つい先日、英獣医が実体験し「暑い日の車内に犬を置き去りにしないで」と注意喚起したことをお伝えしたばかりだが、このほどアメリカで飼い主が犬を炎天下の車内に長時間放置して死なせる出来事が起こった。『indy100』『The Trussville Tribune』などが伝えている。
7月4日、アラバマ州トラッシヴィルのスーパーチェーン店「ウォルマート(Walmart)」の駐車場に止まっていた車の中に、1匹の犬が置き去りにされているのを買い物客が見つけ、トラッシヴィル警察に通報した。
午前11時過ぎに通報を受けて駆けつけた警察官は、エンジンが止まった状態のメルセデスの車内に犬がおり、生きていることを確認した。しかし車のドアがロックされた状態だったため、警察官はこの犬の飼い主であろう車の持ち主を探したが見つけることができなかった。そこで車の窓を割って犬を救助し、車外へと出した。この時、犬はかろうじて生きていたが、外気温32度という炎天下の中、さらに暑い車内にいたため弱っており、警察官らが蘇生を試みたり集まった人たちが水の入ったボウルを差し出したりするも、犬は息絶えてしまった。その後、ジェファーソン郡動物愛護協会スタッフが現場に来て犬の死を確認した。救助にあたったトラッシヴィル警察のフィル・ディロン警官は、「蘇生に尽力したが、その甲斐むなしく犬は死んでしまった」と述べている。
後の警察の捜査と駐車場の監視カメラで明らかになったのは、犬の飼い主であるステファニー=シーア・トーマス(34歳)がこの日の早朝4時頃にウォルマートの駐車場に車を止め、店内に入ったということだった。トーマスが駐車場に戻ってきたのは午後12時過ぎで、およそ8時間、犬の様子を確認するため駐車場に戻ることは一度もなかったようだ。翌5日、トラッシヴィル警察に出頭したトーマスは車内に犬を置き去りにした事実を認め、「ずっと買い物をしていたので、時間がわからなくなってしまった」と供述した。この日、動物虐待の罪で逮捕され25,000ドル(約276万円)の保釈金が設定されたトーマスは、ジェファーソン郡刑務所に拘留された。警察では改めて、このように呼びかけている。
「もし、車内に放置された犬を見かけたら、まず警察に通報してください。すぐに車の窓ガラスを割ったりするなどして他人の所有物を破損することはお勧めできませんが、警察の到着が遅れ、ペットに危険が差し迫っている場合は行動を起こしてください。ただし警察に、なぜ、どこで、どのような行為をしようとしているのかを事前に必ず伝えてください。その状況について100%の確信が持てる場合、そして法廷であなたが取った行為についてきちんと擁護できる場合のみ、行動を起こしてください。その時には、犬の写真を撮り目撃者の名前も控えておいてください。」
炎天下の中、窓の閉め切った車中で水や餌も与えられず、犬はまさに生き地獄を味わっていたに違いない。そんな飼い犬の様子を気にかけることもなかったトーマスには、「信じられない。8時間も犬を放置していたなんて。吐き気がする。それになんだか警察の対応も遅いように思える」「警察が来る前に窓ガラスを割ったって良かったんじゃないか。命の危機に瀕している状況だったのに、なんで誰もそうしなかったんだろう」「生き物をこんなふうに殺した飼い主には、懲役刑を下してほしい」「普通、午前4時にスーパーに行って8時間もそこにいる!? ドラッグでもやってたんじゃないの?」「こんな奴に飼われて、こんなふうに命を落とした犬があまりにもかわいそう」といった非難の声が相次いでいる。
画像は『indy100 2018年7月7日付「Dog left in a hot car dies from extreme temperatures」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
7月4日、アラバマ州トラッシヴィルのスーパーチェーン店「ウォルマート(Walmart)」の駐車場に止まっていた車の中に、1匹の犬が置き去りにされているのを買い物客が見つけ、トラッシヴィル警察に通報した。
午前11時過ぎに通報を受けて駆けつけた警察官は、エンジンが止まった状態のメルセデスの車内に犬がおり、生きていることを確認した。しかし車のドアがロックされた状態だったため、警察官はこの犬の飼い主であろう車の持ち主を探したが見つけることができなかった。そこで車の窓を割って犬を救助し、車外へと出した。この時、犬はかろうじて生きていたが、外気温32度という炎天下の中、さらに暑い車内にいたため弱っており、警察官らが蘇生を試みたり集まった人たちが水の入ったボウルを差し出したりするも、犬は息絶えてしまった。その後、ジェファーソン郡動物愛護協会スタッフが現場に来て犬の死を確認した。救助にあたったトラッシヴィル警察のフィル・ディロン警官は、「蘇生に尽力したが、その甲斐むなしく犬は死んでしまった」と述べている。
後の警察の捜査と駐車場の監視カメラで明らかになったのは、犬の飼い主であるステファニー=シーア・トーマス(34歳)がこの日の早朝4時頃にウォルマートの駐車場に車を止め、店内に入ったということだった。トーマスが駐車場に戻ってきたのは午後12時過ぎで、およそ8時間、犬の様子を確認するため駐車場に戻ることは一度もなかったようだ。翌5日、トラッシヴィル警察に出頭したトーマスは車内に犬を置き去りにした事実を認め、「ずっと買い物をしていたので、時間がわからなくなってしまった」と供述した。この日、動物虐待の罪で逮捕され25,000ドル(約276万円)の保釈金が設定されたトーマスは、ジェファーソン郡刑務所に拘留された。警察では改めて、このように呼びかけている。
「もし、車内に放置された犬を見かけたら、まず警察に通報してください。すぐに車の窓ガラスを割ったりするなどして他人の所有物を破損することはお勧めできませんが、警察の到着が遅れ、ペットに危険が差し迫っている場合は行動を起こしてください。ただし警察に、なぜ、どこで、どのような行為をしようとしているのかを事前に必ず伝えてください。その状況について100%の確信が持てる場合、そして法廷であなたが取った行為についてきちんと擁護できる場合のみ、行動を起こしてください。その時には、犬の写真を撮り目撃者の名前も控えておいてください。」
炎天下の中、窓の閉め切った車中で水や餌も与えられず、犬はまさに生き地獄を味わっていたに違いない。そんな飼い犬の様子を気にかけることもなかったトーマスには、「信じられない。8時間も犬を放置していたなんて。吐き気がする。それになんだか警察の対応も遅いように思える」「警察が来る前に窓ガラスを割ったって良かったんじゃないか。命の危機に瀕している状況だったのに、なんで誰もそうしなかったんだろう」「生き物をこんなふうに殺した飼い主には、懲役刑を下してほしい」「普通、午前4時にスーパーに行って8時間もそこにいる!? ドラッグでもやってたんじゃないの?」「こんな奴に飼われて、こんなふうに命を落とした犬があまりにもかわいそう」といった非難の声が相次いでいる。
画像は『indy100 2018年7月7日付「Dog left in a hot car dies from extreme temperatures」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)