イギリスの教育機関では英教育基準局(Ofsted)の評価そのものが学校のレベルや価値に繋がるため、生徒の髪型を含め服装などの規則に非常に厳しい学校が存在する。これまでにも各地で「その程度で…」というような髪型をしている生徒でさえ校則違反と称されクラスから隔離される事態が起こっているが、このほどイースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのある学校に通う生徒が、髪型が校則違反であるとしてクラスから追い出されてしまい、母親が激怒している。『Hull Live』『Mirror』『Metro』などが伝えた。
イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのキングストン・アポン・ハルに住む6児の母テリー=リー・ウィルソンさん(30歳)は、息子のTJ君(11歳)とリーロイ君(13歳)が通うキングスウッド・アカデミーに怒り心頭だ。
6月19日、テリー=リーさんは職場で学校からの連絡を受けた。学校側は、TJ君とリーロイ君の髪型が校則違反であるためクラスから隔離し「2人のお子さんのヘアカットをするように」と指示を出したのである。
TJ君とリーロイ君はサイドとバックを刈り上げ、前髪を立ち上げてオールバック風にしており、見た目はスッキリした髪型である。しかしこれが、どうやら校則違反となったようだ。テリー=リーさんは息子たちに髪を切ることを話してみたが、2人とも拒否したために20日の朝もそのまま息子たちを登校させた。すると再び学校側はクラスから2人を隔離したため、仕方なく2人を退学させる決断を下した。テリー=リーさんは激怒してこのように話している。
「学校の対応はバカバカしいし残酷ですよ。校則違反の結果としてお仕置きで隔離という対応を取ったと言われましたが、息子たちは何も悪いことをしていません。このままでは家にいさせるしかないのですが、2人にヘアカットに行けとは言えません。この髪型は男の子にとっては普通の髪型ですし、たかが髪型ぐらいで隔離にするなんて最低です。他人に髪を指図されるのが好きな人がいますか? そんなこと学校にも言う権利はありませんよ。2人は髪を切るのは嫌だと言い、無理やりヘアカットに連れていくなんてことを私はしたくありません。それに私は昼間は介護の仕事、夜は清掃員として働いているので、ヘアカットに連れていくために仕事を休むことはできません。学校側は子供たちに対する人権侵害をしているようなものです。息子たちが通う学校はポリシーもしっかりしていて生徒にも厳しいですが、ちょっとこれは行きすぎだと思います。学校側のこんなバカげた対応によって、子供たちへの教育に影響が出ないか心配です。」
テリー=リーさん曰く、子供たちの父親も学校の校長に話をし「11歳と13歳の息子を無理やり引っ張ってヘアカットに連れていくことはできない。子供たちが髪を切るのを拒否したからといって閉じ込めておくわけにもいかないでしょう」と訴えたようだ。しかし、学校側のスポークスマンはこのように述べている。
「学校規則に関しては、毎年全ての親や子供たちに情報をシェアしており、ウェブサイトでも確認することができます。学校規則は全ての両親に伝えて違反をすれば家で正してもらうように求めており、それができないとなるとクラスから隔離されます。当校ではこの3年間、髪型を含め制服についても厳しい規則を設けていて、804人の生徒のうち801人が規則を守っているといってもいいでしょう。また今年2月の英教育基準局の査定で、当校は特に規則正しい制服着用を含め学校の生徒はとても誇らしいと好評を得ており、“GOOD(良い)”という評価をもらっています。」
このニュースを知った人からは、「規則だからといってなんでも従わせるようにしてしまうと、まるでナチス政権のようになってしまうのは。子供たちをそんなふうに教育するのはどうかと思う」「学校は髪型についても規則があるのは当然のこと。それが嫌ならホームスクーリングさせればいいだけ」「でも規則だからって髪型ぐらいで厳しすぎると思う」「あまりに過激なのはどうかと思うけど、これぐらい別にいいのでは?」「この髪型は別に問題があるようには見えない」「子供たちは自分を表現する場を持つべきだと思う。この髪型ぐらいで…って思ってしまう」「最近、多くの学校が真の教育というものが何かを見落としていると感じる」といった声があがっている。
