ロシアで開催中の『FIFAワールドカップ2018』にて現地時間28日、日本代表はポーランドと戦い、0-1で敗れるも2大会ぶりの決勝トーナメントへの進出を決めた。同時刻に行われていたコロンビア対セネガルの行方を見守りつつ、終盤は「パス回し」で時間を潰す作戦に出た日本代表に、観客席からはブーイングが鳴り響いた。現在投票受付中の意識調査でも、西野ジャパンのこの戦略に賛否両論の声が上がっている。
日本対ポーランド戦で1点を先制されたサムライブルー。決勝トーナメントに進出するためにはこれ以上失点できず、またイエローカードを提示されることも避けたい中、試合終了までの約10分間を自陣でパスを回す戦略を選んだ。すでにグループリーグで敗退が決まっているポーランドも勝ち試合のため、無理にボールを取ろうとしない。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、その後にコロンビア対セネガル戦も終了。これにより、フェアプレーポイントとしてイエローカードの枚数がセネガルよりも少なかった日本の決勝トーナメント進出が決定した。
試合終了後、西野朗監督は「チームとすれば本意ではないですけど、勝ち上がる中での戦略的なところ」と話したが、残り時間で日本が点を取って自力で決勝トーナメント進出を決めたり、逆にセネガルが点を取れば日本がグループリーグで敗退する可能性もゼロではないため、リスクを承知で賭けに出たと言える。
現在Yahoo!で実施中の意識調査では『ポーランド戦の終盤の「パス回し」戦略、評価する?』と題して、アンケートを取っている。29日14時の時点で53,612票が集まっているが、「評価しない」49.4%(26,463票)、「評価する」46.7%(25,031票)、「わからない/どちらとも言えない」3.9%(2,118票)とまさに5分5分、賛否が分かれている。
評価する意見としては「あの状態ならどの国も同じことを選択するでしょう」「ゲームのルールを最大に活かした作戦と言えるのではないだろうか」「これも、正攻法。生き残るのが大事」、一方で評価しない意見としては「こんな事で下を向いてやり過ごしてサッカー強国を目指せるのかと素直に思います」「二度と侍なんて言わないで欲しい。これはスポーツでギャンブルの世界じゃない」「サッカー選手を夢見て頑張っている子供たちが可哀想」などのコメントが見受けられた。
また「今後ルール改正をして、こういうプレーにはイエローカードを出すべきである」「ポイントシステムにも問題ありかも」「FIFAはルールをもっと妥当に変えるべきだ」と現行のルールについて疑問を投げかける声もあった。
試合後に長友佑都選手は「難しい状況でサポーターの皆さんも見苦しい試合になったかもしれないですけど、最終的に僕たちの目標は前に進むことだったので、それが達成できてとにかくほっとしています」と語り、長谷部誠選手も「最後は観てくださっている方ももどかしいサッカーになったかもしれないが、これが勝負の世界」と複雑な心境をにじませた。
7月2日(日本時間3日午前3時)にはいよいよ決勝トーナメントでベルギーと戦う日本代表。苦渋の決断をしてもぎとった決勝トーナメントの舞台で、活躍する姿をなんとしてでも見せてほしい。
画像は『日本サッカー協会(JFA) 2018年6月25日付Instagram「#SAMURAIBLUE」、2018年6月28日付「2018FIFAワールドカップロシアでノックアウトステージ進出をかけてポーランドとのグループステージ最終戦に臨む」』 のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)
日本対ポーランド戦で1点を先制されたサムライブルー。決勝トーナメントに進出するためにはこれ以上失点できず、またイエローカードを提示されることも避けたい中、試合終了までの約10分間を自陣でパスを回す戦略を選んだ。すでにグループリーグで敗退が決まっているポーランドも勝ち試合のため、無理にボールを取ろうとしない。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、その後にコロンビア対セネガル戦も終了。これにより、フェアプレーポイントとしてイエローカードの枚数がセネガルよりも少なかった日本の決勝トーナメント進出が決定した。
試合終了後、西野朗監督は「チームとすれば本意ではないですけど、勝ち上がる中での戦略的なところ」と話したが、残り時間で日本が点を取って自力で決勝トーナメント進出を決めたり、逆にセネガルが点を取れば日本がグループリーグで敗退する可能性もゼロではないため、リスクを承知で賭けに出たと言える。
現在Yahoo!で実施中の意識調査では『ポーランド戦の終盤の「パス回し」戦略、評価する?』と題して、アンケートを取っている。29日14時の時点で53,612票が集まっているが、「評価しない」49.4%(26,463票)、「評価する」46.7%(25,031票)、「わからない/どちらとも言えない」3.9%(2,118票)とまさに5分5分、賛否が分かれている。
評価する意見としては「あの状態ならどの国も同じことを選択するでしょう」「ゲームのルールを最大に活かした作戦と言えるのではないだろうか」「これも、正攻法。生き残るのが大事」、一方で評価しない意見としては「こんな事で下を向いてやり過ごしてサッカー強国を目指せるのかと素直に思います」「二度と侍なんて言わないで欲しい。これはスポーツでギャンブルの世界じゃない」「サッカー選手を夢見て頑張っている子供たちが可哀想」などのコメントが見受けられた。
また「今後ルール改正をして、こういうプレーにはイエローカードを出すべきである」「ポイントシステムにも問題ありかも」「FIFAはルールをもっと妥当に変えるべきだ」と現行のルールについて疑問を投げかける声もあった。
試合後に長友佑都選手は「難しい状況でサポーターの皆さんも見苦しい試合になったかもしれないですけど、最終的に僕たちの目標は前に進むことだったので、それが達成できてとにかくほっとしています」と語り、長谷部誠選手も「最後は観てくださっている方ももどかしいサッカーになったかもしれないが、これが勝負の世界」と複雑な心境をにじませた。
7月2日(日本時間3日午前3時)にはいよいよ決勝トーナメントでベルギーと戦う日本代表。苦渋の決断をしてもぎとった決勝トーナメントの舞台で、活躍する姿をなんとしてでも見せてほしい。
画像は『日本サッカー協会(JFA) 2018年6月25日付Instagram「#SAMURAIBLUE」、2018年6月28日付「2018FIFAワールドカップロシアでノックアウトステージ進出をかけてポーランドとのグループステージ最終戦に臨む」』 のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)