyone who can save her」(Photo: 163.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)