画像は『Metro 2018年6月22日付「Mum says it’s against sons’ human rights to kick them out of class for haircuts」(Picture: Hull Daily Mail/MEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのキングストン・アポン・ハルに住む6児の母テリー=リー・ウィルソンさん(30歳)は、息子のTJ君(11歳)とリーロイ君(13歳)が通うキングスウッド・アカデミーに怒り心頭だ。
6月19日、テリー=リーさんは職場で学校からの連絡を受けた。学校側は、TJ君とリーロイ君の髪型が校則違反であるためクラスから隔離し「2人のお子さんのヘアカットをするように」と指示を出したのである。
TJ君とリーロイ君はサイドとバックを刈り上げ、前髪を立ち上げてオールバック風にしており、見た目はスッキリした髪型である。しかしこれが、どうやら校則違反となったようだ。テリー=リーさんは息子たちに髪を切ることを話してみたが、2人とも拒否したために20日の朝もそのまま息子たちを登校させた。すると再び学校側はクラスから2人を隔離したため、仕方なく2人を退学させる決断を下した。テリー=リーさんは激怒してこのように話している。
「学校の対応はバカバカしいし残酷ですよ。校則違反の結果としてお仕置きで隔離という対応を取ったと言われましたが、息子たちは何も悪いことをしていません。このままでは家にいさせるしかないのですが、2人にヘアカットに行けとは言えません。この髪型は男の子にとっては普通の髪型ですし、たかが髪型ぐらいで隔離にするなんて最低です。他人に髪を指図されるのが好きな人がいますか? そんなこと学校にも言う権利はありませんよ。2人は髪を切るのは嫌だと言い、無理やりヘアカットに連れていくなんてことを私はしたくありません。それに私は昼間は介護の仕事、夜は清掃員として働いているので、ヘアカットに連れていくために仕事を休むことはできません。学校側は子供たちに対する人権侵害をしているようなものです。息子たちが通う学校はポリシーもしっかりしていて生徒にも厳しいですが、ちょっとこれは行きすぎだと思います。学校側のこんなバカげた対応によって、子供たちへの教育に影響が出ないか心配です。」
テリー=リーさん曰く、子供たちの父親も学校の校長に話をし「11歳と13歳の息子を無理やり引っ張ってヘアカットに連れていくことはできない。子供たちが髪を切るのを拒否したからといって閉じ込めておくわけにもいかないでしょう」と訴えたようだ。しかし、学校側のスポークスマンはこのように述べている。
「学校規則に関しては、毎年全ての親や子供たちに情報をシェアしており、ウェブサイトでも確認することができます。学校規則は全ての両親に伝えて違反をすれば家で正してもらうように求めており、それができないとなるとクラスから隔離されます。当校ではこの3年間、髪型を含め制服についても厳しい規則を設けていて、804人の生徒のうち801人が規則を守っているといってもいいでしょう。また今年2月の英教育基準局の査定で、当校は特に規則正しい制服着用を含め学校の生徒はとても誇らしいと好評を得ており、“GOOD(良い)”という評価をもらっています。」
このニュースを知った人からは、「規則だからといってなんでも従わせるようにしてしまうと、まるでナチス政権のようになってしまうのは。子供たちをそんなふうに教育するのはどうかと思う」「学校は髪型についても規則があるのは当然のこと。それが嫌ならホームスクーリングさせればいいだけ」「でも規則だからって髪型ぐらいで厳しすぎると思う」「あまりに過激なのはどうかと思うけど、これぐらい別にいいのでは?」「この髪型は別に問題があるようには見えない」「子供たちは自分を表現する場を持つべきだと思う。この髪型ぐらいで…って思ってしまう」「最近、多くの学校が真の教育というものが何かを見落としていると感じる」といった声があがっている。
画像は『Metro 2018年6月22日付「Mum says it’s against sons’ human rights to kick them out of class for haircuts」(Picture: Hull Daily Mail/MEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)